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インプラントは保険適用になるの?高価なインプラントを行う前に知っておきたいお金のこと

オールオン4治療

インプラントが保険適用になるか知っていますか? 本記事ではインプラントが保険適用できるのかについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 保険診療と自由診療の違い
  • インプラントが保険適用になるケース
  • インプラント治療費を抑える工夫

インプラントは保険適用できるのかについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

そもそもインプラント治療は保険適用されるのか

そもそもインプラント治療は保険適用されるのか

インプラント治療は一般的に、日本の国民健康保険制度の対象外です。インプラントは歯科の高度な治療方法であり、保険の範囲外に位置しています。そのため、インプラント治療を受ける場合は、自費で費用を負担します。

ただし、一部の労働災害や交通事故などの特定のケースでは、保険適用となる場合があります。また、保険適用外の場合でも、治療費を抑えられる制度がいくつかありますので、以下に詳しく解説していきます。

保険診療と自由診療の違い

保険診療と自由診療の違い

保険診療と自由診療の違いをご存じですか?以下に詳しく解説します。

保険診療とは

保険診療は、患者が日本の国民健康保険制度に加入している場合に適用される医療サービスです。一般的な保険診療では、一部自己負担がありますが、保険によって費用が割引されるため、経済的に負担が軽減されます。保険診療の対象となる範囲や条件は、保険種別や医療行為によって異なります。保険診療の適用を受けるためには、歯科医院での診断や治療計画の段階から保険申請が必要となる場合があります。

自由診療とは

自由診療は、患者が自己の意思で選択し、保険制度の適用範囲外の医療サービスを受けることです。具体的には、保険の適用外である高度な治療や特定の美容・審美的な処置などが含まれます。自由診療では、保険の給付金や割引が適用されず、患者は全額自己負担となります。ただし、自由診療は保険制度の範囲を超えるため、より高度な治療や特定の要望に対応できるメリットもあります。

インプラントが保険適用になる場合

インプラントが保険適用になる場合

具体的にどのような場合にインプラントが保険適用になるのでしょうか?詳しく解説します。

インプラントが保険扱いになる症例

歯を失った際に、その欠損部分が咬合機能や発音に重要な役割を果たす場合、保険が適用される可能性があります。また、全身疾患や外傷などの特殊な状況下で、歯の欠損部分の再建が必要な場合も、保険適用の対象となるケースがあります。

ただし、保険適用の条件は保険会社や具体的なケースによって異なるため、詳細な情報を確認する必要があります。

保険診療でインプラント治療をする際の病院選び

保険診療でインプラント治療をする際には、病院選びが重要です。まず、保険診療を行っている歯科医院を選びましょう。また、医院の信頼性や実績も重要な要素です。適切な専門知識と経験を持つ歯科医師の存在、インプラント治療に関する評判や口コミなどを調べることもおすすめです。

さらに、診療環境や衛生管理の水準、患者への対応なども考慮しましょう。治療にかかる費用や保険の適用範囲についても確認し、予算に合った医院を選ぶことが大切です。

生命保険の「先進医療保険」について

生命保険の「先進医療保険」は、重大な疾患や高度な治療を必要とする場合に給付金を支払う特約です。インプラント治療も、一部の生命保険商品では「先進医療保険」の対象となっていたことがあります。現在では、インプラント治療は先進医療に該当していないため、生命保険の対象となることは少ないようです。

ただし、外科手術を行ったことにたいして、保険給付がなされる可能性もあるため、保険会社の情報や契約書の確認が重要です。

インプラント治療費を抑える方法

インプラント治療費を抑える方法

保険適用外でインプラント治療を受ける場合に活用できる制度を紹介します。

医療費控除

インプラント治療における医療費控除は、所得税法に基づく制度であり、治療費の一部を所得から控除できます。控除の対象となるのは、インプラント治療に関連する医療費全般です。具体的には、手術費や診断費、治療に必要な材料や器具の費用などが含まれます。

ただし、控除の対象となる費用は、自己負担分のみであり、保険が適用される部分は対象外です。また、所得税法の規定に基づき、一定の条件を満たす必要があります。例えば、受けた治療に対して領収書や診療明細書を保管しておく必要があります。医療費控除は個人の所得税の軽減に役立つ制度であり、インプラント治療にかかる費用の一部を節税できます。

高額療養費制度

高額療養費制度は、医療費が個人の負担能力を超えるような高額な治療を受ける人々を支援するために導入されました。ただし、高額療養費制度の対象となる費用は、保険適用の医療費に限ります。残念ながら、インプラント治療では高額療養費制度を利用することはできません。

まとめ

まとめ

インプラントが保険適用できるのかについてお伝えしてきました。インプラントが保険適用できるのかについての要点をまとめると以下の通りです。

  • 一般的にインプラント治療は自由診療となるため保険適用外である場合が多い。
  • 咬合機能や発音に影響を及ぼしたり、全身疾患や外傷などの特殊な状況であったりする場合は一部保険適応となるケースもある。
  • インプラント治療の費用を抑えるために、医療費控除や生命保険を活用することをおすすめする。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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