オールオン4

オールオン4の治療期間はどのくらいかかる?通院回数は?

オールオン4の治療期間はどのくらいかかる?通院回数は?

オールオン4とは、歯を支えるために4本のインプラントを用いる治療法です。歯を失ってしまった方に対して、より少ない手術で自然な見た目と機能の回復が見込めるとされています。
治療期間は口内の状態や必要な処置によって異なりますが、数ヶ月から半年程度を要します。本記事では、以下の点を中心に解説します。

  • オールオン4の治療の流れ
  • オールオン4の治療期間
  • オールオン4のメリット

オールオン4の治療期間について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

オールオン4とは?

オールオン4とは?

オールオン4は、顎の骨に4本のインプラントを埋め込み、それらを基盤として前歯から奥歯までをカバーする治療法です。4本のインプラントで12本の歯を支えることができるとされています。
従来のインプラント治療では各歯に1本ずつインプラントを設置する必要がありましたが、オールオン4はより少ないインプラント数で効率的に広範囲の歯を補える点が特徴です。オールオン4は、手術の回数と治療期間を短縮しながら歯の復元を目指します。

オールオン4治療の流れ

オールオン4治療の流れ

オールオン4はどのような治療を行うのか以下で流れを解説します。

①カウンセリング・検査

オールオン4の治療を始める前には、患者さんの口腔内と顎の状態を詳しく把握するためのカウンセリングと事前検査が必要です。
初期段階で行われる検査には、歯周病の検査、口腔内の写真撮影、CTスキャン、パノラマレントゲン、そして噛み合わせのチェックが含まれます。検査を通じて、インプラント治療が適切かどうかを判断し、治療計画を慎重に立てられます。

②手術・仮歯装着

オールオン4の手術は、カウンセリングと詳細な検査を基に策定された治療計画に従って行われます。手術は局所麻酔または静脈内麻酔を使用して実施され、患者さんは痛みを感じることなく、またはリラックスした状態で処置を受けられるということです。
手術ではまず、必要に応じて抜歯が行われた後、歯肉を切開してインプラントの埋入が行われます。インプラントの設置後、切開した部分は縫合され、一定の休憩時間を経て出血が収まるのを待ちます。
その後、同日中に仮歯が装着されることもありますが、患者さんの状態によっては翌日以降に装着される場合もあります。

③最終的な義歯を装着

オールオン4の治療では、手術後の3〜6ヶ月間は仮歯を使用して経過を観察し、インプラントと顎の骨がしっかり結合するのを待ちます。期間中、定期的に歯科医院を訪れることで、噛み合わせや見た目の調整、インプラントの安定性などがチェックされます。
月に一度の受診は、治療の進行において重要な役割を果たし、計画通りに進めるためには欠かせません。 経過観察を経て、条件が整ったら最終的な義歯への交換が行われます。
この段階で、仮歯から永久義歯へと交換し、細かな噛み合わせの調整を行うことで、治療は完了します。

④メンテナンス

オールオン4治療後の適切なメンテナンスは、インプラントの長期的な成功に不可欠です。定期検診では、インプラント周囲炎などの問題を早期に発見し、治療することで、潜在的なトラブルの重症化を防ぎます。
また、これらの定期検診を怠ると、インプラントの保証を失うリスクもありますので注意が必要です。
検診時には、専門的なチェックが行われ、噛み合わせの精密な調整、歯周病予防のためのケア、正しい歯磨きの指導などが実施されます。

オールオン4手術の治療時間

オールオン4手術の治療時間

オールオン4のインプラント手術は、近年効率化されています。多くの場合、手術は1〜2時間程度で完了し、当日中に帰宅可能です。
手術前には、インプラントを埋める角度や位置を精密に計画し、それに基づいた型を使用して正確に埋入するため、手術時間が短縮され、患者さんの負担も軽減されます。 手術後、約3時間経つと仮歯の装着が行われ、多くの場合、手術の翌日から食事も再開できます。
このように、オールオン4の手術は患者さんにとって時間的な負担が少なく、効率的な治療オプションとして選ばれています。

オールオン4の治療期間

オールオン4の治療期間

オールオン4はどれくらいの治療期間が必要なのでしょうか?以下で解説します。

従来のインプラントの場合

従来のインプラント治療においては、失われた各歯に対して個別のインプラントを埋め込む必要があります。そのため、インプラントが顎の骨にしっかりと結合するまで数ヶ月間の待機期間が必要となります。
また、歯を失った部分の顎骨が痩せてしまっているケースが多く見られるため、インプラントを支える十分な骨量を確保するためには、骨増大手術が必要となることもあります。
骨増大手術を含めると、最終的な人工歯を装着するまでに1年近くかかることも少なくありません。

オールオン4の場合

オールオン4は効率的なインプラント治療法であり、手術から仮歯の装着までを半日で完了させられます。治療全体では、インプラントが顎の骨と結合するまでの期間を含め、およそ6ヶ月程度を見込みます。手術当日に仮歯を装着できるため、治療期間中も見た目の心配が少なく、日常生活を送れます。

オールオン4の通院回数

オールオン4の通院回数

オールオン4の治療プロセスは、その効率性からほかの伝統的な多数歯インプラント治療より、通院回数が少ないことが特徴です。診査から診断、そして最終的な本歯(永久的な被せ物)の装着まで、合計で約10回の通院で治療が完了することが多いということです。
1ヶ月に2回程度のペースの通院は、忙しい日常を送る方々や、遠距離を移動して治療を受ける方々にとっても、日常生活や仕事への影響を少なく抑えられるでしょう。

オールオン4のメリット

オールオン4のメリット

オールオン4のメリットはどのような点にあるのか、以下に7つ解説します。

メリット①身体への負担を軽減

オールオン4は、インプラント治療における体への負担を軽減する方法です。インプラントの本数を4本に抑えることで、顎の骨に開ける穴の数が減少し、手術時間も短縮されます。
これにより、全体的な身体への負担が少なくなり、患者さんの回復も早くなるため、手術後の不快感が軽減できるでしょう。

メリット②嚙み心地がいい

オールオン4治療法は、顎の骨に直接インプラント体を固定し、そのうえに義歯を装着することで、自然な歯のように強固な噛み合わせを手に入れられるでしょう。
義歯がしっかりと顎に固定されるため、入れ歯より遥かに安定して噛めます。固い食べ物やしっかりと噛む必要のある食事も、自分の歯のように自然に噛めるようになります。

メリット③費用を抑えられる

オールオン4は、全顎の義歯を支えるために必要なインプラントの本数を4本から6本に限定しています。これにより、従来の方法で12本全ての歯にインプラントを埋め込む場合より、コストを削減することが可能です。
一本ずつのインプラント治療では、全体の費用が高額になる傾向がありますが、オールオン4を選択することで、費用を抑えられます。

メリット④骨が吸収しにくい

オールオン4治療法は、インプラント体を直接顎の骨に設置することで、顎に定期的な刺激を与える効果を持ちます。
刺激は、日常の咀嚼活動を通じて顎骨に伝わり、顎の骨吸収を抑制する重要な役割を果たします。顎骨が保たれることで、フェイスラインの若々しさを維持できるでしょう。

メリット⑤痛みが少ない

オールオン4の治療法は、日常生活における口内の不快感や痛みを軽減するとされています。
従来の入れ歯の使用中には、食事の際に食べ物のかすが入れ歯と歯茎の間に挟まることがしばしばあり、これが原因で痛みや不快感を感じることがありました。
しかし、オールオン4ではインプラントが直接顎骨に固定されており、歯茎を覆う部分が少ないため、食べ物が挟まるリスクが格段に低減するということです。

メリット⑥骨の薄い方でも治療可能

オールオン4治療法は、顎の骨量が不足している方でも受けることが可能な利点があります。通常のインプラント治療では、十分な骨量が必要とされ、骨量が不足している場合は追加の骨造成手術が必要になることが多いようです。
しかし、オールオン4では、顎の中でも骨量が多い部位を選択してインプラントを埋入するため、骨造成手術を行うことなく治療を進められます。
そのため手術の回数や治療期間が短縮され、身体的な負担や経済的なコストも軽減されます。骨量が少ないためにほかのインプラント治療が困難だとされる方にとっての良い選択肢となるでしょう。

メリット⑦発音しやすい

オールオン4治療法は、発音の改善というメリットもあります。従来の入れ歯を使用する場合、歯茎や粘膜が覆われることによって、特定の音、例えば「し」や「す」などの発音がしにくくなりがちです。
入れ歯が口内の構造に干渉し、音の発生に影響を及ぼすためです。 しかし、オールオン4では、人工歯が顎の骨に直接固定されるため、歯茎や粘膜が不自然に覆われることがありません。
自然な歯と同様に発音が可能となり、言葉の明瞭さが向上します。結果として、日常会話や社会生活において自信を持って会話でき、コミュニケーションの質が改善されるでしょう。

オールオン4のデメリット

オールオン4のデメリット

オールオン4にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?治療を行う前に知っておくことが重要です。

デメリット①外科手術が必要

オールオン4治療には、顎の骨に直接インプラントを埋入する外科手術が必要となるため、一定のリスクが伴います。手術は、顎に穴を開けてインプラント体を設置するため、通常の外科手術と同様に合併症が生じる可能性があります。
全身状態に問題がある方や、既存の持病や全身疾患を持つ方は、手術によるリスクが高まるため、オールオン4が適していない場合があります。 加えて、高齢者の場合、外科手術の負担が大きく感じられることもあります。

デメリット②健康な歯も抜歯しなければならない

オールオン4治療法では、自分の健康な歯が残っている場合でも、オールオン4を適用するためには、それらの歯をすべて抜歯する必要があります。
連結した複数本の義歯をインプラントで支える構造上、既存の歯が邪魔になるため、健康な歯であっても抜歯が不可避となるのです。
健康な歯を抜くことは、多くの患者さんにとって心理的、物理的な負担となり得ます。自然な歯を失うことは、口内環境や全体の健康にも影響を与える可能性があり、この点を治療のデメリットと捉える方も少なくありません。

デメリット③治療できる歯科医院が限られる

オールオン4は、特定の高度な技術と専門的な設備を必要とするため、全ての歯科医院で提供されているわけではありません。
通常のインプラント治療より複雑であるため、オールオン4治療を希望する場合、適切な技術と経験を持つ歯科医院を見つけることが一つの課題となります。

デメリット④保険が適用されず治療費が高い

オールオン4治療は、保険適用外のため、全額自己負担となることが一つのデメリットといえます。上下の顎のいずれか一方の治療だけでも、約200万円前後の費用がかかるといわれています。
オールオン4は従来の一本一本のインプラント治療よりは費用を抑えられる可能性がありますが、保険適用可能なほかの治療法よりは高くなるでしょう。

まとめ

まとめ

ここまでオールオン4の期間についてお伝えしてきました。オールオン4の期間の要点をまとめると以下の通りです。

  • オールオン4の治療の流れはカウンセリング、検査後にインプラント埋入と仮歯装着を行い、数ヶ月後に最終的な義歯を装着し、その後は定期的なメンテナンスで長期的な成功を目指す
  • オールオン4は、半日で手術と仮歯装着を完了し、約6ヶ月で最終的な義歯を装着し、日常生活への影響を抑える
  • オールオン4は、手術の負担軽減、嚙み心地の向上、費用抑制、骨の保護、痛みの少なさ、骨量不足でも治療可能、発音の改善といった多くのメリットがあり、広範囲のインプラント治療における患者さんの負担を抑えられる

オールオン4の治療期間などについて解説してきました。オールオン4は歯を多く欠損してしまった患者さんにとって有益であることがお分かりいただけたと思います。手術の負担軽減、費用の抑制、そして生活の質の向上など、さまざまなメリットを提供するオールオン4を検討することで、より快適な日常生活を送れますように。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
宮島 悠旗医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

宮島 悠旗医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

愛知学院大学歯学部卒業 / 東京歯科大学千葉病院にて臨床研修医終了 / 東北大学大学院歯学研究科口腔発育学口座顎口腔矯正学分野 助教 / 宮島悠旗ブライトオーソドンティクス起業 / 著書「国際人になりたければ英語力より歯を“磨け”-世界で活躍する人の『デンタルケア』-」(幻冬舎)出版 / 合同会社T&Y Connection設立 / ASIA GOLDEN STARAWARD(企業家賞)受賞 / 著書「歯並び美人で充実人生-幸せを呼ぶゴールデンスマイル-」(合同フォレスト)出版 / 株式会社オーティカインターナショナル認定講師 / 現在は宮島悠旗ブライトオーソドンティクス代表としてフリーランス矯正歯科医を行っている / 専門は矯正歯科(Invisalign®︎、小児矯正、Myobrace®︎、マルチブラケット、アンカースクリュー、PBMオルソ(光加速矯正装置))

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