インプラント

インプラントのデメリットとは?メリットや注意点も合わせて紹介

代替歯と器具

歯科医療技術の進歩により、歯の欠損を補うための選択肢が広がり、インプラント治療が注目を集めています。インプラントは、人工歯根を歯肉や骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。一方で、インプラント治療にはデメリットも存在します。本記事では、インプラント治療のメリットや注意点について解説しています。そのデメリットについても紹介していきます。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットはなんですか?
インプラント治療にはいくつかのデメリットがあります。以下に一例を挙げます。・高額な費用
インプラント治療は、その高度な技術や材料の高品質さゆえに、一般的な入れ歯やブリッジ治療に比べて高額になる傾向があります。
・手術的治療
インプラント治療は、人工歯根を骨に埋め込む手術的な治療です。手術にはリスクが伴うため、手術前に医師としっかりと相談し、リスクを最小限に抑えるための適切な手術計画を立てる必要があります。
・骨の状態による制限
インプラント治療は、歯を支える骨の量や質によっては治療できない場合があります。骨の量が不足している場合は、骨移植などの別の治療が必要になることがあります。
・治療期間が長い
インプラント治療は、手術から人工歯を取り付けるまでに数か月以上の期間が必要です。また、人工歯を取り付ける前に骨と人工歯根が完全に結合する必要があるため、慎重なアフターケアが必要になります。
・歯周病やインプラント周囲炎のリスク
インプラント治療後も、定期的なメンテナンスや口内環境の管理が必要になります。歯周病やインプラント周囲炎にかかると、治療したインプラントが失われる可能性があります。

以上が、インプラント治療のデメリットの一部です。それでも、インプラント治療は欠損した歯を補うための優れた治療法であり、専門医師の適切な治療計画のもとで行われれば、高い成功率を誇ります。

見た目の変化も起こりますか?
はい、インプラント治療によって見た目の変化が起こります。インプラント治療では、欠損した歯の代わりに人工歯を取り付けます。人工歯は、天然歯と同じような形や色に調整でき、周囲の歯と調和した自然な見た目を実現できます。また、インプラント治療によって歯を補うことで、歯並びや咬み合わせの調整でき、顔のバランスや表情も改善されることがあります。ただし、人工歯が自然な見た目を実現するためには、技術力の高い歯科医師や技工士による設計や製作が必要であり、費用もかかることがあります。
インプラントにするメリットも教えてください。
インプラント治療には、以下のようなメリットがあります。・天然歯に近い機能性
インプラントは、人工歯根を骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付けることで、天然歯に近い機能性を実現します。人工歯根が骨としっかりと結合するため、強度や安定性が高く、咀嚼や話し方、笑顔など、日常生活に必要な口の機能を高い水準で維持できます。
・周囲の歯に影響を与えない
インプラント治療は、周囲の歯に影響を与えず、自然な咬み合わせを維持できます。ブリッジ治療など他の治療法では、周囲の歯を削り、支えとなるための歯を作る必要がありますが、インプラントは人工歯根を骨に埋め込むため、周囲の歯に負担をかけることがありません。
・長期的な治療効果
インプラントは、天然歯のように長期間使えるため、一度の治療で長期的な治療効果が期待できます。適切なアフターケアを行うことで、インプラントは10年以上、場合によっては20年以上もの長期間、口の機能を維持できます。
・身体への負担が少ない
インプラント治療は、周囲の歯を削ったり、他の歯を利用したりする必要がないため、身体への負担が少なく、治療が比較的スムーズに進むことがあります。
・自然な見た目
インプラント治療では、人工歯を天然歯に近い形や色に調整でき、自然な見た目を実現できます。これによって、口元の美しさや自信が取り戻せるかもしれません。

治療の適応や方法、費用などは患者さんによって異なるため、治療前には歯科医師との相談が必要です。

インプラントにする際の注意点

インプラント治療を行う際の注意点を教えてください。
インプラント治療を行う際には、以下のような注意点があります。・歯周病の治療
インプラント治療を行う前に、歯周病の治療を受ける必要があります。歯周病があると、インプラントの人工歯根を支える骨が薄くなってしまい、インプラントが安定せず、治療効果が低下する可能性があります。
・健康状態の確認
インプラント治療は、手術的な治療であるため、健康状態を確認することが重要です。治療前に、身体の状態や病歴、アレルギーの有無などを正確に伝えることが必要です。
・アフターケアの重要性
インプラント治療後も、定期的なアフターケアが必要です。歯磨きや、歯科医院でのメンテナンス、定期的な検診などを行うことで、インプラントの状態を維持できます。
・費用の面
インプラント治療は、他の歯の治療法に比べて高額な費用がかかる場合があります。また、治療内容によって費用が異なるため、事前に費用や保険の適用範囲を確認することが必要です。

歯科医師との相談や、正確な情報収集を行うことで、安全かつ効果的な治療を受けられます。

糖尿病の方はインプラント治療が難しいのでしょうか?
糖尿病の方でも、インプラント治療を受けられますが、注意が必要です。糖尿病は、血糖値の管理が難しくなると、口腔内の環境が悪化するため、歯周病にかかりやすくなるというデータがあります。また、インプラント治療を行う際には、手術に伴うリスクや合併症の発生率が高くなる場合があるため、糖尿病の方は治療前に医師と相談し、治療の適否を検討する必要があります。しかし、糖尿病の方でも、血糖値の管理がしっかりと行われ、歯周病や口腔内の状態が良好であれば、インプラント治療を受けられます。治療後も、口腔内の状態を定期的にチェックし、アフターケアを適切に行うことが重要です。
インプラント治療の前日に気を付けることはありますか?
・喫煙の禁止
治療前日から喫煙を控えることが望ましいです。タバコの中には血管を収縮させる成分が含まれており、それによりインプラント治療に必要な血液循環が悪化する恐れがあります。
・飲食の制限
治療当日に食事や飲み物を摂りすぎると、治療中に喉の乾燥や吐き気が起こる可能性があります。また、酒やカフェインなどの刺激物を避けることも望ましいです。
・歯磨き
治療前には、十分に歯磨きを行い、口内を清潔にしておくことが望ましいです。治療前にも歯磨きを行うことで、治療中の細菌感染のリスクを減らせます。
・服装の選択
治療中には、上半身に着替え可能な服装を選ぶことが望ましいです。治療時には、口の周りが保護シートで覆われるため、襟元が広い服や、着脱が難しい服装は避けると良いでしょう。
・タクシーの手配
治療後は、しばらくは自分で運転をすることが難しいため、事前にタクシーなどの交通手段を手配しておくことが望ましいです。

編集部まとめ

今回の記事では、インプラント治療について、メリットや注意点に加え、デメリットについても紹介しました。インプラント治療のメリットとしては、見た目の美しさや、入れ歯と比べて自然な食事ができることが挙げられます。また、周りの歯に負担をかけないため、周りの歯を削る必要がなく、口内環境を保ちやすいという点もメリットの一つです。一方で、インプラント治療にはデメリットもあります。その代表的なものが、治療に時間がかかることです。また、インプラント治療は手術的な治療であるため、手術後の腫れや痛み、出血などが起こることがあります。さらに、インプラント治療には高額な費用がかかることもデメリットの一つです。注意点としては、治療前の衛生管理や、治療中の血液凝固異常などの医療リスク、治療後の適切な歯磨きや定期的なメンテナンスが必要であることが挙げられます。最後に、糖尿病患者でも治療を受けられますが、治療前に医師に相談し、糖尿病の管理状態を確認することが必要です。

この記事の監修歯科医師
山下 正勝医師(医療法人徳洲会 名古屋徳洲会総合病院)

山下 正勝医師(医療法人徳洲会 名古屋徳洲会総合病院)

国立大学法人 鹿児島大学歯学部卒業 / 神戸大学歯科口腔外科 勤務 / 某一般歯科 7年勤務 / 国立大学法人 山口大学医学部医学科卒業 / 名古屋徳洲会総合病院  呼吸器外科勤務 / 専門は呼吸器外科、栄養サポートチーム担当NST医師

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