インプラント

インプラント治療の手順は?気になる治療法についても詳しくご紹介します!

インプラント治療の手順は?

インプラント治療の手順を知っていますか? 本記事では、インプラント治療の手順は?気になる治療法について以下の点を中心にご紹介します。

  • そもそもインプラントとは
  • インプラント治療の手順
  • インプラント治療のメリットとデメリット

インプラント治療の手順について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

そもそもインプラントとは?

そもそもインプラントとは?

インプラントは、人工的に作られた歯根(チタン製のネジ状の部品)を顎の骨に埋め込み、その上に上部構造を装着する歯科治療法です。天然の歯が失われ抜歯された場合に、歯の代替として用いられます。インプラントは、周囲の骨組織と結合し、安定した基盤を提供するため、自然な噛む力を取り戻せます。

また、隣接する健康な歯に影響を与えることなく、欠損部分を補えます。インプラントの優れた寿命と機能性により、多くの人が自信を取り戻し、美しい笑顔を得られます。

インプラント手術について

インプラント手術について

インプラント手術について知っていますか?
以下で解説していきます。

一回法

インプラント手術の一回法は、インプラントを埋入する手術を1回のみで行う方法です。従来の手法では、インプラント手術は複数回の手術が必要でしたが、一回法では1回の手術で済むため、治療期間が短縮されます。手術当日にインプラントを埋入し、その後の治癒期間を経て上部構造を装着することが可能です。

一回法は骨の量や品質によって適応が異なる場合もありますが、技術の進歩により多くの患者に適用されるようになっています。一回法の利点は、手術回数の削減による負担の軽減や治療期間の短縮、経済面などです。ただし、手術時の骨の状態や患者の全身状態によっては、他の治療法が適切な場合もあります。

二回法

インプラント手術の一つに「二回法」という方法があります。この方法では、手術を二回に分けて行います。手術では、歯茎を切開し、顎の骨にインプラントを埋入します。その後、歯茎を縫合して治癒を待ちます。数ヶ月後の二回目の手術では、歯茎を再度切開し、埋め込んだインプラントにアバットメントと呼ばれる接続部品を取り付けます。

アバットメントは人工歯冠やブリッジに取り付けられ、自然な噛み合わせを実現します。二回法の利点は、骨の治癒やインプラントの結合を促進する時間が確保されることです。また、骨の量や質に制限のある患者にも適しています。ただし、全体的な治療期間が長くなるため、インプラントの完成までに時間がかかることがあります。

インプラント治療の手順

インプラント治療の手順

インプラント治療の手順を知っていますか?
以下で解説していきます。

治療計画を立てる

まず、初回の診察では口腔の状態を検査し、患者の希望を確認します。歯科医師は口腔検査、レントゲン、CTスキャンなどの検査をし、骨量や歯周組織の状態を確認します。次に、患者の状態に合わせて治療計画を立てます。これには、インプラントの位置や本数、手術のタイミング、骨移植の必要性などが含まれます。治療計画の立案では、患者の口腔状態、全身の健康状態、予算、希望などを考慮し、適切な治療方法を選択します。

一次手術

インプラント治療の一次手術は、インプラントを正確に埋めるために重要です。手術では、麻酔を使用して患者の快適さを確保し、歯茎を切開してインプラントを埋め込むための準備をします。適切な位置と角度でインプラントが配置されるように細心の注意が払われます。

治癒期間

インプラント治療の治癒期間は個人や治療の進行具合によって異なります。一般的には、インプラント手術後の初期治癒期間は約1~2週間です。この期間中は軽度の腫れや違和感があるかもしれませんが、経過観察と適切な口内衛生の維持が重要です。

その後、骨とインプラントが結合する骨結合期間がおおよそ3~6か月かかります。この期間はインプラントがしっかりと骨に固定される過程です。癒期間は個人の体質や治療の複雑さによって異なるため、歯科医師の指示に従い、定期的な経過観察とメンテナンスをしましょう。

二次手術

インプラント治療における二次手術は、2回法において一次手術に続いて行われます。歯茎を切開し、歯茎の下に埋まっていたインプラントにアバットメントを装着し、縫合します。二次手術により1回法の術後と同じ状態になります。

上部構造の作成と装着

インプラント治療における上部構造の作成と装着は以下のような流れで行われます。まず、インプラントがしっかりと骨に結合した後、上部構造の作成が始まります。歯科医師は、患者の口内の印象をとり、それをもとにデジタル技術や手作業で上部構造を製作します。上部構造は患者の顎の形状や咬合(かみ合わせ)に合わせて作られます。その後、歯科医師は上部構造をインプラントに装着します。適切な咬合と見た目の自然さを確認しながら、上部構造を確実に固定します。装着後は、患者の快適を確認し、必要な微調整をします。

メンテナンス

インプラント治療後のメンテナンスは重要です。定期的な歯科検診とクリーニングを受けることで、インプラントの健康状態を維持しましょう。専用のインプラントブラシやフロスを使用して、プラークや食物の残りをしっかりと除去し、口腔清掃をします。適切な口内衛生を保つことで、インプラント周囲の組織を健康な状態に保てます。また、歯ぎしりや食いしばりがある場合は、マウスガードの使用を検討しましょう。定期的なメンテナンスでは、歯科医師がインプラントの状態を評価し、必要に応じて歯周病菌の感染や炎症を予防・治療します。早期発見と早期処置は重要です。

インプラント治療のメリットとデメリット

インプラント治療のメリットとデメリット

インプラント治療にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
以下で解説していきます。

メリット

まず、インプラントは天然歯に最も近い形であり、咬合力や咀嚼機能を高められます。また、インプラントは周囲の健康な歯を削る必要がないため、他の歯への負担が少なく、口腔の健康を保ちやすくなります。

さらに、インプラントは人工歯根としてしっかりと骨に結合するため、安定感があり、自然な見た目であることも特徴です。また、インプラントは長期的な解決策であり、適切なケアとメンテナンスをすると、寿命が非常に長くなることも特徴です。さらに、インプラントは入れ歯やブリッジよりも快適で、話しや食事の際の自信を回復させてくれます。

デメリット

まず、インプラント治療は手術的な処置であり、局所麻酔や静脈内鎮静法が必要となる場合があります。手術に伴うリスクや不快感があることも考慮すべきです。また、治療期間が長くなることもあります。インプラントの埋入後、骨との結合が十分に形成されるまで3~6ヶ月かかることがあります。

さらに、インプラント治療は高額な費用がかかることもデメリットの一つです。手術や材料の費用、追加的な処置やメンテナンスの費用も含まれるため、経済的な負担が大きい場合があります。また、健康な歯を削る必要がないとはいえ、手術的な処置であるため、手術後の経過や合併症のリスクも存在します。

まとめ

まとめ

インプラント治療の手順についてお伝えしてきました。インプラント治療の手順についての要点をまとめると以下の通りです。

  • インプラントは、人工的に作られた歯根(チタン製のネジ状の部品)を顎の骨に埋め込み、その上に上部構造を装着する歯科治療法のこと
  • インプラント治療は「骨の検査」「手術」「インプラント埋入」「ヒーリング期間」「上部構造装着」の手順で行われる
  • インプラントは、適切なケアとメンテナンスをすると長持ちする

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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