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インプラントがぐらつく…なぜ?インプラントをぐらつかせないための方法について解説!

インプラント ぐらつき

インプラントがぐらついて困っている方がいらっしゃるかもしれません。 本記事ではインプラントのぐらつきについて以下の点を中心にご紹介します。

  • インプラントがぐらつく原因
  • インプラントがぐらついている時
  • インプラントをぐらつかせないためには

インプラントのぐらつきについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

インプラントがぐらつく原因

インプラントがぐらつく原因

アバットメントが緩むとインプラントはぐらつきますか?
アバットメントが緩んでいる場合、インプラントがしっかりと固定されず、ぐらつきが生じることがあります。アバットメントのネジや、アバットメントと上部構造を結びつけるネジが緩んでしまうと、このような問題が発生します。ネジが緩む主な原因としては、上部構造に過剰な噛む力が加わることが挙げられます。天然の歯には「歯根膜」というクッションの役割を果たす膜が存在しますが、インプラントにはこの膜が存在しないため、噛む力が直接上部構造に伝わります。このため、ネジが緩んでしまうことがあるのです。ネジが緩んだ状態で放置すると、噛む力が加わると破損のリスクが高まるため、早期の対応が必要となります。
インプラントがぐらつくのはインプラント体と顎の骨に問題がありますか?
インプラントがぐらつく原因として、インプラント体と顎の骨の関係が非常に重要です。 特に、インプラントが骨にしっかりと結合していない場合、ぐらつきの原因となります。インプラントは、骨に埋め込まれた後、数ヶ月の間に骨と結合するプロセスを経て固定されます。しかし、この結合の過程でインプラント周囲に炎症が生じると、骨との結合がうまくいかなくなる可能性があります。このような状況は、手術中のオーバーヒートや、術後の不衛生な状態などが原因となることが多いです。 術後のケアとして、歯科医院での定期的な消毒やクリーニングが推奨されています。
インプラント周囲炎が原因でぐらつきますか?
インプラント周囲炎は、歯周病と同じくらいの危険性を持つ病気で、最終的にインプラントの脱落を引き起こす可能性があります。この炎症が進行すると、顎の骨が徐々に溶けていき、インプラントをしっかりと支えられなくなります。 インプラント周囲炎の初期段階では、炎症や痛み、出血などの明確な兆候が現れにくいため、患者自身が症状を認識するのは難しいです。しかし、歯科クリニックでのチェックにより、炎症の兆候を早期に捉えることが可能です。インプラント周囲炎が進行し、顎の骨が大きく溶けてしまうと、インプラントがぐらつくようになります。したがって、インプラントを持っている方は、定期的な歯科クリニックでのチェックと適切なケアが必要です。

インプラントがぐらついている時にしてはいけないこと

インプラントがぐらついている時にしてはいけないこと

インプラントがぐらついている時は、舌や手で触ってもいいですか?
インプラントがぐらついている場合、気にしてつい舌や手で触りたくなるかもしれません。しかし、インプラントがぐらついているときに触ることはおすすめできません。余計な刺激を与えることで、ぐらつきや歯茎の炎症が悪化するリスクがあるためです。 したがって、極力触れないようにし、早めに歯科クリニックでの診察を受けることが推奨されています。安易に触ることで、状態を悪化させる可能性があるので、専門家のアドバイスを求めるのが最善です。
インプラントに自分で接着剤を付けてもいいですか?
インプラントがぐらつく場合、自分で接着剤や何らかの方法で固定するのはおすすめしません。インプラントの部分や上部構造を接着剤で固定すると、取り外せなくなる可能性があります。 さらに、接着した部分と他の歯の高さに違いが生じると、かみ合わせに問題が生じるリスクがあります。これにより、インプラントに過剰な負担がかかることや、顎関節症のリスクが高まる可能性があります。また、外れたパーツを再度装着することは、細菌感染のリスクを増加させる可能性があります。
ぐらついたインプラントで食べ物を噛んでもいいですか?
ぐらついたインプラントで食べ物を噛むのはおすすめしません。不安定な状態で固い食べ物を噛むと、インプラントのぐらつきがさらに増す可能性があります。特に、固い食材や硬い食べ物は避けるべきです。 また、歯磨きを行う際も、ぐらついている部分には注意が必要です。歯垢や汚れが残ると、細菌の増殖が促進され、さらなる問題の原因となる可能性があります。もしインプラントに不安定さや動きを感じた場合、食べ物を噛むのを控え、早めに歯科医院に相談することが重要です。

インプラントをぐらつかせないために

インプラントをぐらつかせないために2

インプラントをぐらつかせないためにはクリニック選びも重要ですか?
インプラントのぐらつきを防ぐためには、適切な歯科クリニックの選択が非常に重要です。オーバーヒートやインプラントの配置や角度、顎の骨の量の問題による動きは、正確な診断と適切な手段を取ることで、予防できるでしょう。 歯科クリニックを選ぶ際のポイントとして、CT撮影・シミュレーションソフトの導入、サージカルガイドの使用、そしてインプラントの経験が豊富な歯科医師の選択が挙げられます。これらのポイントを考慮することで、インプラントがしっかりと固定され、ぐらつきのリスクを低減できます。
インプラントをぐらつかせないためにメンテナンスは重要ですか?
繰り返しになりますが、インプラントのぐらつきは、様々な原因により発生します。主な原因として、アバットメントのゆるみ、インプラント体と顎の骨の結合不良、インプラント周囲炎、不適切なかみ合わせやかみ癖などが挙げられます。放置すると、インプラントが抜け落ちるリスクもあります。 このようなトラブルを防ぐためには、定期的なメンテナンスが非常に重要です。特に、インプラント周囲炎は歯周病と似た病気で、進行が早いため、早期の対応が必要です。インプラントがぐらついた場合は、速やかに専門の歯科医師に相談し、適切な治療を受けることが推奨されます。
インプラントをぐらつかせないために歯磨きは重要ですか?
日常の歯磨きは非常に重要です。歯磨きを怠ると、インプラント周囲の組織が炎症を起こし、それが進行するとインプラントを支える骨が溶けてしまい、ぐらつきの原因となります。したがって、インプラントをぐらつかせないためには、日常の正しい歯磨きが必須であり、インプラント周囲炎を予防するためにも、しっかりとしたケアが求められます。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまでインプラントのぐらつきについてお伝えしてきました。インプラントのぐらつきの要点をまとめると以下の通りです。

  • インプラントがぐらつく原因は、アバットメントが緩んでいたり、インプラントが骨にしっかりと結合していなかったり、インプラント周囲炎になっていることなどがある
  • インプラントがぐらついている時は、舌や手で触ったり、接着剤や何らかの方法で固定したり、ぐらついたインプラントで食べ物を噛んだりしてはいけない
  • インプラントをぐらつかせないためには、適切な歯科クリニックを選んだり、定期的なメンテナンスに行ったり、正しい歯磨きを行うことが重要

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次歯科医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次歯科医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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