インプラント

インプラントは痛い?痛みや腫れが起こるケースとその予防方法を解説!

インプラントは痛い?痛みや腫れが起こるケースとその予防方法を解説!

歯を失った方の強い味方になってくれるインプラント。
耳にする機会も増えているのではないでしょうか。

ただ、歯のインプラントは顎の骨に埋入する必要があり、外科手術が伴うことから不安に思っている方もいるかと思います。 中でも心配になるのは、手術に関しての傷みや、術後の腫れなどについてではないでしょうか。 どんなに医療技術が進んだといっても、手術を受ける側としては不安を感じるのは仕方ありません。 そこでインプラント治療では痛みや腫れはあるのか、その予防法について紹介していきます。

インプラントの手術

インプラントの手術

インプラント治療の手術中は痛みますか?
結論から言ってしまうと、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。理由は、インプラント手術には局所麻酔を使うからです。 一般的に手術をするときには麻酔を使用しますし、これは歯科治療であっても同じです。むし歯の治療でも麻酔をしています。 麻酔をする際に注射を使うため、そのときに多少の痛みを伴うことがあります。
インプラント治療は入院する必要がありますか?
インプラント治療には基本的に入院は必要ありません。ほとんどのケースが日帰りになります。 手術に関しても、短い場合は30分ほどで終わりますし、顎の骨の再建といった大がかりな手術になっても3時間を超えるケースは希です。
インプラント治療の手術で使用する麻酔について教えてください。
インプラント手術に使用される麻酔については一般的な局所麻酔ですので、自分の意識を持ったまま手術を受けられます。 中には、手術中に不安や緊張を感じてパニック状態になる方もいるかもしれません。 痛みを感じなくても、その場の雰囲気や医師の話声、治療する際の機械の音などはなかなか慣れるものでもないでしょう。

どうしても不安に感じている方は、手術の前に医師に相談をすることで静脈内鎮静法と呼ばれる方法が取り入れられることもあるようです。 これは、静脈へ鎮静剤を注入して全身麻酔のような状態へ導いてくれる方法で、浅い眠りに近い状態になります。 手術をする歯科医師がどのような麻酔を使うのか医院によっても違いますので、事前に調べておく必要があるでしょう。

インプラントの手術後

インプラントの手術後

インプラント治療の手術後は痛みますか?
インプラントの手術中は麻酔が効いていますが、手術が終わり時間が経つと麻酔も溶けはじめ、少しづつ痛みを感じることもあるようです。 感じる傷みにも種類があり、外科手術を行ったことによる傷み、抜糸を行ったことによる傷みなど、手術から時間が経つ毎に痛みの種類は変わっていきます。 最初に感じる手術後の傷みですが、インプラント手術は歯ぐきを切開したり骨に穴を開けていますので、麻酔が切れると痛みを感じるようになるのは仕方ありません。

ただし、手術を受けた後には鎮痛薬が処方されているはずです。この薬を服用すれば、術後の痛みはある程度抑えることができるでしょう。期間としても早ければ2〜3日、長くても1〜2週間もすれば治まると言われていますので、仮にこの期間を過ぎても痛みが治まらないときは医師に相談した方がいいかもしれません。痛みが治まらないということは、インプラントした歯に何らかの異常が見られるか、歯ぐきが炎症している可能性があるからです。 また、抜糸をするときにも痛みは感じます。ただ、この痛みはチクチクするくらいで、そこまで長い時間がかかるわけではありません。抜糸の痛みに関しては心配する必要はありませんが、どうしても違和感を感じる人は医師に相談しましょう。

インプラント治療の手術後は腫れますか?
手術をした後に腫れるのではないかと心配する方もいると思います。基本的にインプラント治療で大きく腫れることは多くありません。大きな腫れが続く場合には、医師に相談することをオススメします。
インプラント治療の痛みや腫れはどのくらい続きますか?
手術をした後の3日〜1週間くらいまでは痛みや腫れが出ることもあります。外科手術をしたばかりですので、その際に起こる腫れはあまり問題はありません。 ただ、この腫れもあまりに長く続く場合は異常が起きている可能性があります。その際も、担当の医師に相談をした方がいいでしょう。

インプラントの手術後の痛みや腫れを予防する方法

インプラントの手術後の痛みや腫れを予防する方法

インプラント治療の痛みや腫れを予防する方法を教えてください。
インプラント治療で行われる手術は安全性にも非常に気を使われているため、大きな問題はほとんどありませんが、術後に伴う傷みや腫れにはどうしても不安が付きまといます。 鎮痛薬を服用しても傷みを伴うのは恐いと感じる方もいるでしょうし、もし口元が腫れたらどうしようと悩んでしまう方もいるかもしれません。

これからインプラント治療を考えている方は、担当する医師と綿密な打ち合わせを行い、不安に感じていることを最初に伝えておきましょう。歯科医師も患者さんが抱える悩みについては十分に承知しているはずですが、先に伝えておくことで術後の傷みや腫れを予防する方法をしっかり教えてくれるでしょう。

すべての患者さんの手術後に現れる痛みや腫れを防ぐことは難しいかもしれませんが、一般的に気を付けておくべきこともあります。まずは、飲食物を制限することです。手術をした後は、まだ多少の麻酔が効いている状態にあります。インプラントの手術は日帰りでできるので忘れがちですが、麻酔が効いていると食べ物の温度を感じるセンサーが働いていません。そのため、自分でも気付かないうちに極端に熱い物や冷たい物を口に入れてしまうかもしれないので注意しましょう。

他にも、刺激のある食べ物を口にすると傷口にしみてしまい、痛みを引き起こす可能性があります。 手術を受けてから2〜3日くらいは、傷口の様子をみながら、必要に応じて柔らかい食べ物をとると安心です。手術直後は過度な飲酒を避け、喫煙は術前・術後問わず控えたほうがよいでしょう。 そしてお風呂も、熱いお湯に浸かると血流が良くなり、出血する可能性があるので、手術直後は長時間の入浴は避けたほうがよいでしょう。これは運動に関しても同じです。 あくまで外科手術の後だということを考慮して、しばらくは安静にすることを心がけてください。

インプラント治療後に注意すべき痛みはどんなものですか?
インプラントの手術をしてから時間が経っても痛みや腫れが引かないときは注意が必要です。 特に鎮痛薬を服用しても痛みが引かなかったり、2週間以上経っても状態が緩和しない場合は医師に相談することをおすすめします。

編集部まとめ

編集部まとめ 現在では、インプラント治療は当たり前に行われる歯科治療になりました。 そのため安全性が確立され、手術中はもとより術後の痛みや腫れについても心配する必要はありません。

ただ、口腔内とは言え外科手術であるということは間違いなく、患者さんにとっては心配になるのは当然です。 手術を担当する歯科医院を調べ、医師と綿密な打ち合わせをすることである程度は不安も解消できます。

インプラント治療で使われる麻酔によって手術中に痛みを感じることはほとんどありませんが、術後の状態によっては多少の痛みを感じるのは仕方ないでしょう。 ただ鎮痛薬もありますし、医師が術後の生活について指導をしてくれるはずなので、それを守れば心配するようなことはなくなります。 どうしても痛みや腫れが引かないときは、躊躇せず担当の医師に相談しましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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