インプラント治療は高額であるため、破損や再治療の際の費用について懸念がある方もおられるのではないでしょうか。インプラントは頑丈で長持ちするとされていますが、使い方や日常の習慣によっては劣化や破損が起こることもあります。 本記事ではインプラント作り直しの費用について以下の点を中心にご紹介します。
- インプラントの再治療にかかる費用
- インプラント作り直しにかかる費用の内訳
- インプラントを作り直した場合の支払いについて
インプラント作り直しの費用について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。
インプラントの再治療にかかる費用
- 被せ物のみ取れた場合にはいくらかかりますか?
- インプラント治療は高額なものとして知られていますが、その後のトラブルに備えることも重要です。特に、インプラントの被せ物や人工歯が取れたり破損したりした場合、再治療にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
被せ物(人工歯)が単に取れただけの場合は、再装着するだけなので、数千円程度の治療費で済むようです。 しかし、被せ物が破損してしまった場合、被せ物の再作成には約5~15万円、土台の再作成には約5万5,000円以上の費用が必要になることが予想されます。また、この金額は素材によっても変わってきます。
歯科医院によっては、インプラント治療に対する保証制度を設けている所があります。この保証期間内であれば、破損に対する治療が無料で行われることもあります。 しかし、保証内容は医院やインプラントの種類によって異なるため、治療を受ける前に十分な確認が必要です。
- 被せ物やインプラントが壊れた場合にかかる費用を教えてください。
- インプラント治療後に不具合や違和感が生じた場合、まずは治療を受けた歯科医院での相談をおすすめします。インプラントの保証制度を設けている医院で、かつ治療の失敗が歯科医院の責任であると判断されれば、保証の範囲内で再治療してもらえるでしょう。場合によっては、再治療が無償で行われることも考えられます。 しかし、患者のセルフケアの不足や定期的なメンテナンスの欠如など、患者側の原因での破損の場合、再治療の費用は自己負担となることが多いようです。
しかしインプラント治療が失敗した場合は、主治医への信頼が揺らぐことも考えられます。そのような場合、別の歯科医院での再治療を検討する方もいることでしょう。しかし、一度失敗したインプラントの再治療は容易ではなく、骨の吸収や歯肉の委縮などの問題が生じる可能性があります。そのため、再治療を検討する際は、インプラントの再治療(リカバリー)の経験がある歯科医院の選択が推奨されます。
- インプラントの作り直しの費用は、初めてのインプラント手術より高いですか?
- 被せ物だけでなくインプラント本体に問題が生じた場合、再手術が必要となるため、初回の治療費以上の費用がかかることも考えられます。 インプラント治療の後も破損リスクやそれに伴う費用を考慮し、定期的な診察や適切なケアを心がけることが大切です。 何か問題が生じた場合は、速やかに歯科医院に相談しましょう。
インプラントの再治療の内訳
- インプラントの作り直しの費用には、どのような項目が含まれますか?
- インプラント治療の再治療(リカバリー)をする際、費用は様々な要因によって変動します。主な費用の項目としては以下のようなものが考えられます。診断費用:再治療の必要性や原因を特定するための診断が必要となります
手術費用:インプラントの取り外しや再挿入、骨造成などの手術が必要となる場合があります
材料費:新しいインプラント体や部品、骨補填材などの材料費が発生します
アフターケア費用:再治療後の定期的なメンテナンスや検診が必要となる場合がありますこれらの費用は、治療の内容や範囲、使用する材料によって異なるため、具体的な金額はクリニックや歯科医によっても変わり得ます。
- インプラントの作り直しの費用は、クリニックや歯科医によって異なりますか?
- インプラントの再治療の費用はクリニックや歯科医によって異なります。これは、使用する材料のブランドや種類、治療の技術や手法、クリニックの設備やスタッフのスキル、地域や立地条件など多岐にわたる要因によるものです。 また、クリニックによっては、再治療の際の保証制度やサポート体制が整っている場合もあり、これが費用に影響を与えることも考えられます。 そのため、再治療を検討する際は、複数のクリニックや歯科医に相談し、詳細な治療計画や費用の見積もりを取得することが重要です。 また、治療の成功率やアフターケアの体制など、費用だけでない部分の確認もおすすめします。
インプラントの作り直しの支払いについて
- 費用を分割払いやローンで支払うことは可能ですか?
- インプラント治療は自由診療のため、再治療とはいえ、費用が高額になる可能性があります。 インプラント1本あたりの費用の相場は30〜50万円程度であり、さらに定期的なメンテナンスの費用も必要です。このような高額な治療費を一度に支払うのは難しい場合、デンタルローンという方法を利用して分割払いが可能です。
デンタルローンは、銀行や信販会社が治療費を歯科医院に立替払いし、患者はその費用と金利手数料を合わせて、銀行や信販会社に月々分割して返済するシステムです。最近では、インターネットでの申し込みが可能な場合もあり、手続きが簡単になっています。 デンタルローンの利点は、月々の返済額が少なく、無理なく治療費を支払える点です。しかし、返済期間が長くなると金利手数料が高くなるため、その点を考慮する必要があります。
また、デンタルローンを利用しても、医療費控除が適用されます。治療費の領収書やローンの契約書のコピーなどの書類を税務署に提出することで、医療費控除を受けられます。ただし、金利や手数料は医療費控除の対象外となるので注意が必要です。
- インプラントの作り直しに失敗した場合の返金はありますか?
- インプラントの失敗が歯科医院の責任であると判断され、再治療が難しい場合、治療費の一部を返金してもらえる可能性があります。しかし、患者側の原因での失敗の場合、返金の要求は難しい場合が多いようです。
例えば、「引っ越しによる転院」や「クリニックの技術に不満がある」といった個人的な理由での返金要求は、受け入れられない可能性があります。 したがって、インプラント治療を受ける前に、クリニックの保証内容や返金に関するポリシーをしっかりと確認しておくことが重要です。また、治療後に違和感や問題を感じた場合は、速やかに治療を行ったクリニックへの相談をおすすめします。
編集部まとめ
ここまでインプラント作り直しの費用についてお伝えしてきました。 インプラント作り直しの費用の要点をまとめると以下の通りです。
- インプラントの再治療は、初回の治療と同等またはそれ以上の費用がかかることが多い。原因や治療範囲により、費用は異なる
- インプラント作り直しの費用には、取り外し、骨造成、新しいインプラントの挿入などの手術費用や材料費、技工費などが含まれる
- インプラントの再治療は、再治療の費用を分割払いやローンでの支払いができる可能性がある。ただし、クリニックや治療内容により、支払い方法や条件は異なる
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。