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歯が欠けたけど痛くないときは危険なサイン!歯が欠ける原因やその対処法について解説

歯が欠けたけど痛くないときは危険なサイン!歯が欠ける原因やその対処法について解説

食事中に固いものを噛んだり、歯をぶつけたりして、歯が欠けてしまった場合に、痛みが強ければできるだけ早く歯科医院で治療を受けようとするでしょう。しかし、痛くない場合はついそのまま放置して、治療を後回しにしてしまうこともあるのではないでしょうか。本記事では、歯が欠ける原因や、歯が欠けたのに痛みがない場合の対処方法、歯科医院での治療方法などについて解説します。

歯が欠けたけど痛くないときは危険?


何かにぶつかったわけでもないのに歯が欠けて、なおかつ痛くない場合、それは危険なサインです。その原因などを解説します。

歯が欠けたのですが、痛くありません。このまま放っておいても大丈夫でしょうか?
歯が欠けたら痛みがなくても放置せず、すぐに歯科医院で診療を受けることをおすすめします。欠けた箇所は鋭利になっているので、そのままでは口のなかを傷つけることになりかねません。
歯が欠けた原因にはどんなことが考えられますか?
強い衝撃を受けたわけではなく、自然と歯が欠けてしまったり、少し固いものを食べただけで歯が欠けたりした場合、むし歯にかかっている可能性があります。むし歯は歯を脆くするので小さな力が加わっただけで欠けることがあります。 歯ぎしりも歯が欠ける原因になります。歯ぎしりには3種類あり、タッピング、グラインディング、クレンチングと呼ばれます。タッピングは上下の歯を小刻みに接触させること、グラインディングは就寝時に生じている上下の歯をぎりぎりと擦り合わせること、クレンチングは昼夜に関係なく無意識に生じる強い力で歯を食いしばることをいいます。歯ぎしりでは体重と同程度の咬合力が持続的に加わるため、歯や歯茎、顎の骨などの歯周組織に影響を与え、歯が欠ける原因にもなるのです。 酸蝕歯(さんしょくし)とは歯が酸性に傾いて、歯の表面のエナメル質が溶け出し、薄くなってしまうことをいいます。エナメル質が薄くなってしまうと歯全体の強度が低下するので、ちょっとしたことで欠けてしまうことがあります。 また、強い勢いで顔面を強打してしまうと、歯が欠けることがあります。その際の外傷では歯が欠けなくても、衝撃によって歯が脆くなってしまい、時間が経ってから歯が欠けることもあります。

歯が欠けたけど痛くないときの対応方法

歯科衛生士と男性患者
歯が欠けたのに痛みが走らない場合の対処法を、応急処置と治療方法にわけて解説します。

歯が欠けたけど痛くないときの応急処置はどうすればいいですか?
応急処置でまず行うことは、欠けた箇所を保存することです。鋭利になっている部分はさらに力を加えると簡単に割れてしまうかもしれないので、なるべく触れないようにしましょう。欠けた歯の一部が残っている場合はできるだけ保存しておくようにしましょう。歯の状態や保存方法によっては治療に使用できる場合があります。歯が欠けてしまった場合は、痛みがなかったとしても、できるだけ早く歯科医院で受診するようにしましょう。早めに治療を行わないと他の歯にも悪い影響が出る可能性があります。
歯が欠けたときに受ける治療方法にはどんなものがありますか?
歯が欠けた部分が小さい場合は、欠けた歯を削って、コンポジットレジンという白い歯科用のプラスチックの詰め物をする治療が一般的です。セラミックや金属より強度は劣りますが保険適用で修復できます。欠けた箇所がかなり小さい場合は、歯が欠けて尖った部分を機械で磨きます。 歯が欠けた部分が大きい場合は、歯の欠けた部分と残っている部分の状態で治療方法が異なります。神経を残せる状態であれば、詰め物や全体を覆う被せ物で対応します。神経が露出して細菌に感染してしまい、歯髄まで感染が進行している場合は、根管治療が必要となります。その後、土台を入れ被せ物をします。被せ物は、保険適用のものと保険適用外のものがあります。 歯が欠けたのではなく、大きく折れたり割れてしまった場合は、まずはできるだけ歯を残すことを試みます。しかし、歯の組織周りの損傷が酷い場合は、被せ物による治療では対応できず、抜歯になることがあります。抜歯後は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで歯を補う治療を施します。
インプラントとブリッジと入れ歯ではどの治療方法がおすすめですか?
ブリッジは、歯が欠損した部位に隣接する歯を支えにして人工の歯を補う手法です。ブリッジのメリットは公的医療保険の対象となるので、患者さんの自己負担額が軽減されることです。また、治療期間が比較的短いという長所もあります。 ブリッジのデメリットは欠損した歯に隣接した歯に負担がかかることです。またブリッジを歯に密着させるため、健康な歯を削ることになります。むし歯の治療をするために健康な歯を傷つけることに抵抗を感じる人もいるでしょう。 入れ歯では、歯が1本折れたときは部分入れ歯を採用することになります。こちらも保険がきくというメリットがあります。 部分入れ歯のデメリットは、自分の歯のように噛めない点や、保険の治療ではクラスプなどにより審美的に劣る点、取り外しをしなくてはいけない不便さ、歯茎と義歯床の間の隙間に食べカスなどが入り込むことがある点です。
インプラントのメリットには、審美的に優れていること、自分の歯と同じような感覚でしっかりと噛めること、周りの歯を支えにしなくて良いため健康な歯に負担をかけずにすむこと、顎の骨に刺激が伝わるため顎の骨が痩せてしまうのを防げることなどがあります。一方でデメリットとしては、原則的に保険が適用されないため治療費が高額になること、顎の骨にインプラントを埋入するための外科手術が必要になること、他の治療方法に比べて治療期間が長くなることなどがあります。

編集部まとめ

本記事では、歯が欠けた場合の原因や対応方法、被せ物による治療では対応できずに抜歯した際の治療の選択肢となる、ブリッジ・入れ歯・インプラントの比較について解説しました。

歯が欠けたときは、痛みがなかったとしても治療を後回しにせず、早急に歯科医院を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
坪光 玄義歯科医師(地挽歯科医院)

坪光 玄義歯科医師(地挽歯科医院)

鶴見大学歯学部 卒業 / 平成24年歯科医師免許証 取得 / 現在は地挽歯科医院、蕨にしき町歯科・口腔外科(いずれも非常勤)

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坪光 玄義歯科医師(地挽歯科医院)

鶴見大学歯学部 卒業 / 平成24年歯科医師免許証 取得 / 現在は地挽歯科医院、蕨にしき町歯科・口腔外科(いずれも非常勤)

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