導入文 インプラントの犬歯についてお悩みはありませんか?
本記事でインプラントの犬歯について以下の点を中心にご紹介します!
- 犬歯について
- 犬歯を抜歯するとどうなるのか
- 犬歯をインプラント治療するメリット
インプラントの犬歯について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
是非、最後までお読み下さい。
犬歯について
まずは犬歯についての基本的な情報を紹介します。
犬歯とはどこの歯
犬歯とは、別名「糸切り歯」とも呼ばれる人間の永久歯のことです。永久歯は部位ごとに名称が異なり、前歯を「切歯(せっし)」、奥歯を「臼歯(きゅうし)」、その中間に位置する槍状の鋭い歯を「犬歯(けんし)」といいます。犬歯は、上下顎にそれぞれ2本、計4本生えており、前歯から数えて3番目に位置しています。犬歯は、咬合の際に食べ物を切るために重要な役割を果たしており、口の中での位置や形状が非常に重要です。
犬歯の重要性
犬歯は、歯列の中でも重要な役割を果たす歯の一つです。犬歯は、咬合力の約25%を担い、食物を噛み砕く際の支えとなります。また、顎を受け止め、犬歯誘導を咬合時、特に顎を側方に移動させた時、臼歯に側方の力がかからないようにする重要な歯でもあります。
犬歯を抜歯するとどうなるのか
犬歯の抜歯は、その影響が口腔内だけでなく、全体的な健康にも及ぶ可能性があります。以下で解説していきます。
外見に影響を及ぼす:犬歯は歯根が長く太いため、その存在がなくなると、歯茎が落ち込み、外見に影響を及ぼします。また、犬歯がなくなると、口元が健康的でなく見え、顔の輪郭も変わり、老けて見える可能性があります。
食事や発音がしにくい:前歯の中切歯や側切歯を使うことになりますが、犬歯ほど効率的には切り裂けません。さらに、犬歯の抜歯は発音にも影響を及ぼす可能性があります。特に、前歯のアーチの形が変わると、サ行の発音が不明瞭になることがあります。
顎の動きに変化:犬歯の抜歯は、顎の横方向の動きにも影響を及ぼします。これにより、前歯や奥歯に大きな負担がかかり、むし歯でもないのに前歯や奥歯がグラグラになったり、痛みを感じたりすることがあります。
噛み合わせが不安定になる:噛み合わせの位置が不安定になり、顎の位置も不安定になります。これにより、顎の関節でカクカク・ポキポキといった音がしたり、痛みを感じるようになったりする可能性があります。
以上のように、犬歯の抜歯はさまざまな影響を及ぼす可能性があります。そのため、犬歯の抜歯を検討している場合は、必ず歯科医の意見を求めるようにしましょう。
犬歯をインプラント治療するメリット
犬歯をインプラント治療するメリットを以下で紹介します。
目立ちにくく審美性に優れる
犬歯の治療において、審美性は重要なポイントの一つです。特に、前歯に近い位置にある犬歯は、見た目が気になる場合が多いです。
部分入れ歯やブリッジなどの治療方法では、金属のフックや裏側の金属が見えてしまい、美しさに欠ける点があります。しかし、インプラント治療では、セラミック製の義歯を土台となるアバットメントに被せるため、金属が目立つことがありません。そのため、見た目に自然で美しい仕上がりを期待できます。
周囲の歯を削らず治療できる
犬歯を治療する方法には、ブリッジや部分入れ歯、インプラントなどがありますが、周囲の歯を削らずに治療できるインプラントが最もオススメです。
犬歯をブリッジで治療する場合、前歯や隣の歯を削る必要があります。しかし、歯を削ることは、むし歯や痛みのリスクを伴います。また、ブリッジでは、かぶせるための歯が健康な歯でも削る必要があり、その部分の歯の強度が弱くなる可能性もあります。
一方、インプラントならば、犬歯を抜いた後の顎骨にインプラント体を埋め込むだけなので、周囲の歯を削る必要がありません。そのため、周囲の歯を健康な状態で保つことができ、自然な咬み合わせが再現できます。
噛む力を維持できる
犬歯は噛む力を維持するために重要な役割を持っています。しかし、ブリッジ治療では削った周囲の歯に負担がかかるため、犬歯の咬合力を維持することは困難です。また、歯の寿命もブリッジよりも短くなる可能性があります。
一方、インプラント治療は、犬歯を失った際にも咬合力を維持することができます。インプラント体は、顎骨と結合するため、天然歯と同程度の噛む力を発揮することができます。また、インプラントは人工的な義歯を支える土台となるため、天然歯のように周囲の歯を削る必要がありません。
犬歯で抜歯が必要な理由
犬歯を抜歯するに至る理由を解説していきます。
むし歯
犬歯も他の歯と同じくむし歯になることがあります。小さなむし歯であれば、コンポジットレジンと呼ばれるプラスチック製の詰め物を詰めたり、少し大きいむし歯なら神経を取って被せたりすることで治療が可能な場合もあります。しかし、むし歯が進行し、歯根しか残らないような大きなむし歯になってしまうと、抜歯することになります。
犬歯を失った場合、その隙間には周囲の歯が移動して噛み合わせが悪くなったり、食べかすがたまりやすくなったりすることがあります。そのため、むし歯が進行する前に、定期的な歯科検診や適切な歯磨き、食生活の改善などで予防することが重要です。
歯周病
歯周病は、歯と歯茎(歯肉)の境界にある隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が原因で発生する口腔内の病気です。歯周病は進行過程によって、初期段階の歯周病の状態である歯肉炎(歯肉に炎症を引き起こしている)と、中程度以上の歯周病の状態である歯周炎(さらに進行して歯を支える歯槽骨を溶かし歯の安定性を損なっている)と呼ばれることもあります。
歯周病の重篤度によって、予後不良と判断された歯に関しては、抜歯が選択されることがあります。
破折
犬歯も他の歯と同様、外傷や事故などで破折することがあります。破折の程度によっては、歯髄(神経や血管を含む部分)にもダメージが与えられます。しかし、犬歯は口の中で最も力がかかる歯の一つです。
この場合、インプラント治療が有効です。インプラント治療は、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に被せ物を取り付ける治療方法です。犬歯は、その形状と場所から他の歯より歯根が長く、骨にもっとも深く埋まっているため、インプラント治療が適しています。
犬歯をインプラント治療する際の費用の相場
犬歯のインプラント治療の費用相場を解説します。
インプラント1本あたりの料金相場
犬歯を治療する方法として、インプラントが優れている点は多くありますが、その一方でインプラントの費用は高額というデメリットがあります。1本あたりの費用相場は、一般的に300,000円から400,000円程度となっています。比較的低価格なブリッジや入れ歯より、約10倍もの費用がかかることになります。
インプラント治療で利用できる制度
インプラント治療は費用を抑えるために利用できる制度をご紹介します。まず、限定的な条件ではありますが、条件に該当する方は保険適用内で治療を受けることができます。保険が適用される範囲内で治療を受けることで、費用を抑えられる可能性があります。
また、医療費控除を利用することもおすすめです。年間の医療費が一定額を超える場合、所得税や住民税の控除が受けられるため、費用を節約することができます。
さらに、クレジットカード払いを利用することでポイント還元が受けられます。インプラント治療は高額なため、クレジットカードのポイント還元を受けることで、お得に治療を受けることができます。
まとめ
ここまでで、インプラントの犬歯についてお伝えしてきました。
インプラントの犬歯についての要点をまとめると以下の通りです。
- 犬歯は、歯列の中でも重要な役割を果たす歯の一つで、咬合力の約25%を担い、食物を噛み砕く際の支えになる。
- 犬歯の抜歯はさまざまな影響を及ぼす可能性があるため、犬歯の抜歯を検討している場合は、必ず歯科医の意見を求めるようにしよう。
- 犬歯をインプラントにするメリットは、「目立ちにくく審美性に優れる」「周囲の歯を削らず治療できる」「 噛む力を維持できる」などがある。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。