たくさんの歯を失った方や、複数本の歯を一気にインプラントへ変えたい方におすすめなオールオン4。治療を検討されている方のなかには、喫煙者でも可能なのか?といった疑問があるかもしれません。本記事では、喫煙者でもオールオン4の治療が受けられるのかについて以下の点を中心にお伝えします。
- オールオン4と喫煙の関係性
- 喫煙が影響を与えるオールオン4の成功率
- オールオン4治療後の喫煙は可能なのか
喫煙者でもオールオン4の治療が受けられるのかについて理解を深めるためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
オールオン4と喫煙の関係性
- オールオン4について教えてください
- オールオン4とは、前歯から奥歯にかけて歯が一体となったインプラント治療です。場合によっては片顎すべての上部構造を補うことが可能だといわれています。一般的なインプラントは28本の歯に対して1本ずつ埋めていく治療ですが、オールオン4は、4本のインプラントを使用し総入れ歯のような被せ物で埋めていくため、すべての歯の固定が可能とされています。
また一般的なインプラントよりも、施術時間を短くしたり、価格が安くなったりする場合もあります。
- 喫煙者でもオールオン4は受けられますか?
- 結論、喫煙者でもオールオン4を受けることが可能とされています。しかし、インプラント治療の成功率が低くなる可能性があります。喫煙者は非喫煙者と比較すると、10%成功率が変わるといわれているのです。インプラントは、歯茎を切り開いた後インプラントを埋め込み、歯茎を閉じた後にインプラントと顎骨を結合させます。
しかし喫煙をしていると、血管が収縮し、栄養が歯茎や骨へ十分いき届かない可能性があるとされます。インプラント周囲の組織の治癒が遅くなり、感染のリスクや、インプラントの離脱を引き起こす可能性が高まります。
また、お口の中の唾液量が減少するともいわれており、細菌が発生しやすい環境になる可能性もあります。埋入したインプラントの寿命が短くなったり、インプラント周囲炎を引き起こしたりする可能性も高まります。
- 喫煙者がオールオン4治療を受ける際の注意点は何ですか?
- オールオン4の治療を喫煙者が受ける際は、以下の3点に気をつけましょう。
- 治療前後は禁煙する
前項でもお伝えしたように、せっかくオールオン4の治療を始めても、喫煙の影響で思うように治療が進まない場合があります。インプラント治療の成功を高めるためにも、治療前後は禁煙することをおすすめします。歯科医院によっては、禁煙を支援すべく、ニコチンパッチの使用の提案や禁煙クリニックへ案内される可能性もあります。 - 口腔環境を整える
自宅では丁寧な歯磨きやうがいを行い、インプラント周囲炎の予防を心がけましょう。歯と歯の隙間の食べカスを取るのにおすすめな、ウォーターピックやインターデンタルブラシを使ってお口の中を清掃するのもよいでしょう。 - 定期検診を怠らない
定期検診を受診しお口の中の状況をチェックすることが大切です。特に喫煙者の方は、喫煙の影響を考えての適切なアドバイスが受けられるため、定期検診を怠らないことが大切です。
- 治療前後は禁煙する
- オールオン4を受けたい場合、電子タバコの使用も控えるべきですか?
- 煙が出ない電子タバコは、たくさんの愛煙家に親しまれています。電子タバコにはタールが含まれていないため、歯の変色を抑えることは可能といわれています。しかし電子タバコの水蒸気には、多環式芳香族炭化水素や一酸化炭素、そしてニコチンなどの有害物質が含まれています。特にニコチンは、血管を収縮させてしまう可能性が高いとされています。ニコチンが含まれていることから、電子タバコの使用も控えるべきでしょう。
喫煙が影響を与えるオールオン4の成功率
- 喫煙は骨の再生に影響を与えますか?
- 喫煙は骨の再生に悪影響を与えるといわれています。骨の健康に必須な栄養素、カルシウムやビタミンDの吸収を阻害するだけではなく、骨折や骨粗鬆症のリスクを高めてしまうことがわかっています。特にオールオン4の治療を受ける方にとって、骨の再生はとても大切です。お口の中の感染リスクを高めたり、傷口の治りが遅くなったりする可能性があります。また、インプラントと骨の結合が遅くなる場合もあるといわれています。
- 喫煙はインプラント周囲炎のリスクを高めますか?
- 喫煙で自律神経が乱れやすくなり、唾液が分泌されにくい状態になります。唾液には、お口の中の細菌を抑えたり殺したりする役割があります。つまり、唾液が分泌されにくくなるとインプラントの周囲の歯茎に炎症が起こり、インプラント周囲炎のリスクが高まります。オールオン4の治療が成功したとしても、術後にインプラント周囲炎になってしまい、インプラントが抜け落ちる可能性もあります。
- 喫煙はオールオン4の治療後の回復に影響しますか?
- 喫煙はオールオン4の治療後の回復に影響します。煙草の有害物質は、歯茎や粘膜から吸収されます。たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させ、歯茎に十分な血液が届きづらくなります。血液には栄養分や酸素が含まれているため、傷口の回復が遅れてしまう可能性があります。また煙草に含まれる一酸化炭素も、歯茎への栄養や酸素の供給を妨げる可能性があるといわれています。
オールオン4治療後の喫煙について
- オールオン4治療後は喫煙してもよいでしょうか?
- 結論、オールオン4治療後も禁煙がよいでしょう。インプラント治療が成功したとしても、歯茎へ細菌が発症して炎症を引き起こす可能性があるからです。炎症が起きた状態をそのままにすると、インプラントが抜け落ちる場合があり、再度治療しなければならない可能性もあります。治療後も禁煙することで、インプラント周囲炎のリスクを避けられるといわれています。
- 禁煙が難しい場合はどうすればよいでしょうか?
- オールオン4の治療を進めるためにも、治療前・治療後も禁煙が望ましいです。しかし、禁煙が難しい場合は、治療前の1ヶ月、治療後1〜2ヶ月は禁煙をしましょう。この期間は、インプラント周囲の傷口に細菌が入るのを防いだり、インプラントと骨が結合するのを待つ期間です。歯科医院の担当医ともインプラント治療を受けながら喫煙のことをよく話し合い、リスクがあることを知るのも大切です。重度のヘビースモーカーの場合、担当医によってはオールオン4の治療を断られる可能性もあります。
編集部まとめ
ここまで、喫煙者でもオールオン4の治療が受けられるのかについてお伝えしました。喫煙者でもオールオン4の治療が受けられるのかの要点をまとめると以下のとおりです。
- オールオン4の治療を受ける際には、禁煙をしたり口腔環境を整える必要がある。また電子タバコも控えるのが望ましい
- 喫煙者でもオールオン4の治療は可能だが、成功率が下がる可能性がある。傷口の治りが遅くなることから、骨とインプラントの結合に時間がかかることがある
- オールオン4の治療後も禁煙することがよい。禁煙がむずかしい場合は、治療前の1ヶ月・治療後1〜2ヶ月は禁煙をしたり、かかりつけ医とよく話し合いリスクを知ることが大切である
喫煙者でオールオン4の治療を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
これらの情報が少しでもオールオン4と喫煙の関係性を知りたい方のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。