インプラント

インプラントの定着期間はどのくらい?定着しない場合の対処法も紹介

インプラント 定着期間

インプラントをしたいけれど、どのくらいで定着するのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?インプラントの定着期間には個人差があります。インプラントの治療期間や治療の流れ、セルフケア方法を知って適切にインプラント治療を進められるようにしましょう。本記事ではインプラントの定着期間や治療期間について以下の点を中心にご紹介します。

  • インプラントの治療期間
  • インプラント治療の流れ
  • インプラントが定着しない場合の対処法

インプラントの定着期間や治療期間について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

インプラントの定着期間

インプラントの定着期間

インプラントの治療期間を教えてください。
インプラント治療は、人工歯根を顎の骨に埋め込む手術的治療方法で、多くの場合、治療期間は平均3~12ヶ月程度です。ただし、治療期間は患者の個人的な状況によって大きく異なります。例えば、インプラントを埋め込む位置や本数、患者の歯周組織の状態によって治療法が変わるため、治療期間に幅があるとされています。また、歯槽骨が不足している場合には、事前に歯周組織再生療法などが必要になり、治療期間も長くなる可能性があります。以上のような要因により、インプラント治療期間は個人差があるため、歯科医師によるカウンセリングを受けることが重要です。
インプラントの治療の流れを教えてください。
インプラント埋入治療には、患者様の歯並びや歯肉の状態、健康状態などによって治療方法や期間が異なる場合があります。一般的には、カウンセリング、精密検査、手術、上部構造の装着、アフターケアの5つのステップに分かれます。
カウンセリングでは、患者様のお悩みや希望について話し合い、治療に関する説明を行います。また、患者様の歯科医師からの紹介状や、現在の健康状態なども確認します。
精密検査では、口内のチェックやCTなどによる検査を行い、治療計画を立てます。
手術では、衛生管理の整った手術室で麻酔を使い、インプラントを顎骨に埋め込みます。インプラントは、身体と同化する生体材料で作られており、時間が経つにつれて骨と一体化していきます。
上部構造の装着では、インプラントが安定するまで安静期間を設け、その後、上部構造(人工歯)を装着します。噛み合わせや見た目などに違和感がないかを確認し、調整を行います。
アフターケアでは、定期的なメインテナンスや口内の健康状態の確認が必要です。インプラントは天然歯と同じように虫歯にかかることはありませんが、適切なメンテナンスをしない場合、周囲の歯肉炎や骨粗鬆症などの合併症が起こることがあります。
定期的な口内ケアやクリーニング、口腔内の異常があれば早期に治療することが大切です。
期間中は歯がないタイミングもあるのですか?
インプラント治療において、歯がない期間は避けられないことが多いですが、仮歯を装着することで歯がない期間を短縮できる場合もあります。また、インプラント治療には個人差があり、患者様の状態によって期間が変わるため、事前にしっかりとカウンセリングを受けることが重要です。治療期間中は定期的に歯科医院を受診して、経過を確認し、問題があれば早めに対処するようにしましょう。

インプラントが定着しない場合

インプラントが定着しない場合

インプラントが定着しない原因はありますか?
インプラントが定着しない原因には、細菌感染による炎症や過剰な咬合力などがあります。人工歯根と骨が結合するためには、時間と患者自身の免疫力や自然治癒力が必要であるため、炎症が長引くと定着しないことがあります。また、適切な手術後のケアも重要であり、再治療が必要となる場合もあるため、注意が必要です。
インプラントが定着しない場合の対処法を教えてください。
軽度の症状であれば、抗菌薬と歯を磨くことで緩和できる可能性があります。 事前にCTを撮影し、コンピューターでシュミュレーションすることで安心感を得られます。定期的なメンテナンスでインプラント周囲炎を予防することが大切です。
セルフケアとしてできることには何がありますか?
お口の中を清潔に保つためには毎日のブラッシングが重要です。 歯ブラシの持ち方にポイントがあり、歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間の汚れを落とすためには、親指と人差し指と中指の3本で持つと効果的とされます。
歯磨き粉の選び方にも注意が必要です。インプラント治療後は研磨剤の粒子が粗い歯磨き粉は避けるべきで、粒子が粗く大きいものだとインプラントと歯ぐきの境目に入り込んで炎症反応が出る可能性があります。また、粒子が粗いことでほかの歯に細かい傷がつき、結果として汚れが着きやすくなることや歯ぐきが下がった部分にダメージを与えてしまうこともあります。選ぶ際には、歯科医師や歯科衛生士に相談することが大切です。フッ素入りの歯磨き粉を使用しても大丈夫で、フッ素には虫歯菌の活動を抑制する働きや歯質を強化する働きがあるため、メリットが多いです。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまでインプラントの定着期間や治療期間についてお伝えしてきました。インプラントの定着期間や治療期間の要点をまとめると以下の通りです。

  • インプラントの治療期間は患者により異なるが、多くの場合、平均3~12ヶ月程度
  • インプラント治療は、カウンセリング、精密検査、手術、上部構造の装着、アフターケアという流れで行われる場合が多い
  • インプラントが定着しない場合の対処法は、軽度の症状であれば、抗菌薬と歯を磨くことで緩和できる可能性がある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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