インプラント

インプラントと運動の相性について|注意点を解説!

インプラントと運動の相性について|注意点を解説!

インプラントと運動の相性は気になりませんか? 本記事では、インプラントと運動のことについて以下の点を中心にご紹介します!

  • インプラントってそもそも何?
  • インプラント治療した後は運動してもいいの?
  • インプラント治療後の生活の注意点は?

インプラントと運動の関係について理解するためにもご参考いただけると幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

インプラントの基本的な知識について

インプラントの基本的な知識について

そもそもインプラントとはどのようなものなのでしょうか?インプラント治療から解説していきます。

インプラントとは?

インプラントとは、人工歯根と呼ばれるチタン製のネジを歯槽骨に埋め込み、その上に歯冠を取り付ける方法で、歯を失った部位に人工的に歯を補う治療法の一つです。一般的に、歯科医師が歯根の形状や大きさに合わせてチタン製の人工歯根を挿入し、数か月間の治癒期間を経て、その上に人工歯冠を装着することで、自然な歯と同様の噛み合わせを再現することができます。

インプラント手術を受けられる人

インプラント手術を受けることができる人は、一般的に健康で、歯肉炎や歯周病が進行していない人です。また、骨の密度や量が十分で、インプラントを支えることができる人も対象になります。ただし、以下のような状態に当てはまる場合は、インプラント手術を受けられない場合があります。

  • 糖尿病や心臓病、免疫不全症などの全身疾患を持っている場合
  • 抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)を服用している場合
  • ドライマウス(唾液が不足する状態)や骨粗鬆症のような特定の疾患を持っている場合
  • 妊娠中や授乳中の場合

インプラントの費用について

インプラントの費用は大まかに以下のようなものになっています。

  • 1本あたりの費用 平均的な価格帯:30万円〜50万円程度

また、以下のような要因で費用が変わることがあります。

  • 材料の種類
  • 患者さんの症状や治療に必要な工程の数

なお、保険が適用されるケースは限られているため、基本的には自費治療となります。詳細な費用については、歯科医院に直接相談することをおすすめします。

インプラントの種類について

  • シングルインプラント:1本の歯を補うために使用されるインプラントで、咬合力を分散させる役割を持ちます。
  • ブリッジ型インプラント:複数の歯を補うために使用されるインプラントで、複数の人工歯を一度に支えることができます。
  • オールオンフォー(All-on-4):下顎または上顎のすべての歯を置き換えるために使用されるインプラントで、4本のインプラントを使用して支えます。
  • サブジンギバルインプラント:歯肉の下に埋め込まれるインプラントで、歯肉の形状に合わせて自然な見た目を実現することができます。
  • ミニインプラント:小さなサイズのインプラントで、特に小さな歯の補綴に使用されることがあります。
  • ジルコニアインプラント:金属を使用しないインプラントで、天然歯に近い見た目を実現することができます。

インプラント手術後の仕事や運動について解説

インプラント手術後の仕事や運動について解説

インプラントの治療を受けた後は普段通りの生活にすぐに戻れるのでしょうか?以下にて解説いたします。

インプラント手術後の家事や仕事について

インプラント手術後は、1〜2週間程度の経過観察期間が必要で、口の中を刺激するような食べ物の飲食、タバコの喫煙、口腔衛生の面での注意が必要です。また、手術当日は安静にしていることが望ましく、過度な身体活動や重労働、運動などは避けるようにしましょう。仕事については、軽い事務作業であれば手術後の翌日から復帰できる場合もありますが、職種や手術方法、手術部位などによっては、数日〜1週間程度の休業が必要な場合もあります。医師の指示に従い、適切な休養を取ることが大切です。

インプラント手術後の運動についての注意点

インプラント手術後は、手術部位を保護し、早期の治癒を促すために運動には注意が必要です。以下は、インプラント手術後の運動に関する一般的な注意点です。

  • 手術後数日間は、激しい運動や重いものを持ち上げることは避けるべきです。
  • 手術後2週間程度は、激しい運動や過度の負荷をかけることは避けるべきです。
  • 運動する前に、医師と相談してから始めるようにしましょう。
  • 運動中に怪我をしないように、運動時には必ずマウスガードやヘルメット、プロテクターなどの適切な防具を着用しましょう。
  • 運動中に歯に負荷をかけるスポーツやアクティビティは避けるべきです。
  • インプラントが完全に固定されるまで、噛む力がかからない食品を選ぶことが重要です。
  • インプラント手術後の回復期間中は、疲れを感じたら休憩をとるようにしましょう。
  • 痛みや不快感がある場合には、医師に相談して運動を調整することが必要です。

手術後の回復期間中は、身体を休めることが大切です。運動を再開する前には、必ず医師と相談し、適切なタイミングと方法で運動を行いましょう。

インプラント手術後の運動選択について

インプラント手術後は、1週間ほどは激しい運動を避けるようにすることが推奨されています。術後の数週間は、血流を促進することで治癒が促進されるので、軽い運動や散歩などの軽い身体活動が良いでしょう。ただし、インプラント手術によって影響を受ける可能性のある部位を避けるように注意する必要があります。例えば、顎の場合は、ジャンプやランニングなどの振動の大きい運動は避け、代わりに自転車やスイミング、ストレッチなどの静かな運動が適しています。また、医師から許可を得てから、スポーツや激しい運動を再開するようにしましょう。

インプラント手術後に避けたほうがいいこと

インプラント治療後に避けるべきことは以下のとおりです。

  • タバコを吸わない:喫煙は口腔内の血流を悪化させ、治癒を遅らせることがあります。そのため、インプラント手術後は、しばらくの間、タバコを吸わないようにすることが重要です。
  • 飲酒を控える:アルコールは血流を増加させるため、傷口からの出血を増やす可能性があります。また、アルコールは免疫機能を低下させることがあり、感染症のリスクを高めることがあります。
  • 硬いものを食べない:インプラント治療後は、傷口を保護するために、硬いものを食べないようにしましょう。また、食べ物が傷口に詰まってしまうことも避ける必要があります。
  • 正しい口腔ケアを行う:インプラント治療後は、傷口が治癒するまで、口腔内の清潔を保つことが重要です。適切な口腔ケアを行い、口腔内の細菌の繁殖を防ぎましょう。
  • ストレスを避ける:ストレスは免疫機能を低下させ、治癒を遅らせることがあります。インプラント治療後は、できるだけストレスを避け、リラックスした状態で過ごすことが大切です。

以上の点に注意し、適切なアフターケアを行うことで、インプラント治療の成功率を高めることができます。ただし、治療については、必ず医師の指導のもとで行ってください。

まとめ

編集部まとめ

ここまでインプラントと運動についてお伝えしてきました。 インプラント治療後の運動の要点をまとめると以下の通りです。

  • インプラント治療について
  • インプラント治療をしたらしばらく休むことが大切
  • 医師の許可がおり、体調が落ち着いてから開始することが大

医師の許可がおり、体調が落ち着いてから開始することが大切 これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柴原 孝彦医師(東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座)

柴原 孝彦医師(東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座)

1979年東京歯科大学卒業、2004年東京歯科大学主任教授、2012年東京歯科大学市川総合病院口腔がんセンター長、2020年東京歯科大学名誉教授

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柴原 孝彦医師(東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座)

1979年東京歯科大学卒業、2004年東京歯科大学主任教授、2012年東京歯科大学市川総合病院口腔がんセンター長、2020年東京歯科大学名誉教授

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