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インプラント治療で仮歯をするのはいつから?治療全体の流れや仮歯の役割を解説!

インプラント治療で仮歯をするのはいつから?

インプラント治療で仮歯をするのはいつからかを知っていますか? 本記事では、インプラント治療で仮歯をするのはいつから?治療全体の流れや仮歯の役割を以下の点を中心にご紹介します!

  • インプラントの仮歯はいつからについて
  • インプラント治療の流れ
  • 仮歯の役割

インプラント治療で仮歯をするのはいつからかについて理解するためにご参考いただけると幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

インプラントの仮歯はいつからなのかについて

インプラントの仮歯はいつからなのかについて

ここでは、インプラントの仮歯はいつからなのかについて解説します。 インプラント治療中の仮歯は、インプラント体と顎の骨がくっついた後、数カ月間装着されます。仮歯は、インプラント治療中の生活や患部の治癒をサポートするとともに、見た目の違和感をなくすためにも重要な役割を果たします。また、食事や発音にも支障が少ないように設計されています。しかし、仮歯は本来の歯に比べると、噛む力に制限があったり、違和感を感じたりすることもあります。 奥歯の場合は、仮歯を入れないことがあるため、担当医とよく相談することが大切です。奥歯には咀嚼力が必要なため、仮歯を入れない場合でも、しっかり咬めるように治療計画が立てられます。 また、「即時負荷インプラント」という治療法では、手術当日すぐに仮歯まで入れられる場合もありますが、条件を満たすことが必要となっているため、医師への相談が必要です。

インプラント治療の概要

インプラント治療の概要

ここでは、インプラント治療について解説します。

インプラント治療とは

インプラント治療は、歯が抜けた場合に、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に上部構造を被せる治療方法です。治療の流れは、まず患部の診査と診断、手術前の準備、手術、手術後の経過観察、そして上部構造の装着までの過程があります。期間は、通常3〜6ヶ月程度で、手術後の経過観察や骨と人工歯根の結合の確認が必要です。 費用は、治療内容や患者さんの状態によって異なりますが、一般的には高額な治療費がかかります。メリットとしては、自然な噛み合わせや噛む力の回復、見た目や発音の改善などが挙げられます。デメリットとしては、手術が必要であるため痛みや腫れが生じること、骨と人工歯根の結合が不十分な場合に治療が失敗することなどがあります。

インプラント治療の利点

インプラント治療は、残っている歯への負担が少ないことが利点です。歯を削ることなく、顎の骨に埋め込んだ人工歯根で支えるため、隣接する歯に負担がかかりません。また、インプラントによる治療は、自然な感覚で噛めるため、食事をおいしく味わえます。インプラントは取り外す必要がなく、入れ歯より安定感があり、保険適用外であるものの、長期的に見るとコストパフォーマンスが高い治療法といえます。 しかし、インプラント治療にはいくつかのデメリットもあります。 まず、インプラント手術後のメンテナンスが重要であることが挙げられます。しっかりと歯磨きや歯間洗浄をすることが必要であり、歯周病やインプラント周囲炎の発症を防ぐためにも、定期的なメンテナンスが必要です。 また、治療費が高額であることもデメリットの一つです。インプラント治療は保険適用外であり、単価が高く、治療費全体の負担が大きいことが多いため、費用面での検討も必要です。そのため、治療前には医療保険や医療費控除など、自分にとって適切な支払い方法を確認しておくことが重要です。

インプラント治療の流れ

インプラント治療の流れ

ここでは、インプラント治療の流れについて解説します。

初診と診断

インプラント治療の流れは、まず初診で患者さんの口腔内を診察し、治療の必要性や方法を検討します。レントゲンやCTスキャンなどの検査をし、顎の骨の状態や歯の周囲の状態を確認します。その後、治療方針や費用、期間、リスクなどについて説明します。 初診と診断は、患者さんにとって非常に重要な段階です。患者さん自身が治療内容について理解し、納得した上で治療を進めることが大切です。

治療計画の立案

まず初めに患者さんの口腔内状態や全身状態を把握するため、レントゲン撮影やCTスキャン、口腔内検査などの術前検査をします。これらの検査結果を基に、歯科医師が治療計画を立案します。 治療計画には、インプラントの数や形状、位置、手術方法、麻酔の種類、手術後のケアなどが含まれます。そのため、患者さんは医師の説明を受け、自分の治療について十分に理解し、納得してから治療を受けることが重要です。

インプラント手術

インプラント手術は、生体親和性の高いチタンやチタン合金で作られた人工歯根を、顎の骨に埋め込む外科手術であり、一般的には2回法が主流です。2回法では、まず第一段階で人工歯根を骨に埋め込みます。 手術後は、歯肉が人工歯根を覆うようにして傷を保護し、骨と人工歯根が結合するまで約3〜6ヶ月間を待ちます。第二段階では、歯肉を切開して人工歯根にアタッチメントを取り付け、上部構造を装着します。この手術後もメンテナンスが必要とされます。

インプラントの癒合期間

インプラント治療の癒合期間は、インプラントを埋め込んだ後、患者さんの顎の骨と人工歯根がしっかりと癒合するための期間であり、手術後の経過観察が必要です。癒合期間が長い場合もあり、患者さんによっても異なるため、定期的に歯科医師とのフォローアップを行うことが重要です。 また、治療期間も患者さんの状態や治療内容によって異なりますが、自分の歯と同様にインプラントも適切にケアすることが大切です。

人工歯冠の製作

人工歯冠を必要とする治療法には、クラウン・ブリッジ治療、ブリッジ治療、インプラント治療があります。インプラントで用いられる人工歯冠のことを上部構造と呼びます。クラウン・ブリッジ治療は、むし歯や歯の欠損部分に人工歯冠をかぶせて補う方法であり、歯の形状や色を再現できます。 ブリッジ治療は、欠損した歯を両隣の歯に支えられた人工歯冠で補う方法であり、歯の欠損部分が広範囲にわたる場合に使用されます。 インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込んだ後、その上に人工歯冠を取り付ける方法であり、歯を失った箇所を再現できます。

人工歯冠の装着

人工歯冠の装着方法は、クラウン・ブリッジ治療とインプラント治療で異なります。クラウン・ブリッジ治療は、歯の欠損やむし歯によって被せる歯の頭部分が欠けた場合に行われます。治療前には、歯科医師が患者さんの歯を詳しく検査して、治療計画を立案します。治療時には、被せる歯の上に一時的なクラウンを装着することがあります。また、治療後は、歯を正しく磨き、定期的に歯科医師の定期検診を受けることが重要です。 一方、インプラント治療は、歯を失った場合に行われます。治療前には、歯科医師が患者さんの歯周状態、骨量、骨質などを詳しく検査して、治療計画を立案します。治療時には、歯茎を切開して人工歯根を埋め込みます。その後、人工歯根に上部構造を取り付けるための治癒期間を必要とします。治療後は、定期的なメインテナンスを受け、歯を正しく磨くことが必要です。

仮歯の役割

仮歯の役割

ここでは、仮歯の役割について解説します。

仮歯の目的

仮歯は、治療中の歯を保護するだけでなく、患者さんの日常生活においても重要な役割を担っています。例えば、仮歯は噛む、喋る、口の中での動きなどの口腔機能を維持するために必要です。 仮歯は、最終的な被せ物の形状、色合い、咬み合わせの調整などにも使用され、患者さんの希望や要望に合わせて最終的なかぶせ物を作るための道標となります。

仮歯の装着時期

仮歯は、治療期間中の数週間から数か月まで、患者さんの状態によって異なります。治療中に仮歯が必要な場合、歯科医師は、被せ物を作成するための型を取得し、その上で仮歯を作成します。仮歯は、被せ物が作られるまでの期間、正常な咬み合わせと口腔機能を保持できます。

仮歯のケアと注意点

仮歯は、歯を削った後に最終的な被せ物ができるまでの期間入れる仮の歯であり、しっかりとお手入れして適切に管理することが大切です。仮歯はプラスチックでできているため、硬いものを噛むことは避け、優しく口の中を磨き、歯間ブラシを使って隙間もきちんとお手入れする必要があります。 また、仮歯は最終的な被せ物が入るまでに、そこを補うための仮りの歯であり、取れないようにしっかり最終的なセメントとして付けるものではありません。仮歯が取れた場合は、すぐに歯科医に相談し、修理する必要があります。

インプラント治療後のケアと予防

インプラント治療後のケアと予防

ここでは、インプラント治療後のケアと予防について解説します。

正しい歯磨き方法とフロスの使用

正しい歯磨きとフロスの使い方は、口内の健康維持に非常に重要です。歯ブラシを使う場合は、過度な力をかけないように注意し、歯だけではなく歯と歯茎の境目も磨くようにします。 フロスを使用する場合は、歯の側面に沿って上下にスライドさせ、c字型にカーブさせながら、歯と歯茎の境目にある食べカスやプラークを取り除きます。

定期的な歯科検診とメンテナンスの重要性

定期的な歯科検診とメンテナンスは、口腔内の健康を維持するために非常に重要です。歯科検診では、むし歯や歯周病を早期に発見でき、早期に治療することで、より深刻な問題を未然に防げます。 定期的な歯科検診とメンテナンスは、健康的な歯と歯茎を維持するために欠かせないものであり、健康的な生活を送るためにも非常に重要です。

生活習慣の見直しと口腔衛生の維持

口腔衛生の維持は、身体的な健康だけでなく、精神的、社会的な健康にも大きな影響を与えます。ライフステージごとに目標と計画を設定し、口腔機能の維持・向上を図ることが望ましいです。 また、口腔機能の低下が疑われる場合は、適切な歯科治療やトレーニングをすることが重要です。自分の口腔の状況を正確に把握し、予防的な対策をとることで、健康的な生活を送り、健康寿命を延ばせるでしょう。

インプラント治療の注意点とリスク

インプラント治療の注意点とリスク

ここでは、インプラント治療の注意点とリスクについて解説します。

インプラント手術に伴う一時的な不快感や腫れ

インプラント手術は、歯を失った箇所に人工の歯根を埋め込む手術であり、高い成功率と審美性が特徴的です。しかしながら、手術後には一時的な不快感や腫れ、痛みが生じることがあります。 腫れの程度は手術の方法や範囲によって異なりますが、適切な処置や歯科医師の指示に従って薬を飲むことで、ほとんどが数日から1週間程度で引いていきます。また、手術から3〜4日後に痛みが生じ、1週間〜10日後に抜糸が行われるまでの間、何らかの違和感を感じることが多いものの、一過性であることが多く、過大に不安や心配する必要はありません。

インプラントの失敗リスク

インプラント治療は、歯科治療の中でも高度な技術を必要とするため、失敗リスクがあることは確かです。そのため、治療前にリスクや失敗例について詳しく確認し、自分自身の状態や生活習慣と照らし合わせることが重要です。 インプラント治療の失敗は、患者さんのホームケアの不十分さや、治療中の手術ミスなどによるものが多いとされています。特に、喫煙や糖尿病などの生活習慣病や持病がある場合は、骨の組織再生や血行不良などによる合併症が発生するリスクが高くなるため、治療前には必ず歯科医師と相談することが必要です。

まとめ

まとめ

ここまでインプラントの仮歯はいつから入れるのかについてお伝えしてきました。 インプラント治療全体の流れや仮歯の役割の要点をまとめると以下の通りです。

  • インプラント体と顎の骨がくっついた後、数カ月間装着される
  • インプラント治療の流れは、初診で患者さんの口腔内を診察し治療の必要性や方法を検討する
  • 仮歯は、治療中の歯を保護するだけでなく、患者さんの日常生活においても重要な役割を担っている

最後までお読みいただきありがとうございました。 これらの情報が皆さまのお役に立てれば幸いです。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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