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インプラント治療をした数年後に痛みがでた!痛みの原因や対処法を解説

インプラント 数年後 痛み

インプラント治療をした後、数年経ってから痛みがでた方はいらっしゃいますか? 本記事ではインプラント治療をした数年後に生じる痛みについて以下の点を中心にご紹介します。

  • インプラント治療の後数年後に痛みが生じる原因
  • インプラント治療の(をした)数年後に痛みが生じた際の対処法
  • インプラントを長持ちさせるための工夫

インプラント治療をした数年後に生じる痛みについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

インプラント治療の数年後に痛みが生じる原因

インプラント治療の数年後に痛みが生じる原因

インプラント周囲炎である場合、どのような症状がでますか?
歯ぐきの腫れ: インプラント周囲炎では、感染や炎症が引き起こされるため、歯ぐきが赤く腫れることがあります。これは一般的な症状であり、触れると痛みを感じることもあります。 歯ぐきの出血: インプラント周囲炎によって歯ぐきが炎症を起こすと、歯ぐきからの出血が見られることがあります。歯を磨く際や歯ぐきに圧力をかけると、出血する可能性があります。 レントゲン写真での骨の喪失: インプラント周囲炎が進行すると、インプラントを支える骨が損失することがあります。レントゲン写真で骨の減少や骨欠損が確認される場合、インプラント周囲炎が進行している可能性があります。 インプラントの動揺:インプラント周囲炎が進行すると、インプラントが揺れることがあります。 インプラント周囲炎が進行すると、インプラントが緩むことがあります。インプラントが本来の位置からずれてしまうと、咬合に問題が生じる可能性があります。インプラント周囲炎によって引き起こされる骨の喪失が進むと、インプラントが不安定になることがあります。 痛みや違和感: インプラント周囲炎が進行すると、歯ぐきや周囲の組織に炎症が広がり、痛みや違和感を引き起こすことがあります。口を開けたり閉じたりするときに痛みを感じることがあるかもしれません。
インプラント部分が緩んでいる場合、どのような症状がでますか?
インプラントの動揺: インプラントが緩むと、歯を触ったり噛んだりするときにインプラントが動くことがあります。特に食事時や咬合(かみ合わせ)時にインプラントが動くことが感じられるでしょう。 痛み: インプラントが緩んでいると、周囲の組織や骨に刺激が加わり、痛みを感じることがあります。特に噛むときや触れるときに痛みが生じることがあります。 歯ぐきの腫れ: インプラントが緩んでいる場合、歯ぐき周辺に炎症が生じることがあります。歯ぐきが腫れたり赤くなったりすることがあります。 インプラント周囲の感染: インプラントが緩むと、周囲の組織や骨に細菌が侵入しやすくなるため、感染が起こる可能性があります。感染が進行すると、痛みや腫れだけでなく、悪臭や膿の排出などの症状も現れることがあります。
その他の痛みの原因はありますか?
歯周病: インプラント周囲の組織において、歯周病が進行することがあります。歯周病による炎症や感染が生じると、痛みや歯ぐきの腫れが起こる可能性があります。 歯ぎしりや咬合の問題: 歯ぎしりや噛み合わせの異常など、咬合力やストレスがインプラントにかかることがあります。これによって、周囲の組織に過剰な圧力がかかり、痛みが生じることがあります。 軟組織の問題: インプラント周囲の軟組織(歯ぐきや粘膜など)に問題がある場合、痛みが生じることがあります。例えば、歯ぐきの退縮や傷口の感染、病変などが考えられます。 神経の問題: インプラント治療において、神経が損傷することが稀にあります。神経が刺激されると、痛みやしびれが生じることがあります。 インプラント自体の問題: インプラント自体に問題がある場合も、痛みの原因となることがあります。例えば、インプラントの異常な動揺、破損、感染などが考えられます。

インプラントを長持ちさせるために

インプラントを長持ちさせるために

数年後に痛みがでた場合の対処法はありますか?
まず、歯科医院でできる対処法について紹介します。 再評価と診断: 痛みの原因を特定するために、歯科医師による再評価と診断を受けます。歯科医師は口腔内の状態を詳しく調べ、必要に応じてレントゲンやCTスキャンなどの画像検査を行います。 インプラントの安定化: インプラントが緩んでいる場合、歯科医師は再度インプラントを確認し、緩んでいる部分を修正するための処置を行います。これによってインプラントの安定化が図られます。 炎症や感染の治療: インプラント周囲炎や感染が原因で痛みが生じている場合、歯科医師は炎症や感染の治療を行います。これには歯周病治療や抗生物質の処方、必要に応じて手術的な処置が含まれる場合があります。 軟組織の修復: 軟組織(歯ぐきや粘膜)に問題がある場合、歯科医師は適切な処置を行い、軟組織の修復を試みます。これには移植手術や再建手術が含まれることがあります。 神経の検査: インプラント周囲の神経に問題がある場合、歯科医師は神経の状態を評価するために検査を行います。必要に応じて神経ブロックや神経治療が行われることがあります。 インプラントの交換: インプラント自体に問題がある場合、歯科医師はインプラントの交換を検討することがあります。これによって痛みや問題の原因を解消し、再び快適な状態を取り戻します。 次に、自分でできる対処法について紹介します。 ソフトブラシの使用: 歯磨きには柔らかいブラシを使用し、優しく歯を磨きます。硬いブラシや過剰な力での歯磨きは、インプラント周囲の組織に刺激を与える可能性があります。歯磨きの際には優しく丁寧に行いましょう。 歯間ブラシやデンタルフロスの使用: インプラント周囲の歯ぐきと歯の接合部分や歯周ポケットの清掃には歯間ブラシやデンタルフロスを使用します。これによってプラークや食物の残りを取り除き、炎症や感染のリスクを減らす可能性があります。 冷却パックの使用: 痛みや腫れがある場合、冷却パックを使用することで症状の緩和が期待できます。パックを患部に数分間当て、炎症を抑えましょう。 痛みの原因の特定: 自身での対処法に限界がある場合、早めに歯科医師に相談し、痛みの原因を特定してもらいましょう。歯科医師は適切な診断と治療を行うことで症状の緩和や解消に導きます。
数年後に痛みがでた場合、新たに治療をする必要がありますか?
インプラント治療の後、数年後に痛みが生じた場合、新たに治療をする必要があるかどうかは、その痛みの原因に依存します。以下に一般的なケースを紹介しますが、具体的な診断と治療の判断は歯科医師に相談しましょう。 インプラント周囲炎や感染の症状がある場合: 歯科医師による再評価と診断を受けることが重要です。炎症や感染の治療が必要な場合、歯周病治療や抗生物質の処方、必要に応じて手術的な処置が行われる場合があります。 インプラントの緩みや不安定感がある場合: インプラントが緩んでいる場合、歯科医師は再度インプラントを確認し、緩んでいる部分を修正するための処置を行います。これによってインプラントの安定化が図られます。 インプラント周囲の骨の減少が進行している場合: インプラント周囲の骨の減少が進んでいる場合、歯科医師は適切な処置を行い、骨の再生や補強を試みることがあります。これには骨移植や骨造成などが含まれることがあります。 インプラントの異常な摩耗や破損が見られる場合: インプラント自体に問題がある場合、歯科医師はインプラントの交換を検討することがあります。これによって痛みや問題の原因を解消し、再び快適な状態を取り戻します。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまでインプラント治療をした数年後に生じる痛みについてお伝えしてきました。インプラント治療をした数年後に生じる痛みの要点をまとめると以下の通りです。

  • インプラント治療の数年後の痛みはインプラント周囲炎やインプラント部分が緩んでいる場合、その他口腔内の問題によって生じる
  • インプラント治療の数年後の痛みは、原因によって対処法が異なるため原因特定が大切
  • インプラント治療の数年後に痛みが生じた場合は速やかに歯科医師の指示に従う

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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