インプラント

インプラントを撤去する必要性って?注意点や費用についても解説

インプラントを撤去する必要性って?

歯科治療や審美性を改善する目的でインプラントを施している方も多いと思います。さまざまな原因によりインプラントを撤去する必要性が生じる場合がある事を知っていますか?インプラントを安定して長く使用するためにも、インプラントの抜去原因などは気になる項目の一つではないでしょうか。 本記事ではインプラントの撤去について以下の点を中心にご紹介します。

  • インプラントを撤去する場合の理由
  • インプラント撤去の手術について
  • インプラントの撤去は保険適用になるのか

インプラントの撤去について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

インプラント撤去の理由について教えてください。

インプラント撤去の理由について教えてください。

インプラント撤去の理由となる、周囲炎や術後の神経麻痺とはどういうものですか?
インプラントは、歯科治療や審美性を改善する目的で歯茎に埋め込まれる人工歯根です。しかし、インプラント治療にもリスクがあり、一部の患者さんではインプラント周囲炎や術後の神経麻痺という合併症が生じることがあります。インプラント周囲炎は、インプラント周辺に炎症が生じる病気で、歯肉の腫れや痛み、出血、歯肉から膿が出るなどの症状があらわれます。インプラント周辺に細菌が繁殖して、歯茎や骨まで細菌感染が進行してしまうため起こります。
術後の神経麻痺の症状は、顎の骨に穴をあけてインプラントを埋め込む際に、神経にダメージを与えてしまうことが原因です。これらの合併症が生じた場合の治療法としては、インプラントの撤去が必要になることがあります。撤去には手術が必要で、麻酔をかけたうえでインプラントを取り出します。インプラントを撤去する費用は、医療機関や病院によって異なりますが、一般的にはインプラント治療費よりも安くなることが多いようです。また、保険治療が適応される場合もあります。
インプラントが破損することや、体内に迷入することはあるんですか?
インプラントが破損することや、体内に迷入することは稀に発生しています。インプラントの破損は、インプラントの材質や設置された場所によって原因が異なりますが、大きな衝撃や強い力が加わった場合に起こることがあります。破損の症状としては、痛みや違和感、歯茎の腫れなどが挙げられます。破損したインプラントは、取り替えが必要です。また、インプラントが体内に迷入することもあります。これは、インプラントを埋め込んだ場所から抜け出て、口腔内以外の場所に移動してしまうことが原因です。迷入の原因としては、骨が薄い場合、手術時のミス、外力によるものなどがあります。迷入したインプラントは、取り出す手術が必要です。これらの合併症が生じた場合、インプラントの撤去が必要となることがあります。
噛み合わせが悪い場合もインプラントを撤去しますか?
噛み合わせが悪い場合には、インプラントを撤去することもあります。噛み合わせが悪い場合、インプラント周囲炎やインプラント周囲粘膜炎などの合併症を引き起こす可能性があります。また、噛み合わせの不調和は、咀嚼や噛み合わせに影響を与え、歯や顎関節に負担をかけるため、頭痛や肩こりなどの症状を引き起こすこともあります。そのため、噛み合わせの調整が必要な場合は、インプラントを撤去することが考えられます。撤去後は、噛み合わせを再調整し、再度インプラントを設置することが可能です。 噛み合わせの調整が必要な場合には、歯科医師に相談し、適切な治療方法を選択することが大切です。
インプラント施術に失敗した場合もインプラントを撤去するのですか?
インプラント施術に失敗した場合、その原因を確認しインプラントを撤去することが必要と判断される場合があります。
インプラント施術失敗の原因としては、主にインプラント周囲炎やインプラントの不適切な設置などが挙げられます。患者さんの口腔内の状況により、適切な処置が行われます。インプラントの撤去後は、病変部の治療することで炎症を抑えることが必要です。治療が終了した後、再度インプラントを設置することも可能ですが、再発を防ぐために適切なケアやメンテナンスが必要です。

インプラント撤去の手術について

インプラント撤去の手術について

インプラント撤去はどのような手術で行われますか?
インプラント撤去のための手術は、患者さんの状況に合わせて選択されます。以下に、その内容を述べます。

  • インプラント周囲炎などでの撤去時:
    インプラント周囲炎などによりインプラントが保存できないと判断された場合、一般的に局所麻酔下でインプラント除去手術が行われます。 骨吸収が進行している場合、インプラントは簡単に引き抜くことが可能です。しかし多くの場合では、専用の器具を使ってインプラントを取り出す必要があります。インプラントはねじ状になっているため、埋め込むときと逆方向に回転させることで除去できることがあります。患部の状況によっては、インプラント周囲の骨を削って取り出さなければいけないこともあるでしょう。インプラント撤去は専門的な知識と技術を必要とするため、適切な医療機関で行うことが重要とされています。
  • インプラント体の迷入時:
    インプラント体が上顎洞へ迷入している場合、いくつかの術式があります。埋入窩からのインプラント体摘出術、 側方アプローチによるインプラント体摘出術、経鼻的内視鏡下インプラント体摘出術などが選択されます。これらの手術はそれぞれにメリットとデメリットが存在しており、状況に応じて選択されます。
インプラントの不具合を長期間放置すると、撤去の手術をする際にどのような影響がありますか?
撤去をする際にはあまり影響がないかもしれませんが、長期間放置した結果、骨吸収などが大幅に進行すると,再度インプラントを入れる際に大幅な骨造成が必要になったり、インプラント治療が不可能であったりする可能性が考えられます。インプラント治療は専門的な知識と技術を必要とするため、適切な医療機関での治療を受けることを強く推奨します。
インプラント撤去後に、再度インプラント手術を受けられますか?
インプラントの撤去後に再度インプラント手術を受けることは可能ですが、その可否はいくつかの要素によります。

  • 再手術が可能な場合:
    撤去した原因が改善されている場合、再度のインプラント手術が可能となります。例えば、インプラント周囲炎が原因であれば、感染部の除去や炎症の改善が行われ、インプラント体の破損や神経損傷が原因であれば、それらの問題が解決されている必要があります。
  • 再手術が困難な場合:
    撤去した原因が改善されていない場合、再手術は困難となります。炎症が治まっていない場合や、歯ぎしりや食いしばりの癖、喫煙習慣などが改善されていない場合は、再手術は推奨されません。これらの状況では、新しいインプラントに過度の負担がかかる可能性があり、再度の問題を引き起こすリスクがあります。

また、インプラントの除去後に骨が少なくなっている場合、骨再生や骨移植などの処置が必要となり、初回の治療よりも時間がかかることがあります。
重度のインプラント周囲炎の場合、結合状態や残っている骨の質や量、口腔内の状態により、撤去から再埋入の治療計画を立てる必要があります。適切な医療機関での治療を受け、医師の指導に従うことが重要です。

インプラント撤去の費用について

インプラント撤去の費用について

インプラント撤去の費用相場はいくらくらいですか?
インプラントの撤去には、症状や骨の状態によって費用が異なります。一般的に、単純な撤去であれば数千円から数万円程度が相場とされています。しかし、インプラントが埋入された骨に炎症が起きていたり、骨の吸収が進んでいたりする場合、それに応じて費用が高くなることがあります。
また、歯科医師の経験や技術力によっても費用が変わってきます。治療前には必ずカウンセリングを受け、費用や治療方針などを確認することが大切です。また、治療費用は保険が適用されないことがあるので、事前にしっかりと確認することが必要です。
インプラント撤去が保険適用になるケースについて教えてください。
インプラント撤去が保険適用になる場合は、疼痛、審美障害、インプラント周囲炎など(インプラントが病気になっている状態)でインプラントが保存できないと判断した場合で、かつ他院で埋入されたインプラントに対して適用となります。
一般的な人工歯根のタイプの場合、保険点数は460点となります。したがって、3割負担の場合、インプラント1本あたりの費用は約1500円となります。ただし、初診料やレントゲン費用などは別途必要となることがあります。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまでインプラントの撤去についてお伝えしてきました。インプラント撤去の要点をまとめると以下の通りです。

  • インプラントを撤去する理由として、インプラント周囲炎や術後の神経麻痺、インプラントの破損、インプラントの体内への迷入、かみ合わせの悪さ、施術の失敗による再施術が考えられる
  • インプラントの撤去は手術によって行われるが、患者さんの症状によって手術方法が異なる
  • インプラントの撤去費用は、疼痛、審美障害、インプラント周囲炎などインプラントが保存できないと判断され、かつ他院で埋入された場合に保険が適用される

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

記事をもっと見る
  • この記事の監修医師
  • 他の監修記事
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

  1. 差し歯で前歯は治療できる?治療できないケースや他の治療方法も解説!

  2. 差し歯の寿命は意外と短い?知っておくべきポイントや寿命を延ばす方法をまとめました

  3. 差し歯の費用は高いって本当?種類や治療費をわかりやすく解説

RELATED

PAGE TOP

電話コンシェルジュ専用番号

電話コンシェルジュで地域の名医を紹介します。

受付時間 平日:9時~18時
お電話でご案内できます!
0120-022-340