オールオン4

オールオン4ってなに?インプラントの種類やそれぞれのメリット・デメリットも解説!

インプラントオールオン4

「オールオン4」という治療法を聞いたことはありますか?
オールオン4は、インプラント治療の一種です。総入れ歯が合わない方や多くの歯を失ってしまった方に向いた治療といわれていますが、オールオン4はどのような治療法なのでしょうか?
本記事ではインプラントとオールオン4について以下の点を中心にご紹介します。

  • オールオン4とは何か
  • インプラントの種類
  • インプラントのリスク

インプラントとオールオン4について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

オールオン4とは何か

オールオン4とは何か

それでは早速、オールオン4について、概要や特徴について解説していきます。

オールオン4の定義と概要

「オールオン4(All-on-4)」とは4本のインプラントで全ての歯を支える治療法であり、総入れ歯が合わないまたは多くの歯を失った方に適しています。この治療法は全ての歯をインプラントにするよりも、身体的にも経済的にも負担が軽いとされ、即日で仮歯を入れて食事ができることも特徴です。
また、骨の移植が不要な場合もあり、顎の骨が少なくなったケースでも適用可能とされています。

オールオン4の主な特徴

オールオン4の主な特徴は以下のとおりです。

  1. インプラントの本数を少なくできる
    オールオン4では、従来の治療法に比べて埋め込むインプラントの本数が大幅に減少します。これまでは上下の顎それぞれに6~14本ものインプラントが必要でしたが、オールオン4では4本のインプラントで済みます。また、骨の多い部分を選んでインプラントを埋め込むため、骨移植に関連する費用も不要な場合があります。このようにすることで、費用を抑えられます。
  2. 体への負担が少ない
    オールオン4は、埋め込むインプラントの本数を減らすことにより、手術時間が短縮されます。また、骨移植が不要な場合もあるため、治療部位の腫れや痛みなどの症状も従来のインプラント治療と比べて軽減される可能性があります。このようにすることで、体への負担を抑えられます。
  3. 骨の少ないケースでも対応できる
    オールオン4では、4本のインプラントを支える骨があれば治療が可能です。インプラントを埋め込むために骨の厚みがある部分を選択するので、骨が少ないケースでもインプラント治療を受けられます。これにより、骨移植などの追加の手続きや費用を減らし、比較的安価に治療が行えます。
  4. 噛み心地が良く、違和感や痛みを感じにくい。安定性があり、すぐに使用可能。骨吸収を防ぎ若々しい外見を保つ
    オールオン4によって固定された人工歯は、あごの骨にしっかりと固定されます。そのため、噛んだ際の刺激が直接顎の骨に伝わり、天然の歯に近いしっかりとした噛み心地を実感できるでしょう。 また、入れ歯とは異なり、あごの骨にしっかりと固定されているため、違和感や痛みを感じにくいとされ、安定性が期待できます。さらに、オールオン4によって骨吸収を防げます。

インプラントの種類

インプラントの種類

インプラントにはさまざまな種類があります。自身に合ったものを見つけましょう。

シングルインプラント

単独歯修復において、高い残存率が期待でき、自然な見た目が特徴です。隣の歯を保護し、心理的メリットも大きいです。装着感も自然とされ、自身の歯のように手入れでき、噛み合わせや発話も自身の歯と変わりないといわれています。

ブリッジ型インプラント

ブリッジ型インプラントは、失った歯の本数より少ない本数のインプラントで支える治療法です。使用するインプラントが少ないため、全てシングルインプラントで治療するよりも安価に治療を受けられます。患者さんの状態によって治療法・治療期間・治療結果は異なりますが、最小で4本のインプラントで全ての歯を支えられます。骨の移植は不要で、抜歯から仮歯の装着までを1日で行えます。
オールオン4は総入れ歯が合わない、または多くの歯を失った方に適しており、たった4本のインプラントで上または下の人工歯を支えて噛めます。手術当日から仮歯を使用して食事が可能です。

インプラントの選択における考慮事項

インプラントの選択における考慮事項

実際にインプラントを施術する場合の考慮ポイントを見ていきましょう。

患者さんの口腔状態とニーズ

患者さんの口腔状態とニーズは多様です。「美しい歯を手に入れたい」「自分の歯と同じように食事を楽しみたい」「毎日の入れ歯の手入れが面倒」「自分の歯を削りたくない」といった理由からインプラント治療を希望する方がいます。
また、「多少治療費が高額になってもインプラントをしたい!」という考えもあります。
フラップレスインプラントなど、負担の少ない方法へのニーズも高まっています。

インプラントの耐久性と成功率

インプラントの寿命は一般的には10~15年以上とされていますが、日々の手入れを怠ると早く使えなくなることもあります。丁寧なメンテナンスが重要です。施術の失敗は稀とされていますが、インプラントが定着せずに抜けたり、機能が不安定になったりすることがあります。現在のインプラントの10年生存率は約90%とされています。

手術の費用と期間

インプラント治療の費用相場は、奥歯や前歯1本あたりで約30~50万円です。上下全ての歯の場合は約500~1,000万円が相場となります。治療期間の目安は約3ヶ月~1年です。ただし、歯の病気がある場合はさらに長くなる可能性があります。

メンテナンスとケアの必要性

インプラントは歯周病になることもあり、病気の進行が速いため早期発見が難しい場合があります。インプラント周囲炎やインプラント周囲粘膜炎の予防には丁寧なメンテナンスが必要です。放置するとインプラントの安定性が損なわれる恐れがあります。定期的な検診も重要で、パーツの修理もメンテナンスに含まれます。
インプラントを長持ちさせるためにも、日頃のケアを怠らないよう心がけましょう。

インプラントのリスク

インプラントのリスク

インプラントのリスクとして、「人為的ミスが起こる可能性」「インプラントが定着しないことがある」「インプラントが長く持たない場合がある」という要素があります。治療中のミスや経験不足によるリスクはどの治療にも存在しますが、慎重なクリニック選びが重要です。
また、患者さんの体質や健康状態によってもリスクが変わります。骨のリモデリングの障害やチタンアレルギー、糖尿病や骨粗しょう症の服薬などがリスク要因です。
リスクを回避するためにも、事前の検査や詳細な情報提供が必要です。

まとめ

まとめ

ここまでインプラントとオールオン4についてお伝えしてきました。
インプラントとオールオン4の要点をまとめると以下の通りです。

  • オールオン4とは4、4本のインプラントで全ての歯を支える治療法。総入れ歯が合わない方や、多くの歯を失った方に向いた治療法
  • インプラントにはさまざまな種類があり、シングルインプラントやオールオン4のようなブリッジ型インプラントなどがある
  • インプラントのリスクとして、人為的なミスが起こる可能性や、手入れを怠ると長持ちしないこと等が挙げられる。患者さんの状態によってもリスクは変わる

この情報がお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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