インプラント

インプラント・ブリッジ・差し歯の違いは?それぞれのメリット・デメリット・費用を解説 

インプラント・ブリッジ・差し歯の違いは?それぞれのメリット・デメリット・費用を解説 

むし歯や外傷によって歯を欠損した場合、インプラント・ブリッジ・差し歯などの治療法が選択されます。

それぞれの治療法は知っていても、違いまではよくわからないという方も少なくないでしょう。本記事では、インプラント・ブリッジ・差し歯の違いと併せて、それぞれのメリット・デメリット・費用を解説します。

歯の補綴治療を検討されている方はぜひ参考にしてください。

インプラント・ブリッジ・差し歯の違いは?

治療室

まず、インプラント・ブリッジ・差し歯の違いから解説します。

  • 治療方法
  • 治療期間
  • 耐久性
  • 審美性

この4つの観点から違いをみていきましょう。

治療方法の違い

インプラント・ブリッジ・差し歯の違いの1つに、治療方法が挙げられます。

インプラントは外科手術を伴う治療法です。歯が失われた部分の顎骨に、歯根の代わりとなる人工歯根(インプラント体)を埋入し、人工歯(上部構造)を取り付けます。

ブリッジは欠損した歯の両隣を支えにして、一体型の被せ物を取り付ける治療法です。橋のように見えることから、ブリッジと呼ばれています。

差し歯は欠損した歯の歯根に、人工歯と一体になった心棒(ポスト)を差し込みます。歯全体にクラウンを被せる方法もありますが、歯を削る量が多いため、コアと呼ばれる土台を埋め込んでからクラウンを被せるのが一般的となっているようです。

治療期間の違い

インプラント・ブリッジ・差し歯は治療方法が違うため、治療期間も異なります。時間がかかるのはインプラントです。

インプラント治療はインプラント体と顎骨が結合するのを待つ必要があるため、治療期間が長くなります。約6ヵ月〜1年の治療期間が必要となるでしょう。

ブリッジ・差し歯は治療期間が短く、1ヵ月から3ヵ月程です。数回の通院で治療が終わるため、忙しい方や短期間で治療を終わらせたい方に向いている治療法です。

耐久性の違い

説明中

インプラント・ブリッジ・差し歯のなかで耐久性に優れているのは、インプラントです。ただし、使う素材や適切なケアをしているかによって耐久性は変わってきます。

適切なケアを怠れば、長持ちするといわれているインプラントであっても数年でダメになることもあるでしょう。

インプラントは適切なメンテナンスをしっかりと行えば、半永久的に使えるといわれています。インプラントの10年生存率は、9割を超えているそうです。

ブリッジの平均寿命は7年程といわれています。ブリッジは両隣の歯を支えにするため、支えとなる歯がむし歯などになり再治療が必要になることがあるためです。

また、噛み合わせのトラブルなどで破損することもあります。むし歯にならないように口腔ケアを丁寧に行い、定期的に歯科医院へ通い噛み合わせを確認してもらうことで、ブリッジを長持ちさせることができるでしょう。

差し歯の耐久性は使う素材によって違い、保険適用の金属やレジンは7年程です。素材の劣化によりむし歯になってしまったり、着色汚れが付着したりすることがあります。

保険適用外のセラミックやジルコニアは汚れがつきにくく、耐久性に優れています。寿命は8〜10年程です。オールセラミックは約20年と寿命が長く、耐久性に優れています。

審美性の違い

審美性は使う素材によって変わってくるため、治療法による違いはありません。インプラントは自由診療で、セラミックやジルコニアが使われるため審美性に優れています。

ブリッジや差し歯は保険適用かどうかによって使う素材が異なるため、審美性も大きく変わってきます。前歯は自分の歯と色調をあわせたレジンを使うことが多いため、見た目の違和感はあまりないでしょう。

ただし、レジンは着色汚れがつきやすいので年数が経つと着色汚れが気になるようになります。奥歯は金属が使われることが多いので、審美性は劣ります。

自由診療のセラミックやジルコニアは透明感があり、自然の歯に近い色調です。そのため、審美性に優れています。

先述したように、着色汚れにも強いので白い状態を維持できるでしょう。

オールセラミックはセラミックのみを使っているため、アレルギーの心配もありません。天然歯と同じ光沢・透明感などを再現できます。ただし、オールセラミックは割れやすく、費用が高額になる傾向があります。

ジルコニアはオールセラミックと比べると透明感が落ちますが、強度が強いです。このように、同じ自由診療であっても素材によって審美性や強度が異なります。

どの部位の歯を治療するのかや、何を求めているのかでも適している素材は異なるので、治療を受けるときは歯科医師と相談しましょう。

インプラントのメリット・デメリット

治療器具

メリット

インプラントのメリットは、以下のとおりです。

  • 耐久性に優れている
  • 審美性に優れている
  • 自分の歯と同じように噛める

インプラントのメリットとして挙げられるのは、主にこれら3つです。インプラント・ブリッジ・差し歯の違いのところでも解説しましたが、インプラントのメリットとして耐久性や審美性に優れている点が挙げられます。

顎骨にインプラント体を埋め込むため、安定感があるのがインプラントの特徴です。安定感があるので、自分の歯と同じように固いものでもしっかりと噛んで食べることができます。

インプラントはほかの治療法のデメリット部分が補える点もメリットといえるでしょう。ブリッジは健康な歯を削る必要がありますが、インプラントは独立しているのでほかの歯に影響を与えることがありません。

差し歯は歯根に心棒を差し込むため、歯根が残っていないと治療ができませんが、インプラントは歯根がなくても治療ができます。

ほかにも、むし歯になりにくいというメリットがあります。

デメリット

デメリットの木

インプラントのデメリットは次のとおりです。

  • 治療期間が長い
  • 外科手術が必要
  • 治療ができない場合もある
  • 費用が高額

外科手術を伴うインプラントは、ほかの治療法よりも治療期間が長くなります。

インプラント治療の成功率は高いとされていますが、トラブルが起こることもあります。腫れや痛みだけではなく、合併症を起こすこともあるでしょう。

インプラント体を顎骨に埋め込むため、顎骨の厚みや量が足りない場合は治療が難しくなることがあります。この場合、骨造成により不足している骨の量を補いますが、治療が難しく対応できる歯科医院が限られています。

そのため、顎骨の量が不足している場合は治療を断られることがあるでしょう。ほかにも、全身疾患などによりリスクがあると判断されると治療を断れることがあります。

インプラントは自由診療のため、費用が高額になる点もデメリットです。

インプラントはむし歯にならないとお伝えしましたが、感染に弱い側面があります。そのため、歯周病と似た症状がでるインプラント周囲炎を引き起こすこともあるでしょう。

ブリッジのメリット・デメリット

歯と歯ブラシ

ブリッジにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。ここでは、ブリッジのメリット・デメリットを解説します。

メリット

ブリッジは両隣の歯を使って固定するため、安定感があります。隣の歯との見た目の違和感もありません。

保険適用外の素材を使えば、より天然歯に近い審美性を手に入れられます。

また、保険適用で治療ができるため、費用を抑えられます。歯を削ってブリッジを装着するだけなので治療も簡単で短期間で治療が終わるのもメリットです。

デメリット

両隣の歯を使うため安定性などに優れているのですが、これはデメリットにもなっています。ブリッジを被せるためには、健康な歯であっても削らないといけません。

さらに、連結しているので土台となる歯に負荷がかかりやすいです。そのため、土台となる歯の寿命が短くなる傾向があります。

連結しているので隙間に食べかすなどが挟まりやすく、その食べかすが原因となってむし歯になることもあります。

土台の歯がむし歯になった場合は、ブリッジをすべて外して再治療が必要です。むし歯にならないようにするためには、セルフケアをしっかりとしなくてはいけません。

差し歯のメリット・デメリット

iPadで説明中

差し歯は歯根が残っている場合に選択される治療法です。保険適用と保険適用外を選択することができ、保険適用の有無でメリット・デメリットも変わってきます。

差し歯のメリット・デメリットを詳しくみていきましょう。

メリット

差し歯のメリットとして大きいのは、短期間で治療が完了することでしょう。歯根に心棒を差し込むだけなので治療が簡単で、時間もあまりかかりません。

使う素材によって保険適用となるため、費用を抑えることができます。保険適用外の素材は費用が高くなりますが、審美性や耐久性も高くなります。

費用を抑えたいなら保険適用、審美性や耐久性を優先したいのなら自由診療と、患者さんの要望にあわせて選択できるのも差し歯のメリットでしょう。

デメリット

差し歯のデメリットは、使う素材によって審美性や耐久性が変わることです。保険適用のレジンはほかの歯と色調をあわせるため違和感は少ないですが、艶や透明感がないので差し歯だと気付かれやすいです。

セラミックやジルコニアなら自然な見た目や耐久性を手に入れられますが、自由診療となるため費用が高くなります。

残っている歯根を使うため、残っている歯根の厚みや太さが不足していると歯根が割れてしまうこともあるでしょう。

歯根を使うので、抜歯などにより歯根がない方は差し歯はできません。

インプラント・ブリッジ・差し歯の費用を比較

カウンセリング中

ここまで、インプラント・ブリッジ・差し歯の違いやメリット・デメリットを紹介してきました。それぞれの治療法ごとに特徴があり、メリット・デメリットも違います。

次はインプラント・ブリッジ・差し歯の費用を比較してみましょう。

インプラントの費用

インプラントの費用は、1本あたり300,000〜500,000円(税込)程です。この費用のなかには、検査代や上部構造代が含まれています。参考にしてみてください。

使う上部構造の素材の種類や治療を受ける歯科医院によっても費用は異なってきます。治療を始める前に、費用を確認しておきましょう。

骨造成治療が必要となった場合、30,000〜100,000(税込)程プラスとなります。

ブリッジの費用

レポート

ブリッジの費用は保険適用の有無で変わります。保険適用の場合のブリッジ本体の費用は20,000〜30,000円程です。

  • 診療代:約1,000円
  • 上部構造の型取りや作成:約5,000円

ブリッジ本体の費用にこれらの費用がプラスされるので、あわせて35,000円程になるでしょう。

自由診療の場合の費用はインプラントとほぼ同じ値段になることが多いようです。使う素材や本数によっても、費用は変わってきます。詳しい費用は、治療を受ける歯科医院で確認することをおすすめします。

差し歯の費用

差し歯の費用は保険適用の有無と治療に使う素材で異なります。まずは、保険適用の場合の費用から紹介しましょう。

  • 銀歯:3,000~6.000円程
  • 硬質レジン前装冠:5,000~8,000円程
  • CAD/CAM冠:6.000~8,000円程

保険適用の場合の費用は上記のとおりとなっています。

CAD/CAM冠はレジンとセラミックを混ぜて作った差し歯です。レジンよりも丈夫ですが、レジンが混ざっているため経年劣化が起こりやすいです。

  • オールセラミッククラウン:80,000~200,000円(税込)程度
  • ジルコニアセラミッククラウン:150,000~200,000円(税込)程度

自由診療の費用はこのようになっています。参考にしてみてください。

インプラント治療がおすすめな人は?

説明中

インプラント治療がおすすめな人はどのような人なのでしょうか。

ここまで述べてきたように、インプラントは審美性や耐久性・機能性に優れている治療法です。費用が高額になりますが、費用よりも審美性や耐久性・機能性を重視したい方におすすめといえます。

土台となる歯がなくブリッジが難しい方や、歯根がなく差し歯ができない方にもインプラントは向いているでしょう。

ただし、デメリットでもお伝えしたように費用が高額になることや治療期間が長くなる、副作用などのリスクがあるなどのデメリットもあります。インプラントを検討する際は、これらも踏まえて歯科医師と相談することがおすすめです。

まとめ

歯ブラシ

ここまで、インプラント・ブリッジ・差し歯の違いを解説してきました。インプラント治療は自然の歯と同じ機能性や審美性・耐久性の高さなどのメリットがあります。

一方、費用が高額で外科手術を伴うため、患者さんの心身の負担が大きくなりやすいです。

ブリッジや差し歯は保険適用で治療ができますが、むし歯になったりほかの歯に負担をかけたりなどのリスクがあります。

このように、それぞれの治療法ごとにメリット・デメリットがあり、費用も異なっています。

どの治療法を選択するか、本記事が参考になると幸いです。

参考文献

この記事の監修歯科医師
山下 正勝医師(医療法人徳洲会 名古屋徳洲会総合病院)

山下 正勝医師(医療法人徳洲会 名古屋徳洲会総合病院)

国立大学法人 鹿児島大学歯学部卒業 / 神戸大学歯科口腔外科 勤務 / 某一般歯科 7年勤務 / 国立大学法人 山口大学医学部医学科卒業 / 名古屋徳洲会総合病院  呼吸器外科勤務 / 専門は呼吸器外科、栄養サポートチーム担当NST医師

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