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インプラントのケア方法とは?きちんとケアして、インプラントを長持ちさせよう!

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インプラント治療後のアフターケアは、その寿命や健康を維持するために重要です。 本記事では、インプラントのケア方法について以下の点を中心にご紹介します。

  • インプラント手術直後のケア方法とは
  • 日々のインプラントのケア方法
  • インプラントのケアを怠ると起こり得るリスク

インプラントのケア方法について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

インプラント手術直後のケア方法

インプラント手術直後のケア方法

インプラント手術直後のケア方法を教えてください。
インプラント手術後の適切なケアは、インプラントの長持ちと健康を保つために重要です。手術直後から抜糸までの期間は、インプラント部分を触らず、他の歯は通常通り磨きます。血の塊が形成されることがありますが、これは治癒に役立つので、うがいで流さないように注意します。
日常のケアとして、歯磨きを丁寧に行い、タバコを避け、体の健康を維持することが重要です。
インプラント手術後に気を付けるべき食べ物はありますか?
インプラント手術後の食事に関して、以下の点に注意が必要です。

  • 手術直後:手術直後は、麻酔の影響で口の中の感覚が鈍くなっているため、熱い食べ物や飲み物を摂取すると、やけどのリスクがあります。また、感覚が鈍っている間は、噛む力が弱くなるため、硬い食べ物は避けることが推奨されます。
  • 柔らかい食べ物:食事制限は基本的にありませんが、心配な方は手術当日や翌日は、おかゆやスープ、プリンなどの柔らかい食べ物を中心に摂取すると良いでしょう。
  • 刺激的な食べ物の制限:辛い食べ物やアルコール、炭酸飲料などの刺激的な食べ物や飲み物は、手術部位の痛みを引き起こす可能性があるため、手術直後は注意が必要です。
  • 粘り気のある食べ物:お餅やガムなどの粘り気のある食べ物は、縫合糸を巻き込む恐れがあるため、注意が必要です。

手術後の食事は、インプラントがしっかりと骨に結合するまでの期間、特に注意が必要です。適切なケアを心がけることで、インプラントの成功率を高めることにつながります。

日々のインプラントケア方法

日々のインプラントケア方法

おすすめのケアアイテムを教えてください。
インプラントの適切なケアは、その寿命や健康を維持するために重要です。
以下は、おすすめのケアアイテムとケア方法をまとめたものです。

  • 音波電動歯ブラシ:通常の歯ブラシよりも歯垢の除去に期待できます。
  • 歯間ブラシ:歯と歯の間の隙間が大きい場合に使用すると良いとされます。サイズはさまざまなので、自分の歯に合ったものを選ぶことが大切です。
  • デンタルフロス:歯と歯の間やインプラントと歯茎の間の清掃に適しています。
  • タフトブラシ:細かい部分を磨くのに役立ちます。特にインプラント周辺の仕上げ磨きに使用すると良いでしょう。
  • 歯磨き粉:顆粒の大きい歯磨剤の使用は注意が必要です。

また、タバコは歯茎に悪影響を及ぼすため、避けること、そして定期的に歯医者でのクリーニングを受けることも大切です。食生活にも注意し、間食や夜食を控えることで、歯垢の蓄積を防げます。 これらのケアアイテムと方法を組み合わせることで、インプラントの健康と長寿命を維持できます。

具体的なインプラントのケア方法を教えてください。
以下で、インプラントのケア方法を紹介します。

  • 定期検診:インプラントを入れた後も、違和感がなくても定期的に歯科医院での検診を受けることが推奨されます。定期検診では、口内全体の清潔さやインプラントの状態、被せ物や詰め物のチェック、レントゲン検査などが行われます。
  • 日常の歯磨き:インプラントの周りも、通常の歯と同じように歯磨きが必要です。
    柔らかい歯ブラシを使用して、優しく丁寧に磨くことが大切です。
  • フロスの使用:歯と歯の間の汚れを取り除くために、フロスを使用することが推奨されます。
  • マウスウォッシュ:インプラントや天然歯の周囲の環境の改善が期待できるものもあります。
  • 専門的なクリーニング:歯科医院での特別なクリーニングも、インプラントのケアには欠かせません。
    これにより、日常の歯磨きでは取り除けない汚れを除去できます。

インプラントはデリケートなものであり、適切なケアが必要です。日常のセルフケアと、定期的な歯科医院での検診を組み合わせることが大切です。

特に異常がなくても、歯科医院でのメンテナンスが必要なのですか?
特に異常がなくとも、定期的な歯科医院でのメンテナンスは不可欠です。
歯科医院でのメンテナンスは、インプラントの周りの歯石や歯垢の確認と除去、そしてインプラントの破損やネジのゆるみを防ぐため、噛む力のバランスを確認することが含まれます。噛み合わせのチェックは、自分では確認できないため、定期的に歯科医院でのチェックが必要です。
歯科医院で受けるメンテナンスの内容や、通う頻度を教えてください。
インプラント治療後のメンテナンスは非常に重要です。少し前述しましたが、以下で歯科医院での主なメンテナンス内容と通院頻度を詳しく解説します。

  • 口内チェック:インプラントの状態だけでなく、口の中全体の健康を確認します。むし歯や歯周病の有無、被せ物や詰め物の状態などをチェックします。
  • レントゲン検査:インプラントを支える顎の骨や残っている歯の根元の状態を確認します。
  • 歯磨き指導:正しい歯磨き方法や清掃器具の使用方法を指導します。
  • クリーニング:専用の器具や薬剤を使用して、日常の歯磨きでは除去できない汚れを取り除きます。

通院の頻度は、1ヶ月~6ヶ月に1回程度が一般的です。費用は、1回あたり3,000~1万円程度が目安とされています。定期検診は、健康維持のために一生涯続けることが推奨されています。

インプラントを長持ちさせるコツを教えてください。
インプラントを長持ちさせるためのコツについても紹介します。

    • 食事の注意:手術直後は感覚が鈍くなっているため、熱い食べ物や固い食べ物を避けることが重要です。
    • 生活習慣の注意:手術後の生活では、適切な睡眠をとることや、激しい運動を避けることが大切です。
      また、喫煙はインプラントの結合を弱める原因となるため、控えることが推奨されます。
    • 口腔ケア:手術後の歯磨きは慎重に行い、治療部位を刺激しないように注意が必要です。
      しかし、口の中を清潔に保つことは非常に重要で、治療部位以外の歯は通常通り磨くことが推奨されます。

インプラントのケアを怠ると起こり得るリスク

インプラントのケアを怠ると起こり得るリスク

インプラント周囲炎とは何ですか?
インプラント周囲炎は、歯科インプラント治療後に発症する可能性がある病気です。インプラント自体はむし歯になることはありませんが、適切なケアを怠ると、歯周病と類似した病気である「インプラント周囲炎」を引き起こすリスクが高まります。
インプラント周囲炎は歯周病と似ており、インプラントを埋入した患者さんに多く見られるため、この名前がつけられています。症状が進行すると、歯茎だけでなく歯槽骨まで影響を受け、インプラントが抜け落ちることも考えられます。
したがって、インプラント治療後の適切なお手入れ、特にデンタルフロスを使用したケアが重要です。
インプラント手術をしても、むし歯のリスクがあるのですか?
インプラント自体はチタンやセラミックなどの素材で作られており、むし歯になることはありません。しかし、インプラント治療後も口腔内のケアは重要です。インプラントそのものはむし歯にならなくても、インプラント周囲炎や、インプラントと隣接する天然の歯がむし歯になる可能性があります。特に、インプラントの周囲の歯肉は自身の組織であり、細菌の感染により炎症を起こすことがあるため、日常のメンテナンスと定期的な歯科医院でのチェックが必要です。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまでインプラントのケア方法についてお伝えしてきました。インプラントのケア方法の要点をまとめると以下の通りです。

  • インプラント手術直後のケア方法は、手術直後から抜歯までの期間は、インプラント部分を触らず、他の歯は通常通り磨き、食後のうがいをしっかりと行うこと等が大切
  • 日々のインプラントのケア方法は、音波電動歯ブラシや歯間ブラシを使ってケアすることや、歯科医院に定期検診へ行き、適切に歯を磨くことなどがある
  • インプラントのケアを怠ると、インプラント周囲炎になることや、インプラントと隣接する天然の歯がむし歯になる可能性がある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
若菜 康弘医師(若菜歯科医院院長)

若菜 康弘医師(若菜歯科医院院長)

鶴見大学歯学部大学院卒業 / 現在は若菜歯科医院の院長

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