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インプラントはクレジットカードが使える?方法・メリットを紹介

インプラント クレジットカード

インプラントは保険外診療のため、保険が使えません。しかし急に歯が抜けてしまった場合や、急ぎインプラントを入れなければならない場合はどうしましょう。

計画的にインプラントを入れない方は、急な出費で苦労される場合も多いのではないでしょうか。

その時、支払い方法としてローンを利用できたりクレジットカード払いできたりする歯科医院があれば通院しやすいでしょう。

今回はインプラントを入れる場合のクレジットカードの利用方法やメリットについてご紹介します。

クレジットカードを正しく使うことで、まとまったお金が用意できなくてもインプラント治療を受けられるので、参考にしてみてください。

インプラントはクレジットカードが使える?

悩む女性

インプラントの費用は通常のむし歯などの治療と比べますと高額に設定されています。また、保険外治療ですので全額自己負担となります。

現金ですぐ払えられれば良いのですが、予定外の出費で二の足を踏む方も多いのではないでしょうか。

そのため、多くの歯科医院ではクレジットカード払いが設定されています。

ただ注意していただきたいのが、使えるクレジットカードのブランドは歯科医院によって様々という点です。事前に各医院のホームページ等で調べておくと良いでしょう。

インプラントでクレジットカードが使える理由

驚く女性

インプラントの治療を受ける際、クレジットカードが使える歯科医院は多いです。なぜ使えるのか、理由はいくつかありますが大きく分けて2つのポイントがあります。

  • 高額な治療費
  • 保険適用外

高額な治療費の場合・保険適用外の場合でクレジットカードを使えることがございます。順を追って説明しましょう。

治療費が高額だから

インプラントの治療は通常の診察に比べて設定額が高額です。理由としては主に3つ挙げられます。

  • 長期にわたる治療期間
  • 材料費が高い
  • 手術を伴う治療

インプラントを入れるためには歯茎に土台を作り、そこに新たな歯を埋め込むので養生期間も必要です。一般的にインプラントを1本入れる時でも3ヶ月から半年かかるといわれています。

インプラント自体の価格も安くありません。通常インプラント体は腐食しにくいチタンが使われていて、このチタンは加工が難しいため非常に高額です。

また入れる歯を人工歯冠というのですが、こちらもセラミックやジルコニアが使われています。もちろん、これらの材料も高額です。

そして、インプラントは手術を伴います。手術には専門器具の使用・感染予防等衛生管理が必要ですので、普段の治療以上にコストがかかります。

このようにインプラントは材料や手間などを考えますと高額設定にせざるを得ません。

保険が適用されないから

そもそも歯が抜けた場合には入れ歯・ブリッジ等の選択肢もあります。そしてこれらは保険診療です。なぜ、インプラントを選ぶのでしょうか。

理由としては、見た目の問題と寿命の問題があります。

入れ歯は見える箇所ですとバネが目立ち、見た目は天然の歯に遠く及びません。ブリッジは見た目は良くなりますが、周りの健康な歯を削らなければならないため周りの歯の寿命を短くしてしまいます。

また、インプラントは入れ歯やブリッジと比べても長持ちするといわれています。

噛み応えも入れ歯・ブリッジと比べて、違和感なく良好といえるでしょう。

保険が適用される診療は健康保険法によるもので、入れ歯・ブリッジは健康保険法に定められた診療ですがインプラントは適用されません。

そして保険診療ではクレジットカードを使えないケースが多いです。クレジットカードのポイント還元が結果として保険診療の値引きにあたるという解釈があるためです。保険診療の値引きは健康保険法で禁止されています。

インプラントは保険外診療ですので、健康保険法に抵触することなく価格設定が出来るのです。

インプラントでクレジットカードを使う方法

クレジットカード払い

クレジットカードでインプラントの診療費を支払う場合、その使う方法も様々です。どのような方法で支払えば良いのでしょうか。

通常クレジットカードでモノを購入する場合、一括払いの他に分割払いやボーナス払いで支払うケースが多いのではないでしょうか。

インプラントの治療費を支払う方法もいくつかパターンがございます。それらをご紹介しましょう。

分割払い

診療費を支払う場合、全額だと難しいという方には分割払いがおすすめです。

通常インプラントの診療には30〜50万円(税込)程かかります。カード会社の分割払いの設定や歯科医院の設定などにもよりますが、月々数万円の負担でインプラントの診療が受けられるでしょう。

また、ボーナス払いを設定している歯科医院もございます。

もちろん、分割払いやボーナス払いに設定しますと相応の金利がかかってきます。月々の負担は減るものの総額で考えれば現金での一括払いがお得ですので、手元に用意のない方はクレジットカードの分割払いで決済した方が良いでしょう。

インプラントの診察料はどのタイミングで支払うか様々です。インプラントを埋入させてから一時的に払い、歯冠をはめてから残額を払うケースもございます。

随時クレジットカードは使えますので、都度支払い方法を変えるのも良いでしょう。

現金払いが難しい場合

頭を抱える女性

インプラントは突然診療を受けなければならないというケースが少なくありません。それにもかかわらず、いきなり30万以上の出費はなかなか厳しいのではないでしょうか。

先立つものがない時の安心材料としてクレジットカードは使えます。

そもそも現金を持ち歩きたくないという方にもクレジットカードはおすすめです。クレジットカードも一括払いであれば金利をとられることはありません。

安全を考え大金を持ち歩きたくない人にもクレジットカードでの支払いは賢い選択といえるでしょう。

デンタルローンを使わない場合

インプラントの支払いにはデンタルローンという選択肢もあります。デンタルローンも借入れによる分割払いですので、一見するとクレジットカードと同じように感じるでしょう。

ところがデンタルローンは歯科治療に特化したローンです。金融機関が窓口ではなく、歯科医院が窓口となりますので治療と併せて申し込めます。

ただし、デンタルローンはすべての歯科医院で扱っているわけではありません。また新たにローンを組む際は審査も必要です。 上記を踏まえますと、クレジットカードの方がハードルが低いかもしれません。

インプラントでクレジットカードを使うメリットは?

OKサインをする女性

インプラントの診察を受けるうえでクレジットカードは使えるということをご紹介してきました。

次に具体的にどのように便利か、クレジットカードを使うメリットに注目して掘り下げてみたいと思います。

無理のない範囲で支払いができる

先ほどよりご紹介している通り、インプラントの治療は保険外診療です。少なく見積もっても数十万円の金額がかかります。

日々の生活でやりくりしている方でしたら、なかなか難しい金額ではないでしょうか。

クレジットカードの分割払いでしたら、支払い回数にもよりますが月々数万円まで落とせます。保険外診療でもクレジットカードを使えば無理なく支払い出来ますので、急な出費も安心です。

頭金の用意が不要

マイホームを建てたり、車を購入したりする際は頭金を求められるケースも少なくありません。しかし、インプラントの治療にクレジットカードを使えば頭金を請求される心配は無いでしょう。

デンタルローンでも頭金を求められることはほとんどありません。逆にローンの場合、頭金を入れて月々の返済を軽くする方法もあります。

クレジットカードの場合、月々の返済を軽くする方法はお手持ちのカードで繰り上げ返済ができるかどうか確認が必要です。ボーナス払い等を併用しながら繰り上げ返済も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

治療の選択肢が増える

選択肢

インプラントにも様々な治療法がございます。 例えば外科手術が1回の1回法と外科手術が2回必要な2回法とあります。

実は土台となる骨の部分移植が必要な場合があり、その際は1回の外科手術では適用できないことがあります。骨の状態、患者さんの健康状態を加味してぴったりな治療をする必要がございます。

もちろん外科手術が増えれば治療費も高くなりますので、歯科医師とのカウンセリングを経て必要とあらばクレジットカードでの支払いをすると良いでしょう。

また、治療法だけでなくインプラントは構成するパーツによって金額が異なります。例えばワンピースタイプとツーピースタイプと構成により呼び名が異なります。

ワンピースタイプはその名の通りインプラント体と支台となるアバットメントが一体化していますが、骨の状態によっては適用されない場合があるでしょう。

一方で、ツーピースタイプはインプラント体が入ればさまざまな状態の骨に使用することができます。ただし、構成するパーツが増えますのでその分値段は上がります。

このように状況によりインプラントの治療費は上下しますので、その面でもクレジットカードは有用といえるでしょう。

インプラントでクレジットカードを使うデメリットは?

デメリット

クレジットカードを治療費に充てるのは非常に助かりますが、デメリットも考えておかなければなりません。

クレジットカードをインプラントに使う際のデメリットは、以下のようなものが考えられます。

  • 金利が上乗せされる
  • クレジットカードが使えない医院がある
  • カードの限度額以内でしか使えない

これらについて詳しく解説しましょう。

金利が上乗せされる

電卓

クレジットカードで分割払いとなると、よほどのキャンペーンでない限り金利が発生します。ボーナス払いも例外ではないので注意が必要です。

クレジットカードで分割払いする場合、確かに月々の支払額は抑えられるでしょう。しかし、クレジットカードの分割払いでは金利もかかってきますので、総額では高くなります。

金利を回避する方法としてはクレジットカードで一括払いを選択することです。

クレジットカード自体がすべての医院で使えるわけでない

インプラント治療を行っている歯科医院のすべてがクレジットカード払いに対応しているわけではありません。初めからクレジットカード支払いを考えている場合は、事前に確認した方が良いでしょう。

事業者がクレジットカードを導入する場合、対応する端末を用意したりカード会社と折衝したりと時間とコストがかかります。小さな歯科医院の場合、導入に二の足を踏むケースも少なくありません。

また、導入してからも歯科医院はカード会社に手数料を支払う必要があります。保険診療には手数料を上乗せすることはできませんので、保険診療をメインにしている医院にとっては痛手でしょう。

多くのインプラント専門の医院でしたらクレジットカードを使えますので、クレジットカードを利用できる歯科医院を調べてみてはいかがでしょうか。

カードの限度額以内での利用となる

クレジットカードの支払ですので、当然限度額以上の支払いはできません。

2回外科手術する場合は50万円を超える場合もありますので、限度額が低めに設定されているカードをお持ちの場合は支払えない可能性があります。

インプラントでの支払いを考えている場合は念のため、100万円位まで限度額を設定した方が良いでしょう。

カードを作ったばかりですと実績が足りないため上限を上げられない場合があります。その時はクレジットカード以外の例えばデンタルローンの利用も視野に入れて検討してみてください。

インプラントはクレジットカード以外の選択肢もある?

考える女性

先ほどご紹介したように、クレジットカード以外の選択肢も用意しておくと良いでしょう。デンタルローンは歯科医院で申し込みができる歯科治療に特化したローンです。

金融機関を介して申し込むフリーローンと比べても金利が低く設定されています。おおよそ2.5~8%が相場といえるでしょう。

また歯科医院によりますが、医院側が金利を負担し実質無利子でデンタルローンを組めるところもあるようです。 ただし、未成年の場合は本人がデンタルローンを組むことはできません。

そのため親御さんの名義で組むことになります。審査も必要になりますので、携帯電話料金の延滞等があると審査に通らない可能性があり注意が必要です。

まとめ

笑顔の女性

インプラントはどうしてもまとまった金額が必要になります。しかも予定外の出費としてはかなりの高額といえるでしょう。

しかし歯は一生ものであり、人体の中でも他の人の目につくパーツです。

多少高額でも白く丈夫な歯を入れる事は普段の生活をする上で必要経費といえるでしょう。

また、インプラント治療は医療費控除の対象です。そしてクレジットカードで分割で支払っていても医療費控除の対象となりますので、ある程度出費を押さえられます。

例えば50万円の治療費がかかったとしても、年収400万円の場合所得税と住民税を合わせて約8万円戻る計算になります。

治療費以外にも歯科医院までの交通費(公共交通機関のみ)も控除の対象となりますので、かかった金額は記録しておくと良いでしょう。

説明した通りインプラント治療は控除の対象になるので医療費控除のことも考えて、インプラント治療を行いましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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