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インプラントのランニングコストはどれくらい?費用相場やメンテナンスの重要性も併せて解説!

インプラントのランニングコストについて

インプラントは、口内の不快感の解消や審美的な面から、多くの人々が検討する治療法です。しかしインプラントは、定期的なメンテナンスが必要とされており、治療費の総額以外にも検討するべき事項があります。 本記事ではインプラントのランニングコストについて、以下の点を中心にご紹介します。

  • インプラントについて
  • インプラントメンテナンスの必要性
  • インプラント治療にかかる費用について

インプラントのランニングコストについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

インプラントとは?

インプラントとは?

そもそもインプラントとは、抜けてしまった歯を補うための治療法のことをいいます。人工的に作成された歯根を、歯のなくなってしまった部分に埋め込むことで完成させる治療です。 インプラントの治療は、抜けた歯をただ補うというだけではありません。例えば、入れ歯を装着することで不快感を感じていたり、会話をしづらいと感じていた場合に、インプラント治療を行うことで、より快適な生活を送ることができます。 また、歯が抜けてしまったままの状態や、入れ歯を装着している状態に比べて、審美的な面において自然な感じに仕上がると思われます。

インプラントのランニングコストはどのくらいかかるのか

インプラントのランニングコストはどのくらいかかるのか

インプラントの治療後は、患者の口内の環境状態や、インプラントの器具自体の状態に応じてメンテナンスを行う必要があります。 そのため、個々の患者の状態によって、インプラントのメンテナンス期間や、メンテナンスにかかる費用は異なります。ただ目安として、インプラントのランニングコストは3,000円〜10,000円」1万円以上するクリニックもあります。

インプラントのメンテナンスの重要性

インプラントのメンテナンスの重要性

インプラントの定期的なメンテナンスの重要性について詳しく解説していきます。

インプラント以外の歯の寿命を延ばす

インプラントのメンテナンスを定期的に受けるということは、インプラントをしている歯だけではなく、別の歯を医師に診てもらう機会を得ることに繋がります。年に数回、歯を診てもらうことで、事前に虫歯や歯周病の発見につながり、予防が期待できます。

インプラント周囲炎を予防する

インプラントの定期的なメンテナンスは、歯の虫歯や歯周病の予防に繋がることに限らず、インプラント周囲炎の予防も期待できます。 インプラント治療をしている患者様は、インプラント周囲炎にかかる場合があり、常に気をつける必要があります。 インプラント周囲炎は、病状の進行が進むと顎の骨を溶かしてしまう恐れがあり、インプラントの治療後は、定期的な自宅でのケアと、病院でのメンテナンスの重要性が指摘されます。

インプラントの保証を受けるために必要

インプラントは、人工的に作成された歯根を埋め込む治療法です。つまり、病院でつけてもらった被せものが割れたり、不具合を起こすといったこともあります。そこで、インプラントの保証期間として、おおよそ5〜10年程度の期間を設けている場合が多いです。しかし、インプラントの保証を受けるためには、定期的にインプラントのメンテナンスに通うことを条件としている病院もあります。歯の健康面に止まらず、保証のことを視野に入れたうえで、インプラントのメンテナンスに通うことが大切だと思われます。

インプラントの費用相場について

インプラントの費用相場について

インプラントの費用相場について、種類別に紹介していきます。

インプラント1本あたりの費用相場

インプラント治療は自由診療であることから、治療を受ける病院や、患者の状態によってかかる費用は若干異なります。また、インプラントといっても、施術をする歯の種類によって費用が異なります。まず、インプラント1本あたりの費用相場は、大体300,000〜500,000円とされています。

奥歯のインプラント1本あたりの費用相場

次に、奥歯のインプラント1本あたりの費用相場に関しては、大体300,000〜400,000円とされています。奥歯は、前歯とは違う様々な役割を担っています。例えば、食べ物を噛む際に一番力がかかる歯であり、噛み合わせの安定に重要です。

前歯のインプラント1本あたりの費用相場

3つ目に、前歯のインプラント1本あたりの費用相場については、奥歯と大体同じく300,000〜500,000円とされています。前歯のインプラントにかかる費用は、奥歯のインプラントの治療費とほぼ変わりませんが、各々の歯がもつ役割は異なります。前歯は、奥歯よりも食べ物をかみ切る動作で機能し、審美面においては特に重要視されている歯となります。やはり、口内における歯の中でも、真ん中に位置する歯であるため、他者の目に触れる機会が多く、欠けてしまった場合は治療の必要性が高い歯であるともいえます。

全ての歯のインプラント(All-on-4)の費用相場

4つ目に、全ての歯においてインプラント治療を施す必要がでた場合の費用相場に関しては、2,000,000~2,500,000円位かかるとされています。一見高い費用にみえますが、全ての歯に対して4本のインプラントを埋め込むことで治療を完了させることが可能であるため、金銭面の負担の軽減に繋がっています。また、4本といった少ない数のインプラント治療であるため、施術にかかる時間や、短い施術時間に伴って、患者の身体への負担の軽減にも繋がります。

骨造成術の費用相場

最後に骨造成術にかかる費用についてです。こちらは、1箇所につき30,000~100,000円かかるとされています。インプラント治療は、患者様の顎の骨と、インプラント体とが強固に結合することで成り立つ治療法となります。つまり、インプラント治療を実施するためには、患者様の健康かつ頑丈な顎の骨が必要とされます。 骨造成術は、自身の骨や人工的に作成された骨を使用して、顎の骨の環境を整える施術となります。また、患者自身の骨量や形等の状況で施術内容が異なるため、適宜医師との相談のうえ、自身の顎の骨の状態を確認する必要があります。

なぜインプラントの治療費が高いのか

なぜインプラントの治療費が高いのか

ところで、なぜインプラントの治療費は高額であるのか、説明していきます。

精度が高い外科手術ができる歯科医師が少ない

インプラントの施術は治療費が高いとされていますが、一方で治療費の高さに伴い、施術を担当する医師に対して高度な医療技術が必要とされています。 施術時間の長さに限らず、口内の歯茎の切開し、骨を露出させる高度な施術であるため、精度が高い外科手術を完遂できる歯科医師の存在が必要とされます。ただ高度の高い医療技術をもつ歯科医師の数自体が少ないため、人件費の面においても治療費が高くなる傾向にあります。

保険が適用されない

インプラント治療は自由診療であるため、保険が適用されません。そのため、患者様の健康状態にもよりますが、費用が高額になる場合があります。また、インプラントの施術は歯の健康面だけではなく、見た目を考慮した施術である点から、美容を目的とした施術内容であると判断されるため、自由診療枠に組み入れられることから施術費用が高くなる傾向にあります。

設備費用や材料代がかかる

治療費が高い理由として、施術に関する設備費用や材料代がかかることが挙げられます。インプラント治療は、高度な医療技術が必要な施術であるばかりではなく、外科手術に分類されますので、精密な器具や装置、またこれらの器具や装置を設置するのに十分な設備環境を準備する必要があります。加えて、施術前に行う患者の口内を確認するレントゲン検査など、施術前後において精密な器具や施設が要されるため、要求される治療費も高額となります。

インプラント自体が高い

インプラント治療には、高品質かつ安全性の高いインプラントを使用する必要があります。外科手術において、患者様の口の中に埋め込む医療器具であるため、質の高い器具を用意する必要があります。また、人工物を身体に埋め込む施術であることから、品質に十分配慮する必要があり、結果的にメーカーから取り寄せるインプラント本体の値段が高く設定されてしまう傾向が、施術費用に影響をもたらしています。

治療期間が長い

インプラントの施術費用の高さには、治療期間の長さも影響しています。まず初めの施術において、患者様の口内に埋め込んだインプラントと骨がそれぞれ定着する期間を設けなければなりません。さらに、インプラントと骨が定着した後には、義歯を装着する施術をする必要があるなど、インプラントの治療自体が完遂するまでの期間が長いことが、施術費用のかさむ要因の一つになっていると考えられます。

インプラントの生存率

インプラントの生存率

インプラントの寿命を知るために、生存率という考え方があります。インプラントの生存率は10年後で約90%と考えられています。一方で、長い年数同じ器具を口内に留めておくことから、定期的な自宅や病院でのケアが重要となります。そのため、仮に日頃からのケアを怠ってしまった場合には、口腔内の環境が荒れてしまうといったトラブルが起きやすいため、注意が必要です。

医療費控除について

医療費控除について

インプラントの施術は、医療費控除の対象となります。そのため、場合によっては、各都道府県の税務署に申告をすることによって、施術において支払いをした治療費の一部が還元される場合があります。

まとめ

まとめ

ここまでインプラントのランニングコストについてお伝えしてきました。 インプラントのランニングコストの要点をまとめると以下の通りです。

  • インプラントはより快適な生活を過ごすのに役立つ治療法である
  • インプラント治療後は、定期的なメンテナンスが必要である
  • インプラントと口腔内の環境を維持するには、継続的に費用がかかる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次歯科医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次歯科医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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