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インプラントは歯周病になりやすいって本当?インプラントと歯周病の関係、インプラント周囲炎について徹底解説!

インプラントは歯周病になりやすい?

インプラントは歯周病になりやすいのかについてご存じですか? 本記事では、インプラントは歯周病になりやすいって本当?インプラントと歯周病の関係、インプラント周囲炎について以下の点を中心に紹介します。

  • インプラント治療と歯周病について
  • インプラントと歯周病の関係
  • インプラントの歯周病はあるか

インプラントは歯周病になりやすいのかについて知るためにぜひ最後までお読みください。

インプラント治療と歯周病について

インプラント治療と歯周病について

そもそもインプラント治療とは何でしょうか?
インプラント治療は、歯を失った箇所に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、欠損した歯を補う治療法です。治療の手順は、まず手術によってインプラントをあごの骨に埋め込み、その後骨との結合が進みます。 結合が確立した後、人工の歯(上部構造)がインプラントに取り付けられます。この治療法により、自然な噛み心地や美しい笑顔を取り戻します。歯科医師との相談や適切なケアを受けながら、個々の状況に合ったインプラント治療を検討しましょう。
そもそも歯周病とは何でしょうか?
歯周病は、歯とその周囲の組織に起こる炎症性疾患です。主な原因はプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の付着です。初期の段階では歯ぐきの腫れや出血が見られますが、進行すると歯ぐきが後退し、歯と骨の接合部分が破壊されます。 歯周病は歯を支える組織の損失を引き起こし、最終的には歯の喪失につながる可能性があります。喫煙、不良な口腔衛生、遺伝要因、ストレスなどが歯周病のリスクを高める要素とされています。歯周病を放置すると全身への影響も考えられるため、早期治療と予防が重要です。

インプラントと歯周病の関係

インプラントと歯周病の関係

歯周病でもインプラントはできますか?
歯周病にかかっていても、一部の条件とリスクを考慮すればインプラント治療は可能です。 歯周病が安定しており、大きな炎症がない場合にはインプラント治療が適しています。ただし、歯周病の進行度や治療希望箇所周辺の歯の状態を考慮する必要があります。インプラント周囲炎のリスクが高まるため、インプラント治療を受ける前には歯周病の治療を受けることが推奨されます。 歯周病で歯を失い、インプラント治療を検討する場合は、インプラント周囲炎や糖尿病、喫煙などのリスクに注意が必要です。
インプラントも歯周病になりますか?
インプラントは歯周病の影響を受ける可能性があります。インプラント周囲の「インプラント周囲溝」と呼ばれる領域は、歯周病菌の繁殖地となり、歯茎の炎症やインプラント周辺の骨減少を引き起こす可能性があります。 なぜなら、インプラントは、天然歯と異なり、血液供給が少なく、歯を守る歯肉繊維の走行が異なり、細菌に対して弱いからです。このため、細菌がインプラントに侵入しやすく、インプラント周囲溝が深くなり、出血しやすくなる可能性があります。このような歯周病と類似したインプラント周囲の炎症は「インプラント周囲炎」と呼ばれます。

インプラントの歯周病はありますか?

インプラントの歯周病はありますか?

インプラント周囲炎とは何でしょうか?
インプラント周囲炎は、インプラントが歯周炎と類似の状態になることを指します。インプラント治療後、歯磨きや歯科医によるメンテナンスが不十分であると、細菌が歯肉とインプラントの境目に侵入し、初期段階では歯肉からの出血が見られます。この状態が悪化すると、腫れや痛み、膿が生じることもあります。放置するとインプラントが抜け落ちる可能性もあるため、早期の発見と治療が重要です。
インプラント周囲炎と歯周病の違いはありますか?
インプラント周囲炎と歯周炎は類似した病気ですが、いくつかの違いがあります。 インプラント周囲炎は、インプラントに生じる歯周炎に似た病気で、周辺組織の炎症を引き起こします。一方、歯周病は天然歯とその周囲の組織に起こる炎症で、歯根膜という膜が存在し、血液供給と栄養補給を担っています。インプラントには歯根膜がないため、感染しやすくなっています。 インプラント周囲炎は、インプラントへの感染が原因で発生しやすく、重症化しやすい特徴があります。また、インプラント周囲炎は難治性といわれています。
インプラント周囲炎を起こさないためには何をすべきですか?
インプラント周囲炎を予防するためには以下のポイントに留意することが重要です。 良好な口腔衛生を維持すること: 歯周病菌の繁殖を防ぐために、歯磨きを丁寧に行い、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して歯とインプラント周囲の清掃をしましょう。 正しいブラッシングテクニックを実践すること: 歯とインプラント周囲を傷つけずに効果的に清掃するために、適切なブラッシングテクニックを学びましょう。歯科医に相談して適切な方法を教えてもらいましょう。 定期的な歯科検診とメンテナンスを受けること: 歯科医の定期的なチェックアップと専門的なクリーニングは、インプラント周囲の健康を維持するために重要です。定期的なメンテナンススケジュールに従いましょう。 健康的な生活習慣を維持すること: 喫煙や不健康な食生活は、インプラント周囲炎のリスクを高める要因となります。禁煙やバランスの取れた食事を心掛けましょう。 ストレスを管理すること: ストレスは免疫力を低下させ、炎症を引き起こす可能性があります。適切なストレス管理方法を見つけ、リラックスを心がけましょう。 インプラント周囲炎の予防は継続的なケアと注意が必要です。

編集部まとめ

編集部まとめ

インプラントは歯周病になりやすいのかについて紹介してきました。

  • インプラントは人工の歯根を埋め込み欠損した歯を補う治療法で、歯周病は歯とその周囲の組織に起こる炎症性疾患のこと
  • インプラントの「インプラント周囲溝」と呼ばれる領域は、歯周病菌の繁殖地となり、歯茎の炎症やインプラント周辺の骨減少を引き起こす可能性がある
  • インプラント周囲炎は、インプラントが歯周炎と類似した状態になること

これらの情報がインプラントは歯周病になりやすいのかについて知りたい方の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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