インプラント

インプラントは付け替えできる?インプラントの再治療について徹底解説!

インプラント 付け替え

インプラントは付け替えできるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。本記事ではインプラントの付け替えについて以下の点を中心にご紹介します。

  • インプラントの付け替え
  • インプラントの再治療
  • インプラントの再治療の費用

インプラントの付け替えについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

インプラントの付け替えについて

インプラントの付け替えについて

インプラントの付け替えはできますか?
インプラントが損傷した場合でも、ほとんどのケースで再度インプラントを設置することが可能です。例えば、被せ物やアバットメントが壊れた場合、新たな部品に交換することで再度使用可能になります。ただし、インプラント周囲炎などの複雑な問題が生じている場合、再治療が難しくなることもあります。再度インプラントを設置する際には、安定性を確保するためにより大きなサイズを埋入したり、骨を増やすために一定期間待ったりすることもあります。いずれにせよ、同じ箇所に再度インプラントを設置する場合は、歯科医師との詳細な相談が必要です。
インプラントの付け替えをしたほうがいいのはどのようなケースですか?
インプラントの付け替えが必要となるケースはいくつかあります。一つは、インプラントが不安定になり、グラグラする状態になった場合です。これは、アバットメント(インプラントとクラウンをつなぐ部分)が緩んでいることが原因であることが多く、ねじを締めることで解消できます。しかし、ねじが緩んでいない場合には、付け替えが必要となることがあります。特に、インプラント周囲炎が進行し、あごの骨が減少してしまった場合は、インプラント体も含めて全てのパーツの交換が必要となることがあります。また、かみ合わせが強すぎてクラウン部分が欠けたり、インプラントが見えてしまったりする場合も、クラウンの交換やインプラントの付け替えが必要となります。これらの症状が見られた場合、早めに歯科医師に相談し、適切な治療を受けることが重要です。
インプラントの付け替えが必要なのに放置してしまうとどうなりますか?
インプラントの付け替えが必要な状況を放置してしまうと、さまざまな問題が発生する可能性があります。

  • かみ合わせの変化: インプラントがグラグラしている状態を放置すると、かみ合わせが変わり、あごの骨に負担がかかります。これにより、インプラント部分に炎症が起きる可能性があり、他の歯にも負担がかかり、顎関節症や頭痛などを引き起こすこともあります。
  • インプラント周囲炎の進行: インプラント周囲炎は歯ぐきに炎症が起き、進行するとあごの骨を溶かしてしまう恐れがあります。これにより、インプラントの支えが減少し、インプラントが抜け落ちる可能性もあります。この病気の原因は歯に残った汚れやプラークの中の歯周病菌で、進行が早いため、注意が必要です。
  • 歯ぐきの炎症: インプラント周囲炎の初期症状として歯ぐきの炎症や出血が見られることがあります。これらの症状は痛みを伴わないことが多いため、放置されがちですが、その間にインプラント周囲炎が進行してしまうことがあるため、早めの受診が推奨されます。
  • 費用の問題: インプラントの付け替えの費用は歯科医院ごとに異なり、保証期間やメインテナンスの受診状況によっても変動します。早めの対処が最小限の対応で済むことが多いため、気になる症状が出た際にはすぐに対処することが重要です。

以上のように、インプラントの付け替えが必要な状況を放置すると、健康や経済的な面でのリスクが高まる可能性があるため、定期的なメインテナンスをおすすめします。

インプラント再治療について

インプラント再治療について

インプラントが再治療になる原因はなんですか?
インプラントが再治療になる原因はいくつかあります。まず、手術前の歯周病治療が適切に行われていなかった場合、歯周病菌によりアゴ骨が溶け、インプラントがぐらつく可能性があります。また、術者のスキルや経験不足も再治療の原因となり得ます。インプラントは専門性が高い治療であるため、経験不足の歯科医師が治療を行うと、インプラントが長持ちしない、あるいは再治療が必要になる可能性があります。手術後のメンテナンス不足や喫煙も再治療の原因となります。適切な管理が行われないと、インプラント周囲炎のリスクが上がり、インプラントが骨に定着しにくくなる可能性があります。過度な歯ぎしりや食いしばり、転倒や事故による影響も再治療の原因となり得ます。これらの原因を理解し、適切な予防策を講じることで、インプラントの再治療のリスクを低減できます。
インプラントの再治療を予防する方法はありますか?
インプラントの再治療を予防するために、以下のような方法をおすすめします。

  • 歯科医院の定期メンテナンスを受ける: インプラント治療後の定期的なメンテナンスは、インプラント歯周炎などのトラブルを防ぐために欠かせません。治療後も必ず定期的に歯科医院に通うようにしましょう。
  • 生活習慣を見直す:喫煙や暴飲暴食など、インプラントの寿命を縮める可能性のある生活習慣は改善することが推奨されます。
  • 自分でできる手入れを怠らない: インプラントのケアは日々のブラッシングやフロスなどの口内ケアが基本です。これらを欠かさずやることで、インプラントの寿命を延ばす効果が期待されます。
  • 歯ぎしり・食いしばり対策をする: 歯ぎしりや食いしばりはインプラント体に負荷をかけ、脱落のリスクを高めるため、これらの癖を改善することが必要です。必要であれば、マウスピースなどの治療も検討しましょう。
  • 良い歯科医院を選ぶ: インプラント治療は高度な技術が求められるため、信頼できる歯科医院を選ぶことが再治療予防のカギとなります。医師の技術力や実績を確認し、信頼できる医院を選ぶようにしましょう。

これらの方法を実践することで、インプラントの再治療のリスクを最小限に抑え、長持ちさせられます。インプラント治療を受ける際は、これらのポイントを意識して、治療後のケアにも努めるようにしましょう。

インプラントの再治療にかかる費用

インプラントの再治療にかかる費用

インプラント再治療の費用はどのくらいですか?
インプラントの再治療が必要になる場合、その費用は保証期間や原因によります。多くの歯科医院では、インプラント治療に5年や10年の保証を設けています。この期間内であれば、治療費がかからなかったり、減額されたりする場合があります。ただし、保証が適用される条件はあらかじめ決められています。例えば、定期的にメンテナンスを受けることが決められていたにも関わらず、それを怠った場合や、禁煙が求められていたにも関わらず喫煙を続けていた場合などは、保証が適用されない可能性が出てきますので注意が必要です。また、保証が適用されず、全額自己負担となった場合の再手術費用は、口の中の状態によりますが、初めの手術より高い費用がかかることもあります。
インプラント再治療で全額負担になることはありますか?
前述のとおり、インプラントの再治療が必要になる場合、その費用は全額自己負担となる場合があります。再手術費用は初めの手術よりも高くなることも多いです。再手術の際には歯周組織の状態が悪化している状態になっているため、手術の難易度も上がるためです。したがって、インプラント治療を受ける際は、保証の条件や自己負担の可能性について十分に理解し、適切なケアと生活習慣を維持することが重要です。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまでインプラントの付け替えについてお伝えしてきました。インプラントの付け替えの要点をまとめると以下の通りです。

  • インプラントの付け替えは、インプラントが損傷した場合でも、ほとんどのケースで再度設置することが可能。インプラントの付け替えが必要となるケースはいくつかあり、インプラントの付け替えが必要な状況を放置してしまうと、さまざまな問題が発生する可能性がある
  • インプラントが再治療になるのは、手術前の歯周病治療が適切に行われていなかった場合や、術者のスキルや経験が不足している場合、手術後のメンテナンス不足や喫煙、過度な歯ぎしりや食いしばり、転倒や事故による影響等の原因がある
  • インプラントの再治療の費用は、保証期間や原因によって変わり、保証期間内であれば基本的に無料または一部の負担で治療を受けることが可能だが、全額自己負担になる場合もある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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