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虫歯を放置すると歯がなくなる?歯がなくなった場合の対処法について徹底解説!

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虫歯を放置していたら歯がなくなってしまった方はいらっしゃいますか?本記事では虫歯を放置して歯がなくなってしまったことについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 虫歯について
  • 歯がなくなってしまった際の対処法
  • インプラント治療について

虫歯を放置して歯がなくなってしまったことについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

虫歯について

虫歯について

虫歯になる原因は何ですか?
虫歯は、主に以下の要素が組み合わさることで発生します。虫歯菌の中でも特に問題となるのがミュータンス菌です。この菌は生後4ヶ月くらいに保護者(主に母親)から感染します。 糖分を多く摂取すると、ミュータンス菌は大量に歯面に定着します。これは、ミュータンス菌が糖分を栄養にして不溶性グルカンという粘着物質を作り出し、その粘着物質を介して歯の表面に付着するからです。そして、歯垢には虫歯菌が棲みつきます。歯垢が歯の表面に長時間残ると、虫歯菌が糖分を分解して酸を作り出し、それが歯を溶かすことで虫歯が進行します。唾液の量や質も虫歯の発生に影響します。唾液には虫歯菌の増殖を抑える働きや、酸を中和する働きがあります。そのため、唾液の分泌が少ないと虫歯になりやすくなります。
虫歯の放置が原因で歯を失うことはありますか?
虫歯は、虫歯菌が歯に感染することでエナメル質や象牙質が溶かされていく病気です。虫歯が進行すると、歯の神経まで侵され、歯冠もボロボロになり、歯の根の先に膿の塊ができるようになると、抜歯が必要となる可能性があります。また、虫歯は自然治癒しない病気なので、歯科での治療を受けなければ改善しません。何もせず放置すると、病状がどんどん進行して、最終的には歯が抜けることとなります。そのため、虫歯に気付いたら放置せず、すぐに歯科を受診することが重要です。
虫歯の予防法を教えてください。
虫歯の予防は正しい歯磨きを心掛けることが重要です。歯磨きの目的は歯の表面に付着した細菌を歯ブラシで取り除くことです。歯並びや歯茎の状態によっては歯ブラシとデンタルフロス以外に歯間ブラシも必要です。夜の1回だけでもきちんと歯磨きをすることが重要です。虫歯リスクとなる「糖分」は、食生活を改善することで、リスクを抑えられます。甘いものをなるべく食べないようにするという事です。また、糖分を多く含む炭酸飲料などのジュースと異なり、殺菌や口臭予防にもなる「緑茶」などの水分補給がおすすめです。

歯がなくなった場合の対処法

歯がなくなった場合の対処法

歯がなくなった場合どのような対処法がありますか?
部分入れ歯は、プラスチック製の歯茎の土台に金属のバネがついており、装着時はバネを両隣の歯にひっかけることで固定されます。部分入れ歯は毎日外してきれいに洗う必要がありますが、保険適用で作れるため治療費が安いというメリットがあります。
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を土台とし、歯が失われた部分に橋をかけるように3本連結の被せ物をかぶせることで失った歯を補う治療法です。健康な歯を2本削る必要がありますが、取り外し不要で違和感なく噛めるというメリットがあります。
インプラントは、なくなった歯の部分の顎骨に、歯根の代わりになるネジ(インプラント体)を埋め込み、上にかぶせ物を取り付ける治療法です。治療期間は長くなりますが、安定して噛めるようになります。
治療法を選ぶ際のポイントはありますか?
治療法を選ぶ際のポイントとしては、患者さんが求めている治療が「しっかり噛む」ことなのか、「天然の歯のように綺麗に見える」ことなのか、「安い料金」なのか、目的により変わってきます。また、それぞれの治療法のメリットとデメリットなどの特徴をよく知った上で選ぶことが重要です。

歯がなくなった場合にはインプラントがおすすめ!

歯がなくなった場合にはインプラントがおすすめ!

インプラント治療について教えてください。
インプラント治療とは、なくなった歯の部分の顎骨にインプラント体を埋め込み、その上にセラミックなどで出来たかぶせ物を取り付ける治療法です。入れ歯やブリッジは周囲の歯に支えられていますが、インプラントには人工歯根があるため、安定して噛めるようになります。
インプラント治療のメリットとデメリットは何ですか?
インプラント治療のメリットは以下の通りです。
天然の歯に近い見た目:インプラントは見た目が天然の歯と似ているため、自然な見た目を保ちます。
骨に埋まっているため安定している:インプラントは顎骨に埋め込まれるため、安定性があります。
周りの歯の支えが不要:インプラントは自立しているため、周囲の歯を削る必要がありません。
取り外しが不要で違和感がない:インプラントは固定式のため、取り外しの必要がなく、違和感がありません。
噛み心地は天然歯に近い:インプラントの噛む力は天然の歯の90%程度となり、噛み心地が良いです。

インプラント治療のデメリットは以下の通りです。
メンテナンスをしっかりしないとインプラント周囲炎になる:インプラント周囲炎を防ぐためには、毎日の丁寧な歯みがきが必要です。
治療期間が長い:インプラント体が骨にしっかりと固定されるまで数か月と長くなります。
顎の骨の状態によっては、増骨の処置が必要:顎骨の高さや幅が足りない、あるいは骨がもろい方はインプラントでの治療が受けられない場合があります。増骨処置により手術可能になる場合が多いです。
保険適用外の治療なので費用が高い:インプラント治療は保険適用外の治療であるため、費用が高くなる可能性があります。

インプラント治療後に気をつけることはありますか?
インプラント治療後には、毎日の丁寧な歯みがきが必要です。また、インプラントの寿命を延ばすためには定期的なメンテナンスを受けるようにしましょう。インプラントはメンテナンスを怠ると問題が発生する可能性があります。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで虫歯を放置して歯がなくなってしまったことについてお伝えしてきました。虫歯を放置して歯がなくなってしまったことについての要点をまとめると以下の通りです。

  • 虫歯は虫歯菌によって歯が溶かされていく病気であり、放置すると歯が抜けてしまう場合がある
  • 歯が抜けてしまった場合、目的に応じて部分入れ歯やブリッジ、インプラントなどで対処できる
  • インプラントは自然な見た目や嚙み心地によって快適に過ごせるメリットがある反面、メンテナンスや長期に渡る治療期間などのデメリットがある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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