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インプラントを勧めない理由とは?後悔しないために知っておくべきこと

インプラントを勧めない理由とは?後悔しないために知っておくべきこと

インプラント治療を勧められて、治療を迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 本記事ではインプラント治療を勧めない理由について以下の点を中心にご紹介します!

  • インプラント治療を勧めない理由とは?
  • インプラントのメリットとは?
  • インプラント治療を行う上で大切なことは?

インプラント治療を勧めない理由について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。是非、最後までお読みください。

インプラント治療が勧められない主な理由

インプラント治療が勧められない主な理由

インプラント治療は歯の治療方法のひとつですが、全ての方に適しているわけではありません。今回は、インプラント治療を勧められない主な理由について解説していきます。

外科手術であることのリスク

インプラント治療は、外科手術であるため、リスクも存在します。例えば、手術では顎の歯肉や骨にも手を加えるため、それまで問題がなかった神経や血管などに影響が出る可能性があります。また、患者さんの全身状態や服用されている薬の内容によっては、外科手術による合併症のリスクが高まることもあります。 ただ、感染対策がしっかりとされたクリニックで、経験豊富な歯科医師が在籍している場合、過度の心配はいらないと言えます。治療前にリスクや副作用について十分に説明を受け、信頼できる歯科医師を選ぶことが重要です。

治療費用が高い

犬歯のインプラント治療は、他の治療法と比較して治療費用が高額になることがデメリットとして挙げられます。一般的に、健康保険が適用されず、自己負担が必要となるためです。また、インプラント治療は手術的な性質があるため、手術を行うクリニックによって費用に差が生じる場合もあります。

治療後のインプラント周囲炎リスク

インプラントは、治療後に「インプラント周囲炎」というリスクがあることが知られています。しかし、このリスクを低減するためには、日々のメンテナンスや定期的な検診が重要です。また、歯はインプラントに限らず、常に清潔に保つことが必要です。

良いインプラント治療をしてくれる歯科医院の探し方

良いインプラント治療をしてくれる歯科医院の探し方

良いインプラント治療を受けるためには、経験豊富で信頼できる歯科医院を選ぶことが重要です。どのようにして適切な歯科医院を選ぶべきか、いくつかのポイントを紹介します。

検査や診断が的確である

患者さんにとって大切なのは、正確な診断と的確な治療です。特に、歯科治療では、患者さんの口内に直接触れて治療を進めるため、検査や診断が非常に重要です。検査を怠ることで、重大な疾患を見逃すリスクがあります。
したがって、どの病院やクリニックであっても、検査や診断をしっかり行ってくれることが大前提です。歯科治療においても同様で、必要な検査を行い、患者さんに分かりやすく説明してくれる歯医者さんを選ぶことが重要です。犬歯をインプラント治療する場合も、検査や診断が適切に行われなければ、リスクや不良反応の可能性が高くなります。患者さん自身も、正しい情報を収集し、専門家の意見を参考にすることが大切です。

可能な限り自分の歯を残してくれる

歯を治療する際には、できる限り自分の歯を残すことが大切です。天然の歯は、形や機能、美しさ、健康状態などあらゆる面で、どんなに高性能な補綴物でも代替できません。 ただし、歯には根本的に治療できない状態になってしまった場合には、歯を抜歯して他の治療法を選ぶ必要があります。しかし、抜歯が最善の選択肢であるかどうかを判断するには、歯科医師の診断が必要です。

デメリットについてもきちんと説明してくれる

インプラント治療の最大のメリットは、周囲の歯を削る必要がないため、自然な噛み合わせを維持することができる点です。また、見た目が自然で、手入れも簡単なため、 口元の美しさを保つことができます。しかし、インプラント治療にはいくつかのデメリットもあります。まず、手術が必要であるため、痛みや腫れが生じることがあります。また、人工歯の取り付けが完了するまでには数ヶ月から半年程度の時間がかかることがあります。
さらに、インプラントを取り付けるためには、周囲の骨の状態が適切でなければなりません。十分な骨量や骨密度がない場合には、骨を増やすための手術が必要になる場合があります。

インプラント以外の可能性も教えてくれる

犬歯を失ってしまった場合、インプラントが最善の治療法とされていますが、他にも選択肢があります。例えば、入れ歯は治療期間が短く、手軽に治療が受けられるというメリットがあります。ブリッジは周囲の歯を削る必要があるため、健康な歯を削ることになりますが、治療期間が短いため、その分早く治療が完了します。また、歯牙移植は自分の歯を使うため、適応が限られますが、長期的な観点から見ると、自然な感じが得られるというメリットがあります。信頼できる歯医者さんはあくまでも患者さんの意思を尊重して、適切な治療法を提案してくれることが多いです。

インプラントを提案されて迷ったとき

インプラントを提案されて迷ったとき

歯科医師からインプラント治療を提案された場合、迷ってしまうこともあるでしょう。しかし、迷った時こそ、自分にとって適切な選択をするために必要な情報を収集し、しっかりと検討することが大切です。

セカンドオピニオン

セカンドオピニオンは、治療に対する意見を別の歯科医師からもらうことで、患者さんがより安心して治療を受けられる制度です。セカンドオピニオンを受けることで、以下のようなメリットが得られます。 まずは、より正確な診断が得られる点です。ほかの歯科医師の診断や治療方法を聞くことで、主治医からの説明に加えて、さらに多角的な視点からの診断が得られます。 また、治療方法についての理解が深まり、自分にとって最善の選択をすることができます。別の歯科医師から説明を受けることで、治療についての説明やリスクについてより深く理解することができます。 さらに、治療に対する不安を解消できる点もメリットの一つです。主治医の説明だけでは納得できない場合、別の歯科医師からの説明やアドバイスを聞くことで、不安や疑問を解消することができます。

入れ歯

入れ歯やブリッジは治療期間が短い上、保険の対象となる範囲で治療を受けられます。ただし、入れ歯やブリッジは約7~8年おきに取り替えが必要になることがありますし、隣接する健康な歯を削るため、支えとなる歯にストレスがかかることがあります。さらに、人工歯が顎の骨に密接していないので、歯が欠けている部分の骨が徐々に減少していくことがあります。

ブリッジ

ブリッジは、歯の隙間に人工歯をはめ込む方法であり、隣の健康な歯を削って支えるための歯冠を被せる必要があります。そのため、支えている歯に負荷がかかることで、歯の痛みや感染症のリスクが生じる可能性があります。
また、ブリッジは人工歯が顎の骨と密着しないため、歯のない部分の骨がどんどん痩せてくるという問題もあります。この点に関しては、インプラントは人工歯が直接顎の骨に埋め込まれるため、顎の骨の痩せが防止されることが長所です。

インプラントのメリット

インプラントのメリット

インプラント治療には多くのメリットがあります。自然な噛み心地や審美性、口腔内の健康維持など、様々な面で優れています。

歯の機能をある程度回復できる

インプラントは入れ歯やブリッジと比べて大きなメリットがあります。顎の骨に直接土台が乗っているため、自然歯と大差ない噛み心地を体感できる方も多いとされています。これにより、食べ物を噛み砕く力が十分に伝わり、今まで食べられなかったような硬い食材も食べられるようになります。さらに、顎に力がかかることで、顎の骨や筋肉が強化されるため、口周り全体で歯の機能を回復することができます。

残存歯への負担が少ない

インプラント治療は、健康な歯を削る必要がないため、残存歯への負担が少ないというメリットがあります。一方、入れ歯やブリッジの場合、かぶせる箇所の歯を削ることで支台として機能させる必要があります。削った歯はむし歯になりやすくなってしまうため、長期的な観点から考えると問題があるとされています。
一方、インプラントは、顎の骨に直接土台を埋め込むことで人工歯を支えるため、周囲の歯に負担をかけることがなく、残存歯への影響が少ないとされています。また、インプラントを行った場合、周囲の骨が保たれるため、骨の痩せやすい高齢者でも治療が可能となります。

審美性に優れている

入れ歯やブリッジの場合、素材の性質上、自然な歯の美しさが失われることがあり、その結果、見た目に不満を感じて人前で大きく口を開けて笑えない人もいます。しかし、インプラント治療では、審美性に配慮して、自然な歯に似た色合いの素材が使用されることが一般的です。

編集者のまとめ

編集者のまとめ

ここまででインプラント治療を勧めない理由についてお伝えしてきました。 インプラント治療を勧めない理由についての要点をまとめると以下の通りです。

  • インプラント治療を勧めない理由として、「外科手術であることのリスク」「治療費用が高い」「治療後のインプラント周囲炎リスク」などが挙げられる
  • インプラントのメリットは、「歯の機能をある程度回復できる」「残存歯への負担が少ない」「審美性に優れている」などが挙げられる
  • 経験豊富な歯科医師との相談や適切な検査を受け、自分に合った治療法を選ぶことが大切である

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
柴原 孝彦医師(東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座)

柴原 孝彦医師(東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座)

1979年東京歯科大学卒業、2004年東京歯科大学主任教授、2012年東京歯科大学市川総合病院口腔がんセンター長、2020年東京歯科大学名誉教授

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