インプラント

インプラントの安全性は大丈夫?リスクや歯科医院の選び方などを徹底解説!

インプラント 安全性

インプラントに興味はあるけど、安全性が気になる…という方は多いのではないでしょうか。
この記事では以下の内容を中心に解説していきます。

  • インプラント治療のリスク
  • インプラントの安全性
  • インプラント治療を受ける際の歯科医院の選び方

インプラント以外の治療についても紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

インプラント以外の治療法について

インプラント以外の治療法について

歯が失われた場合、インプラント以外の治療法として「ブリッジ」と「入れ歯」が考えられます。
ブリッジは、失われた歯の隣接する健康な歯を土台として、その間に人工歯を固定する方法です。この治療法の利点は、天然歯のような食事ができることや、異物感が少ないことです。しかし、健康な歯を削る必要があり、虫歯や歯周病のリスクも考慮する必要があります。
一方、入れ歯は取り外し可能な義歯で、全ての歯が失われても使用できます。短期間で治療が完了するものの、天然歯のような強度は期待できません。ブリッジや入れ歯は保険の適用も受けられることが多いので、インプラントより安価になる傾向にあります。治療法の選択は、患者さんの口内の状態やニーズに応じて、医師との相談が必要です。

インプラント治療のリスクについて

インプラント治療のリスクについて

ここではインプラント治療のリスクについて解説していきます。

手術前にわかるリスクが出る可能性がある人

インプラント治療を受ける前に、特定の疾患を持つ人々には特別な注意が必要です。
例えば、糖尿病の患者さんは、インプラントと骨の結合が難しくなる可能性があります。
喫煙されている方は、血流が悪化し、インプラントの成功率が下がる可能性があります。
心臓病や高血圧、脳梗塞の既往がある方は、手術中の血圧上昇や出血リスクが高まるため、注意が必要です。

手術時のリスク

インプラント手術中には、神経や血管を傷つけるリスクがあります。特に下顎部分には大きな神経や血管が存在し、これらを損傷すると知覚鈍麻や出血などの重大な問題が発生する可能性があります。また、上顎の場合、上顎洞という空洞を誤ってドリルで削ると、腫れや炎症を引き起こす可能性があります。さらに、ドリルで骨を削る際には、骨が過熱し、骨細胞が死んでしまうリスクもあります。

手術後のリスク

インプラント手術が終了した後も、まだリスクは存在します。インプラントが骨としっかりと結合しない場合、再手術が必要となることがあります。 また、喫煙は血液の流れを悪化させ、骨の結合を妨げ、インプラントの脱落を引き起こす可能性があります。さらに、インプラントが骨と結合するまでの間に、大きな力がかかったり、感染が起こったりすると、結合が困難になる可能性があります。また、インプラントが長持ちしないこともあり、その原因としてインプラント周囲炎があります。

インプラント治療の安全性

インプラント治療の安全性

インプラント治療は、体内に人工歯根を埋め込む手術を伴うため、安全性への懸念があるかもしれません。しかし、技術の進歩とインプラントの改良により、現在の10年生存率は90%以上と高まっています。それでも、完全にリスクがないわけではありません。大事な血管や神経を傷つける、骨を突き抜けるなどのリスクが考えられます。これらのリスクを最小限に抑えるためには、事前のCT撮影や熟練した歯科医師による手術が必要です。また、感染防止対策として、器具の消毒・滅菌や治療環境の清潔さも重要です。
インプラント治療後のメンテナンスも大切です。インプラントを長持ちさせるためにも、患者さん自身の日常のケアと、定期的な歯科医院でのメンテナンスが不可欠です。

安全性に配慮している歯科医院の選び方

安全性に配慮している歯科医院の選び方

最後に安全性に配慮している歯科医院の選び方を紹介します。

設備の充実

歯科医院の設備は、インプラント治療の安全性と成功率に大きく影響します。
例えば、歯科用CTは、口腔内の詳細な状態を把握し、インプラントの正確な位置を決定するために不可欠です。また、体調の変化をリアルタイムでモニタリングできる機器も重要な設備の一つです。これらの設備が整っているかどうかも、歯科医院を選ぶ基準の1つになるでしょう。

カウンセリングの有無

カウンセリングは、患者と医師とのコミュニケーションを深め、治療計画を共有する為の重要なプロセスです。カウンセリングを通じて、患者さんの健康状態、治療の目的と期待、可能なリスクなどを詳しく説明し、患者さんの不安の軽減につながります。カウンセリングを提供している歯科医院を選ぶことで、自身の治療についての理解がより深まり、安心して治療を受けられるでしょう。

医師の経験や実績

インプラント手術は高度な技術を必要とするため、医師の経験や実績を考慮に入れても良いかも知れません。医師の経験年数、施術件数、保有資格などを確認することで、医師の技術力をある程度推察できます。また、具体的な症例数を公開している歯科医院を選ぶことも、医師の信頼性を確認する一つの方法です。

衛生管理の徹底

衛生管理は、インプラント治療の成功と患者さんの安全性を確保するために必要不可欠です。手術器具の滅菌処理の徹底、手術着やグローブの一度限りの使用など、衛生管理の基準を満たしているか確認しましょう。衛生管理が徹底されている歯科医院を選ぶことで、感染症のリスクを抑えることにつながります。

丁寧なアフターケア

インプラント治療後のアフターケアは、インプラントを長持ちさせる為にも重要です。アフターケアと定期的な検診を提供している歯科医院を選ぶことは、何か問題が起こった場合の早期発見や対処につながります。

料金の明確化

料金の明確化を行っている歯科医院かどうかも、選択の基準にして良いでしょう。予期せぬ費用の負担を避けることにもつながります。
また、治療費の明確化は、患者さんの治療に対する理解と信頼を深めるために重要です。クリニックは治療費の詳細を明示し、追加費用が発生する可能性がある場合はその理由と、詳細な説明が求められます。

まとめ

まとめ

ここまでインプラントのリスクや安全性について解説してきました。内容をまとめると以下の通りです。

  • インプラント治療には、手術中に神経や血管を傷つけるリスクや、インプラントが骨としっかりと結合しない場合の再手術の可能性、インプラント周囲炎のリスクが考えられる
  • インプラント手術の成功率は上がっているが、100%とは言えない
  • インプラントの歯科医院を選ぶ際は、設備の充実度やカウンセリングの有無等を確認すると良い

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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