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インプラント治療の値段は安い?安いインプラントは問題ないのかも解説!

インプラント治療の値段は安い?

インプラント治療を受けたい!でも値段が高そう…と困っていませんか? 本記事では、インプラント治療の価格について以下の点を中心にご紹介します!

  • インプラント治療の価格相場
  • インプラント治療を安価にする方法
  • 安価なインプラント治療の注意点

インプラント治療の価格について理解するためにご参考いただけると幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

インプラント治療の価格相場

インプラント治療の価格相場

インプラント治療の価格相場について、1本の歯の場合と、全ての歯の場合に分けて解説していきます。

1本の場合

インプラントの価格相場は、インプラントのメーカーや種類によって異なります。高品質なメーカー製品や、最新の技術を採用したものは、より高価になる傾向があります。

一般的に、1本の歯のインプラントの場合、40万円から50万円程度が相場です。ただし、高品質なものであれば、1本60万円を超えることもあります。

また、インプラントの素材や構造によっても価格が変動します。例えば、チタン素材を使用した場合は、金属アレルギーを起こしにくく、長期的に安定した治療効果が期待できることから、高価になる傾向があります。

全ての歯の場合

すべての歯の場合、インプラントの本数が増えるにつれて、価格も増加します。一般的に、1本のインプラント治療には数十万円程度の費用がかかりますが、すべての歯を治療する場合は、数十本から数百本のインプラントが必要になるため、その分費用も増加します。

2本目の場合は1本目の2倍、3本目の場合は1本目の3倍となるため、治療が進むにつれて費用が膨れ上がっていく傾向があります。患者によっては、100万円を超える場合もあるため、費用面での準備が必要です。

治療費用は、治療内容や使用する素材によっても異なるため、治療前には、担当医師と十分なカウンセリングを行い、費用や治療期間、リスクなどについて詳細に確認することが重要です。

インプラント治療が高価な理由

インプラント治療が高価な理由

上記でインプラントの価格についてご説明しましたが、なぜインプラント治療はこのように高価なのでしょうか?ここでは3つの理由を解説します。

外科手術である

インプラント治療が高価な理由の1つに、外科手術であるためという点が挙げられます。インプラント治療は、歯を失った箇所に人工の歯根を埋め込み、人工歯を支える治療法です。
このため、顎骨にインプラントを埋め込む外科手術が必要であり、専門的な知識や技術を持つ医師による手術が必要となります。

設備に費用がかかる

また、設備に費用がかかるという点もインプラント治療が高価な理由の1つです。 インプラント治療は、高度な技術や設備を必要とするため、医療機関がそれに対応するための投資が必要となります。例えば、CTスキャンやデジタルレントゲンなどの診断機器や、手術用の高性能な器具や人工骨など、専門的な治療に必要な機材や材料が必要です。

また、診療室の整備や改装、空調設備など、患者の快適な治療環境を整えるためにも費用がかかります。これらの設備や設備の維持管理には、高額なコストがかかるため、治療費に反映されることがあります。

医療機関が最新の技術を導入し、患者に安心して治療を受けてもらうためには、これらの設備投資が必要不可欠です。

質や耐久性が高い材料を使用している

インプラント治療が高価な理由の3点目は、質や耐久性の高い材料を使用しているという点です。インプラントは、人工の歯根として顎骨に埋め込まれ、長期間にわたって安定した咬合機能を提供することが求められます。そのため、インプラントに使用される材料は、高い耐久性や生体適合性を持ち、骨との親和性が高いものが選ばれます。

一般的に使用される材料には、チタンやセラミックなどがあり、それらの材料の品質や特性によって、インプラントの耐久性や治療成績が左右されます。

インプラント治療を結果的に安くする方法

インプラント治療を結果的に安くする方法

上記の理由でインプラントは高価な治療となっており、インプラント治療を安くする方法はないといえます。しかし、結果的に治療を安くする方法があるのでご紹介します。

医療費控除

1つ目は医療費控除です。インプラント治療にかかる費用は、医療費控除の対象になります。医療費控除とは、所得税から一定額の医療費を控除できる制度で、自己負担分の医療費が対象となります。インプラント治療に必要な医療費、手術室利用料、材料費などが対象になりますが、治療費は自己負担となります。また、領収書や診療明細書が必要となる場合があります。

ただし、医療費控除には上限があり、所得によって控除率が異なるため、具体的な金額については税務署などに相談することをお勧めします。

保険適用

一般的に、インプラント治療は保険適用外の自由診療に該当します。つまり、国民健康保険や社会保険などの公的保険制度でカバーされる範囲外となります。

なお、歯の欠損によって顎顔面機能が著しく低下している場合や、他の治療方法では治療が困難である場合には、厚生労働省が指定する「特定疾患」として保険適用される場合があります。ただし、保険適用される範囲は限られており、治療費全額が保険でカバーされるわけではありません。

保険適用の判断は医師によって異なるため、詳細については治療を行う歯科医師に相談することが必要です。

高額療養費制度

高額療養費制度は、一定の期間で一定の金額を超える医療費用がかかった場合に、超過分の負担を軽減するための制度です。

インプラント治療に必要な費用も、この高額療養費制度の対象となります。ただし、高額療養費制度の適用条件は厳しく、自己負担分の金額や保険適用分の金額、期間などが規定されています。また、高額療養費制度の申請や手続きには煩雑なものがあります。

詳しい内容については、治療を行う医療機関や保険制度に関する情報を提供する機関に相談することが必要です。

格安インプラントの注意点

格安インプラントの注意点

格安インプラント治療を受けるのは不安ではありませんか?ここでは、格安インプラントの注意点をご説明します。

未承認のインプラントが使用されている可能性

格安インプラントは、しばしば未承認のインプラントが使用されることがあります。これらの製品は、品質や安全性が確認されていないため、精度が低く、欠陥品であることも少なくありません。

治療中に問題が発生した場合、未承認の製品のために、修正手術や再施術が必要になることがあります。このような状況は、医療費の増大や治療期間の長期化など、患者にとって不利な結果をもたらすことがあります。

歯科医師が高度な医療技術を持っていない

格安インプラントを提供する歯科医師は、高度な医療技術を持っていないことがあります。高度な技術や知識を有する歯科医師は、長期的な治療計画を立てたり、患者の口腔内の状態を総合的に評価できます。しかし、格安インプラントを提供する歯科医師は、治療に十分な時間を割けず、結果として治療の精度が低下することがあります。

また、格安インプラントを提供する歯科医師の中には、製品の品質や安全性について不十分な知識を持っている場合があります。このような状況は、患者にとって不適切な治療法を提供することにつながり、深刻な健康被害を引き起こすこともあります。

トラブルが多い

格安インプラント治療では、トラブルが多発する可能性があります。それは、安価な製品を使用するために、素材の品質が低く、治療後にインプラント周囲炎やインプラントの緩み、歯周病の進行などの問題が発生することがあるからです。

また、治療中のミスや不十分なアフターケア、歯科医師の技術や経験の不足によってもトラブルが発生することがあります。さらに、格安インプラントを提供するクリニックの中には、販売促進のために安価な価格を提示している場合があり、実際の治療費用が追加されることもあるため、予算管理が困難な場合もあります。

インプラントの値段は安いのかについてのまとめ

インプラントの値段は安いのかについてのまとめ

ここまでインプラント治療の値段についてお伝えしてきました。 インプラント治療の値段の要点をまとめると以下の通りです。

  • インプラント治療の価格相場は、数十万から数百万である
  • 医療費控除や高額療養費制度により、結果的に安く治療を受けられることがある
  • 格安インプラント治療はトラブルが多いため、注意が必要である

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

  • この記事の監修医師
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福田 尚美医師(フリーランス)

歯科医師臨床研修終了後、審美歯科・ホワイトニング専門医院勤務。 / 一般歯科・小児歯科非常勤勤務。美容健康記事年間500記事作成したライター経験を生かして、歯科コンテンツ作成や歯科企業サポートやセミナーサポート等も行っている。

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