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インプラント

インプラント専門医で行う治療の内容を解説|成功させるためのポイントや専門医に相談するメリットも紹介します

レントゲン写真と医師

インプラントをお考えの方は、インプラント専門医が行う治療内容に関して気になるかと思います。

インプラント専門医とは、歯科医院の設備・症例数・技術・知識に関しての認定を受けている歯科医のことです。

このようなインプラント専門医と、一般的な歯科医の治療内容に違いはあるのでしょうか。

また、インプラント治療は歯茎を切ったり骨に金属を固定したりと大変そうなイメージがあるため、絶対に失敗は避けたいという方がほとんどでしょう。

この記事では、インプラント専門医が行う治療の内容・治療を成功させるためのポイント・専門医に相談するメリットを紹介します。

インプラント治療に関して気になることがあれば、インプラント専門医の在籍する歯科医院へのご相談をおすすめします。

インプラント専門医で行う治療の内容

インプラント

インプラント治療はどのようなことをするのだろう?」「カウンセリングの前に、いくつか質問を準備しておくべき?」と不安がある方も多いでしょう。

インプラント治療の流れは、専門医と一般的な歯科医の治療内容に大きな違いはありません。

しかし、近所の小さな歯科医院だとインプラントの治療に対応した設備がない場合があります。

その点でインプラント専門医が在籍している歯科医院なら、設備や症例数に関して信頼できるのです。

そのようなインプラント専門医が行うインプラント治療の流れは、下記の通りです。

  1. 検査・カウンセリング
  2. 治療スケジュールの計画
  3. 1次手術
  4. 2次手術
  5. 人工歯の製作と装着
  6. メンテナンス
  7. 定期的な検診

検査やカウンセリングは、問題の部位だけではなく、周囲の歯・口全体・身体の状態・服用している薬などを把握する必要があります。

また、手術の回数や方法に関しては、顎の骨の状態・インプラント治療を行う歯が前歯なのか奥歯なのかによっても変わるのです。

これら治療の流れについてひとつひとつ詳しく解説します。

検査・カウンセリング

診察をする男性医師

インプラント治療で最初に行われるのは、検査とカウンセリングになります。

まず検査では、歯周病や虫歯の有無・歯並び・噛み合わせなどのお口の状態を確認します。

このときに虫歯・歯周病などが見つかればそちらを先に治療して、インプラントの治療を行うのです。

このようにしないと、虫歯・歯周病の悪化やインプラント周囲炎になる恐れがあるのです。

次にカウンセリングでは、治療の方法・治療期間・手術のリスク・成功率・疑問点の解消など、患者に合わせて説明を行います。

その他カウンセリング時に確認することは3点あります。

  • 服用している薬
  • 持病
  • アレルギー

服用している薬に血栓防止剤やステロイド剤がある場合、インプラント治療に影響が出る可能性があるので医師に伝えましょう。

持病やアレルギーで特に注意が必要なのが、金属やラテックスアレルギーです。心配な持病やアレルギーがあれば、医師に相談すると治療の方法を工夫してもらえます。

このように、患者側にも準備しておくべき事柄があります。分かる範囲で医者に伝えられるようにしましょう。

治療スケジュールの設定

時計とカレンダー

前述の検査とカウンセリングの次は、治療スケジュールを設定します。

そのため長期間の出張・旅行・重要な試験などがある場合は、事前に医師に相談しましょう。

なぜならインプラント治療期間は、長くて半年以上の期間が必要だからです。そしてその間、定期的な受診も必要になります。

また、インプラントの手術を受けた後の数日間は、激しい運動を避け安静にする必要もあります。

このように治療と患者の都合を両立させるためには、事前に治療スケジュールを立てる必要があるのです。

1次手術

歯ブラシ

インプラント治療の1次手術では、次のような流れで手術を行います。

  1. サージカルステントを装着する
  2. サージカルステントに印をつけ埋入する為の目安を決める
  3. 歯茎を切開して顎の骨を露出させる
  4. 顎の骨にインプラントを埋め入れる
  5. インプラントにカバーを取り付ける
  6. 埋め込んだインプラントの上に歯茎をかぶせて縫う
  7. 顎の骨とインプラントが適合するのを待つ

サージカルステントとは、検査時に撮影したデータをもとに型取りしたレジン製のマウスピースのようなものです。

これは患者の腔内にどのようにインプラントを埋め込むのかを誘導する働きがあるのです。

このサージカルステントに印をつけてから、早速歯茎を切開して骨を露出させ、インプラントを埋め込みます。

そして埋め込んだインプラントにカバーを付けたら、歯茎をかぶせて縫い、インプラントが適合するのを待つのです。

この手術は、局所麻酔で行われます。しかし緊張感が強い方や高血圧の方は、局所麻酔に加えて静脈内鎮静法を用いて眠ったような状態で受けることもできます。

2次手術

歯科治療

1次手術から下の歯で2ヶ月、上の歯で4ヶ月経過したら2次手術が行われます。

2次手術は頭出し手術といわれ流れは下記の通りです。

  1. 歯茎を少し切開して1次手術で埋め込んだインプラントを出す
  2. カバーを外し少し大きいものに交換する

この手術時間は10分ほどで終わり、術後は痛みも腫れもそれほどありません。

人工歯の作製および装着

歯の治療を受ける男性

2次手術から1から2週間経ったら、アバットメントと人工歯を装着していきます。

アバットメントとは、インプラントと人工歯を繋ぐ部品で、固定をするために非常に重要な部品です。

また人工歯は、仮歯などを使って歯磨きのしやすさ・噛み合わせ・粘膜の変化などを見て、最終的な形が決められています。

このようにして最終的な形が決まったら、歯科技工士が人工歯を製作します。そしてアバットメントを使って、土台に繋ぎ合わせるのです。

ここまでで外科的な治療は完了します。

メンテナンス

歯科衛生士と男性患者

装着後のメンテナンスでは、数週間おきに専門家による診察が必要になります。診察でチェックされるのは主に下記の5点です。

  • 噛み合わせの状態はどうか
  • インプラント周囲の組織に問題がないか
  • 歯磨きは正しく行えているか
  • 顎の骨に問題はないか
  • 歯石やプラークの状態はどうか

噛み合わせやインプラント周囲の組織の炎症を放置してしまうと、インプラント自体だけでなく他の歯にも影響を及ぼしてしまいます。

また、インプラントに食べかすが詰まっていたり、適切な歯磨きができていなかったりすると、虫歯や歯周病の原因になってしまうのです。

そのため、インプラントを含めた他の歯の歯磨きも丁寧に行う必要があります。

このように、メンテナンス定期的な診察を行ってインプラント治療完了となるのです。

難易度が高いインプラント治療のケース

医師

インプラントは、健康な歯に変わるもので、歯の部位を問わずに治療は行なえます。

しかし、歯の部位や状況によっては、治療の難易度が高いとされているのです。

難易度が高くなってしまう状況というのは、前歯のインプラントの場合・顎の骨が小さい場合の2つがあります。

これらの状況について詳しく解説していきます。

前歯のインプラント治療

前歯のインプラント治療は、奥歯の治療に比べて難易度が上がります。

なぜ、前歯のインプラント治療が難しいのか、理由は下記の3点です。

  • 顎の骨が薄いため
  • 顎の骨が痩せやすく美容上の問題が起きやすいため
  • 費用が高額なため

この中で最も大きな理由は、前歯を支える顎の骨が薄いことです。なぜなら、インプラントを固定するためには、顎の骨にある程度の厚さが必要になるからです。

また、顎の骨の痩せやすさによって歯茎が垂れる上に、前歯は口の正面にあるので非常に目立ちます。

そして、前歯のインプラント治療は難しいからこそ費用も高くなってしまいます。

これらの理由から、前歯のインプラント治療は難易度の高い治療といわれているのです。

顎が小さい方の治療

顎の骨が小さい場合も、インプラント治療の難易度が高くなってしまいます。

顎の骨が小さい原因として、抜歯をしたまま放置したり、重度の歯周病によって骨が弱ったりすることが挙げられます。

インプラント治療では、長さが10mm以上の金属を顎の骨に固定しなくてはならないため、十分な厚み高さが必要なのです。

インプラント治療を成功させるためのポイント

看護師と患者

インプラント治療を成功させるためには、どのような点に注意して病院を選ぶと良いのでしょうか。

ここでは、病院選びのポイント2点について解説します。

複数のクリニックでカウンセリングを受ける

複数のクリニックでインプラント治療のカウンセリングを受けると、成功率がぐんと高くなります。

インプラント治療を受ける病院を選ぶ6つのポイントは下記の通りです。

  • インプラントの設備が整っている
  • インプラント専門医が在籍している
  • 説明・カウンセリング・検査を丁寧に行っている
  • 費用や治療方法に関する説明が丁寧
  • 状況に合わせてインプラント以外の方法も提示してもらえる
  • 自宅から通いやすいところにある

インプラント治療を行うためには、設備・医師の経験・知識が必要になります。

こういったインプラント治療に適した病院を選ぶには、インプラント専門医が在籍している歯科医院を選ぶのがおすすめです。

また、長期間に複数回通わなくてはいけないため、自宅から通える範囲内の病院をおすすめします。

これらの病院選び6つのポイントを参考にして、複数の病院のカウンセリングを受けると治療の成功率を上げられます。

インプラント治療の専門医に相談する

インプラント治療を成功させるためには、インプラント専門医に相談するのがおすすめです。

インプラント専門医とは、日本口腔インプラント学会の指定する施設で、研修・筆記試験・面接試験を行うことが必要です。

そしてその試験に見事合格した歯科医のみが、認定を得られるものになります。

日本口腔学会インプラント専門医取得条件は主に下記の6点になります。

  • 日本口腔インプラント学会に5年以上在籍していること
  • 学会が定めた研修機関に一定期間以上所属していること
  • 学会主催の講習や研修を受講していること
  • 学会への出席や発表をしていること
  • インプラントの治療実績があること
  • 論文の提出をしていること

定期的な研修・講習・治療実績に関して認められた歯科医のみが、インプラント専門医になれます。

つまり、インプラント治療の腕に関しては非常に信頼できるのです。

そのため、インプラント治療をお考えの方は、インプラント専門医へのご相談をおすすめします。

インプラント治療は専門医しか施術できない?

女性ビジネスマン

歯科医院が提示する「一般歯科」では、歯周病や虫歯による抜歯はできます。しかし、インプラント治療を行っていない場合があるのです。

インプラント治療を行っている歯科医院ならば、口腔外科・インプラント治療と掲げていることがほとんどです。

インプラント治療を行うためには、専用の設備・高度な技術・知識が必要になります。

専門的な知識・症例がある歯科医がいて、CT機器などの検査や撮影ができる設備を完備している歯科医院で手術を行えばリスクが少ないのです。

インプラント治療を専門医に相談するメリット

診察をする男性医師

インプラント治療を専門医に相談するメリットは、知識や症例数が豊富なこと、術後のケアが丁寧なことの2点が挙げられます。

この章では、これら2点のメリットに関して詳しく説明します。

実績や知識が豊富

インプラント専門医に相談するメリットのひとつに、実績や知識が豊富なことがあります。

前述でも紹介したインプラント専門医になる条件に、5年以上学会に在籍すること・講習・研修への参加・実績・論文の発表があります。

これらを継続して行っている歯科医のみが、インプラント専門医としての認定を受けられるのです。

そのため、それらの認定を受けていない歯科医に比べて、インプラント治療に関しては非常に精通していることがわかります。

インプラント治療をお考えの方は、実績や知識が豊富なインプラント専門医への相談を視野に入れてみてください。

施術後のケアが丁寧

インプラント専門医のいる歯科医院では、術後のケアも丁寧に行ってもらえる場合が多いです。

インプラント治療は、手術自体も重要ですが、術後のメンテナンスも丁寧に行う必要があります。

インプラント専門医なら、難しい症例・手術後のケアに関しても信頼のおける技術や知識があります。

そのため、インプラント専門医の在籍を、病院選びの判断基準の一つにするのがおすすめです。

まとめ

美肌女性

ここまで、インプラント専門医が行う治療の内容・治療を成功させるためのポイント・専門医に相談するメリットを紹介しました。

インプラント専門医が行う治療の流れは、検査・カウンセリング→治療スケジュールを立てる→手術→メンテナンスです。

治療を成功させるポイントは、複数の歯科医院のカウンセリングを受けることインプラント専門医に相談することの2点でした。

インプラント専門医は知識・経験・術後のケアが信頼できるので、相談するメリットが大いにあることがわかりました。

インプラントに関して気になることがあればインプラント専門医の在籍する歯科医院に、相談するのをおすすめします。

参考文献

  • 口腔インプラント科|北海道医療大学病院
  • 前歯のインプラントは難しい?費用や難しい理由、治療期間を解説|医療法人社団タカダ会 高田歯科クリニック
  • インプラントの歯科医師の選び方:その前に知るべきことについても解説|医療法人社団弘堂会
    高田馬場駅前デンタルクリニック
  • 公益社団法人日本口腔インプラント学会専門医制度規程|公益社団法人日本口腔インプラント学会
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